2015年06月30日

1話 モンドパラレル

PM9:00

???「よし」

 青年はヘッドギアをしスイッチを入れた
 青年の視界にはただっ広い空間が整形されていく

  システム
   フルダイブ型オンラインゲーム:モンドパラレルへようこそ
   まずは3種類の種族から種族をお選び下さい

   人間:万能型でステータスに掛かる補正は一定値 各3%
   エルフ:知識と技術に長けており身のこなしが軽いのが特徴  知識・技術・素早さ6%   力-3%
   ドワーフ:力が強く知識と技術もあるが身のこなしが重いのが特徴  力8% 知識・技術6% 素早さー5%

              種族補正(合計能力値に掛かる補正)


???「ふむ エルフで・・・・性別は男」

  システム
   次に名前・容姿を決めて下さい


???「名前は【ひろと】」 容姿は・・・あったあった事前に読み込んで置いた自分の写真を選択っと」

  システム
   最後にゲーム内での五感設定をお願いします 
   注:システム上現実世界の体への負荷は掛からない設計ですが空腹感・痛覚(ダメージ感覚)に関しましては予想外の自体が起こる可能性が御座いますので敏感にしすぎないようお願いします
   またゲーム内のオプションでいつでも設定可能です


ひろと「空腹感は無し、痛覚(ダメージ)は・・・・ダメージの大きさに関係なく手で叩かれる程度。んー・・・あったあった【ダメージ感覚は受けた部位に感じる】にチェックと」


  システム
   それではモンドパラレルの世界をお楽しみください


視界が白くなっていく




始まりの街 デブル
   特に発展してると言う訳でもなく現実で言う田舎のようなのんびりとした風景


  
ひろと「ここが最初の街か・・・」

   そう呟きながら手足の感覚視覚等の五感を確認する

ひろと「ふむ。とりあえずは・・・・ストーリー的なものは特に無しか。なら無難にクエストを受けてと」

   そう言いデブルの街に配置されているnpc(ノンプレイヤーキャラクター)達に話しかける
   武器屋、防具屋、道具屋、製作所etc

ひろと「持ち物数は通常クエストで無限化されるのか。今は初期限度数は50・・・先にこれを済ませるか」

   所持数増加クエ:蜘蛛の糸10 牛革10

ひろと「他に討伐クエも受けてと、とりあえずレベル10くらいにはしたいな。装備は片手剣・双剣・刀・大剣・弓矢...とりあえずこれだな」

   選んだ武器が背中に表示される。選んだのは双剣。素早い連続攻撃が可能な武器だ。
   街を出た所で二人のプレイヤーに道を塞がれた。

プレイヤーA「よう兄ちゃん」
プレイヤーB「ちょっと遊ぼうぜ」

   ひろとが返答する前にプレイヤーAが大剣を手に取り大きく横振りし襲ってくる

ひろと(遅いな)

   ひろとはその場にしゃがみ大剣をかわす。がそこにプレイヤーBが片手剣を振り下ろす。振り下ろす手を左手で受け右手で掌底を繰り出す。掌底はプレイヤーBの腹部を突き5m程吹き飛ばした。続けてプレイヤーAが振り向き様の横振り仕掛けてきていた。それをプレイヤーAの上へ飛び避け肩を足蹴にし立ち位置を襲われる前の形に戻した。プレイヤーA・Bのレベルはわからないが武装しての反撃ではない為ダメージは無い

ひろと「あんたら弱すぎっしょ。俺まだレベル0なんだけど?」

   少し笑みを浮かべ挑発する


プレイヤーA・B「このガキ・・・!」

ひろと「まだやるってんならこっちも武器使わせてもらうよ」


   背負った双剣を両手に持ち身構え深呼吸をし殺意を大きく込めた
   瞬間プレイヤーA・Bの背筋に悪寒が走る

プレイヤーA・B「・・・クソ。これで済むと思うなよ!」

   そう言ってフィールドに消えていった
   ひろとは武器をしまい一息ついた


ひろと「どのゲームにも性質悪いプレイヤーはいるもんだな。まぁ殺意が解る連中でよかった。ってか・・・普通に襲われるんだな」

    ぶつぶつと言いながらクエスト対象を確認する


???「オプション設定でPv設定出来る。チュートリアルで設定出来たはずだが飛ばしたな?それにしてもさっきのは凄かったな」


   後ろから背の高い眼鏡を掛けたクールな男が声を掛けて来た


ひろと「オプションね・・・あったあった。とりあえずPvはoffにしてと。であんたは誰だ?さっきの親玉・・・・って感じにはみえないけど」


???「私はここでプレイヤーの品定めをしててね。先程の小競り合い見せてもらったよ。普通では感じられない殺意もね」


ひろと「へぇあの二人に対してだけの殺意だったのに気付いたんだ。身のこなしもそうだけどあれに気付くって事はあんた結構強いね。あんたとの戦いは楽しそうだ」


   ひろとは嬉しそうに感想を述べた。刹那ひろとの額の前に拳銃?が突き付けられていた。


???「戦ってあげても良いが今の君では俺に勝てないよ。」

ひろと(挙動が見えなかった。何者だこの人) 嬉しそうに笑みを浮かべる

???「このゲームはレベルを基盤にステータスで強さが変わる。それに装備を加えて総合的な強さになる。ちなみに俺の今のレベルは15。種族は君と同じエルフだ。」

ひろと「(15でここまで変わるものなのか?)それで俺に声を掛けた理由は何だ?」

???「済まない。君が好戦的だったもので話がそれてしまったな。私のプレイヤーネームはソラという。君の素質に惹かれてね。君とコンビを組みたいんだ」

   そう言ってソラは拳銃?をしまう

ひろと「コンビ?ってつまり?」

ソラ「平たく言うとこのゲームの攻略を一緒にしないか  という提案だな」

ひろと「攻略・・・か。俺はこのゲーム楽しむ為に始めたんだ。さっきの連中の様な件も含めてね。攻略となると利害が一致しなくなると思うよ」

ソラ「成程ね。でもまぁ楽しみたいとなると必然的に攻略も含まれる。このゲームはそういうゲームだ。単純にレベルを上げていけば新天地にいけるわけじゃないんだよ」

ひろと「と言うと?」

ソラ「このゲーム自体現実世界に近い創りになってる。製作・貿易の必要性、どんなに優れたプレイヤーでも一人でのダンジョン攻略は不可能に近い。だから私はここでプレイヤーを品定めしていたんだ」

ひろと「単純にゲームを遊んでてもそういう壁にぶち当たると言う事でいいのか?」

ソラ「そう解釈してもらって結構。まあどのゲームでも個人でやるより数人組んでの有利性は変わらないと思うがね」

ひろと「ふむ。声を掛けてもらえたのは素直に嬉しいよ。ありがとう。返事は少し待ってくれないか?」

ソラ「ああ。すぐに答えは出せないだろう。プレイスタイルの強要はさせたくないからな。連絡用にフレ登録いいかな?」

ひろと「オーケー。俺はひろと。決心ついたら連絡するよ。」

   ピーピーピーとアラームがなる

ひろと「あーもうそんな時間か。悪いな、朝早いからこれで落とさせてもらうよ」

ソラ「わかった。いい返事を待ってる」


   ひろとはその場でログアウトしソラは品定めを続けるため街の出入り口へ足を向ける

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追記

はい
と言う事で唐突に始めました。
まあ時間あるし基本主の妄想なんで内容はあってない様な物と思ってください
そして文才もありません。理系なもんで
投稿ペースはまあ気分で(笑)
と言うのも1話分をメモ帳にざーっと打ち込んでそれに合わせて設定とか少しずついじって・・・・と1話分で2,3時間長いと4時間ほどかけて練り上げてるんですよね。文才無いから余計に
とりあえずアイデアを出し切ってラストまで話を作るのが理想ですが投げ出さないように頑張りたいなぁと思ってます。
今のところストックしてるので新しい話数が出来ればその都度載せていこうかと思ってます
基本設定はある程度用意しましたが(在ってないようなもの)話数重ねる毎に追加設定を盛り込んでいく感じです。と言うか現時点で追加設定考えながら作っている状態です。
リアルの状況次第ってのもありますが出来ればやりきりたいですね
現時点でラストシーンの構想は無いです
1話分短いですが長くすると纏まらなくなってしまうのでこの長さを保つ予定ではあります

モンドパラレル〜平行世界〜 タイトルは適当です。思いつきです
フルダイブ型オンラインゲームと言う設定は主がそういうゲームやりたいなぁと言う願望から
主人公はプレイヤーネーム「ひろと」 プレイヤー身長168 体重65筋肉質 武器:双剣
そして声を掛けた背丈があり眼鏡をした男「ソラ」 プレイヤー身長178 体重70細身 武器:拳銃?
プレイヤーの強さはステータスを基盤にしていきます。+α武器、防具等の装備&プレイヤーの資質=総合的な強さ
出てくるキャラの実名は今の所考えてません
ちなみにプレイヤーが使える武器は多種多様にしていく予定です。
そしてプレイヤーも増やしていく予定です
増やすと設定がめんどくさいんですけどね・・・時間をうまく使って練りこんでいく予定です
長くなりましたがここまで拝見して頂きありがとう御座いました。
2話目投稿出来る様頑張ります。
posted by なたり at 22:35| Comment(0) | TrackBack(0) | モンドパラレルー平行世界ー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年07月01日

2話 出会い


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デブルの酒場にて

ソラ「ええ。好戦的な性格ではありますが事情を話せばあなた達への協力も了解してもらえるかもしれません。恐らく・・・戦闘スタイル的にもいいデータが取れる可能性も。まず彼が私とコンビを組むかどうかはわかりませんが。はい・・・ええ・・・・」

  通信装置を介してぼそぼそと連絡をしている

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デブル出入り口付近の外フィールド


ひろと「さて、時間は無限じゃないし昨日出来なかったクエでもこなしますか」


   そこへ一人の少女プレイヤーがひろとに声を掛けてきた


???「あのう・・・・良かったらクエスト一緒のやりませんか・・・?」

ひろと「ん?俺のこと?」

???「はい!私さくらと言います。昨日の成り行きを一部始終みてて・・・・その一緒にクエストできないかなぁって」

    話しかけるトーンが落ちていく。意を決して話しかけたようだ

ひろと「(ソラだけじゃないんだな見てたの。ってオンラインだもんな。他に見てた人が居てもおかしくないか)

   少し考え込むひろと

ひろと「(コンビを組むかどうかの基準にしてみるか)わかった。いいよ。俺ひろと」

さくら「ホントですか!わぁうれしい〜。ありがとうございますひろとさん」

   飛び跳ねて喜ぶさくら

ひろと「呼び捨てでいいよさくらさん。さん付けとか嫌いなんだ。それで俺が受けてるクエストなんだけど・・・」

   討伐クエ5 推奨レベル1〜5 収集クエ3 推奨レベル1〜3

さくら「ええと受けてるクエストは私も同じ感じですね。蜘蛛モンスター対象が少し不安ですが・・・。それと私も呼び捨てで大丈夫ですよ」

ひろと「オーケー。さくらは蜘蛛が苦手なのか?」

さくら「蜘蛛がと言うより虫全般が・・・・ははは」

   顔を赤くした

ひろと「じゃあ基本俺が前衛の方がよさそ・・・・・」

さくら「いえ!私の獲物はこれなので前衛は私が!」

   さくらはそう言い大剣を両手で持ち軽々振り回す

ひろと「(へぇ。種族も関係してるだろうが中々)なら俺は弓で援護の方がいいか。危なくなったら・・・」

さくら「昨日のような空手を見せてくれるんですね!」

   さくらが目を輝かせている

ひろと「はは(厳密には空手じゃないんだがいいか)そうだね。さくらが死なないようにはするよ」

   ひろとは意地悪な笑みを浮かべてる

さくら「死んだら責任取ってくださいね♪」

ひろと「責任って・・・・。さあ俺の時間もないし行こうか!」


   そう言い二人は討伐クエストから取り掛かった
   基本はさくらがモンスターを弱らせひろとが弓で止めを刺していく
   さくらが囲まれ危なくなるとひろとは装備を弓から双剣に変えて間合いを詰め体術も使用しさくらから引き剥がしながらモンスターを処理していく

さくら「さすがの動きですね〜」

ひろと「そりゃあどうも!(はぁはぁ結構疲労感があるな。いやスタミナか)」

さくら「(結構辛そうですね。まぁ初期レベルでこの動きですから当然でしょうか)ひろと!その場で伏せてください!」

   ひろとは言われるがままその場で伏せる
   モンスターが10体ほど飛び掛ってくる

ひろと「お、おい・・・・!」

さくら「いきますよ〜。よい・・・・しょっ・・・・と」

   さくらは大剣を力強く360度振フルスイングした
   ひろとの頭上をその大剣が通過する

ひろと「馬鹿力・・・・」

   呆気にとられるひろと

さくら「乙女に対して馬鹿力とは何ですか〜!大剣のフルスイングはプレイヤー次第ですけど制限あるんです!今の初期ステータスだと私もひろとも大剣を複数回フルスイングできるスタミナはないんですよ!」

ひろと「(やっぱりスタミナか。)悪かった悪かった。加減次第では連続で振り回すのも可能って事か?」

さくら「加減次第では可能な筈です。加減したことないんでわかりませんが・・・・」

   視線を逸らすさくら

ひろと「とりあえず今のさくらのフルスイングで討伐クエストは終わったな。」

さくら「ひ〜ろ〜と〜!!!」

   大剣を振りかぶってひろとに近づいてく

ひろと「だぁーまてまて。ふざけ過ぎた。ごめんって」

   ひろとは軽く頭を下げる

さくら「クスクスクス。冗談ですよ。大剣選んだって言うことはそう言う事だと自覚してますし。次収集クエスト行きましょー。」

   そう言ってさくらは森の方へ向かった

ひろと「女って・・・・・わからんな」

   後を追うひろと

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デブル近くの森

   ひろとはモンスター数体にそれぞれ弓での最大ダメージ(現時点)を与えさくらの背後へ移動
   ダメージを貰ったモンスターはひろととさくらの方へ向かっていく
   さくらはモンスターが大剣の範囲内に入った瞬間360度スイングする
   ひろとが6,7割ほどモンスターHPを減らしている為力加減したスイングでモンスターが消滅していく
   これをクエストが完了するまで繰り返した

さくら「今ので終わりですね。加減すれば連発出来るものですね〜」

ひろと「俺の方も動きの力加減がわかって来た気がするよ」

さくら「スタミナはステータスの「力」に依存してるそうですよ」

ひろと「「力」か。俺は力には一切ポイント振る気ないからなー。レベルアップ時に全ステータス1上がってるし」

さくら「プレイスタイル次第ですね。確かにひろとは「力」に振るスタイルではないですね」

    さくらはクスッと笑う

ひろと「(他人から見てもそうだよな)そうなるとレベルアップ時に貰えるポイントで割り振るステータスに「力」は含まれないな」

   レベルアップ時に全ステータス1上昇(50まで)+自由に割り振れるポイント5付与 
   ステータス:力 知識 技術 素早さ 運

さくら「では町に戻りましょうか♪」

ひろと「そうだな。時間も時間だし」

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デブルの街 酒場


さくら「今日はホントにありがとうございました。楽しかったです」

   微笑むさくら

ひろと「いや俺の方こそ助かったよ。色々確認出来たし何より声を掛けてくれたのがさくらで良かった。ありがとう」

さくら「褒めても何も出ませんよ?」

   少し顔を赤くしているさくら

ひろと「素直な感想だよ。悩んでた事の答えも出せそうだし」

さくら「(昨日話してた人の事かな?)最後にフレ登録いいですか・・・・?」

ひろと「こちらこそ。と言ってもプレイスタイル上基本ソロで動くから連絡もらえても一緒できるかはわからないよ」

さくら「それでも良いですよ。お互い困った時に助け合う事が出来ればそれで」

   満面の笑みのさくら

ひろと「じゃあ俺はこれで落ちるよ。またな」

さくら「ええ。またご一緒しましょうね」

ひろと(コンビ・・・か。ソラを信用しきる訳じゃないが組んでから考えるのもありかもな)

   考え事をしながらログアウトするひろと

   さくらはカウンターへ行き飲み物を注文していた

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ひろと 現レベル5 力5 知識5 技術5 素早さ5 運5 ステータスポイント25

さくら 現レベル5 力5 知識5 技術5 素早さ5 運5 ステータスポイント25

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追記

どうもおはこんばんにちわ
主です。2話目の掲載です
文頭ソラの怪しさが出てますね(笑)
主要キャラも一人増えました。当初組み上げてた流れでは「さくら」の存在は考えてませんでした
が主要キャラが居ないと主の文才だと話が進まない&プレイヤー同士の会話がないと面白みも無いと言う訳で2話目で急遽盛り込んだプレイヤーです
そしてストックしてる話数の流れだと重要なキャラになりそうです
話の方も当初考えてた流れより若干ずれが生じてます
後々わかることですが「さくら」は赤髪でゲーム内では活発な少女という設定になってます
お蔭様でセリフ回し&ひろととの絡みですごい苦戦しております
まあそう言った事も含めて今は楽しんで話を作れてる感じではあります
拝見していただいた方ありがとうございました。
面白いかはは別として次話もよろしくお願いします。 ではこの辺で失礼します
posted by なたり at 21:51| Comment(0) | TrackBack(0) | モンドパラレルー平行世界ー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年07月02日

3話 ステータス振り

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デブル付近の草原フィールド


ひろと「とりあえずこんなもんかな。所持数無限は助かるな。さてと街に戻って製作するか」


   呟きながら足をデブルへ進める
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デブル 酒場


ひろと「結構作れたな」

    落とし穴・痺れ罠・吊り上げ罠・小型爆弾から大型爆弾etc
それらのアイテムが各100個以上持ち物に表示されてる

ひろと「いつでも使えるようにクイックスロットに・・・・10種類まで登録可ね。使う時はスロット番号或いはアイテム名で呼び出しと・・・」


さくら「難しそうな顔してな〜にしてるのかな〜?」

   そこへさくらが声を掛けてきた

ひろと「さくらか。作ったアイテムを確認して整理してただけだよ。良くここにいるってわかったね」

   一度さくらを見て表情を緩めたがすぐにアイテム一覧へ視線を戻した

さくら「フレ登録してるんだからログインしてるかはわかるし。街中を探して居なければ外に出てるだけでしょ?ってそれ全部作ったの!?」

   ひろとのアイテム一覧を見て驚くさくら

ひろと「あぁ。このゲームやる時に一番最初にやることにしてたんだ。現時点では簡単なアイテムしか作れないけどな。おかげで製作レベルが99になった」

さくら「99って今のレベルでの最高製作レベルじゃん!!は〜・・・初心者とは思えないわね」

   目を丸くして呆れるさくら

ひろと「このゲームでは初心者だな(笑)素材さえあればエリート装備も作ったり加工も出来る。かなり柔軟なゲームだよな」

さくら「装備製作ひろとにお願いしようかな〜♪」

ひろと「素材は自分で揃えろよ?」

さくら「そこは手伝ってよ〜」

ひろと「さくら一人で無理なら手伝ってやってもいいぞ?」

   意地悪そうに笑いながらひろとが言う

ひろと「問題はこっちなんだよなー」

   そういってステータス画面を表示させる

   レベル8  力8 知識8 技術8 素早さ8 運8  割り振りポイント40

さくら「まだステータス振ってなかったんだねー。私はこんな感じに振ったよ」

   レベル7  力37 知識8 技術8 素早さ8 運8 割り振りポイント5

ひろと「力振りか。馬鹿力にはくsy・・・」

   言い切る前にさくらに頭を叩かれる

ひろと「冗談だってのに」

   頭を抑えながらさくらに言う

さくら「冗談でも女の子にそう言う事言うもんじゃありません」

   すまし顔のさくら

さくら「これを見て」
   そう言って公式サイトのページを表示する

                 力    知識   技術    素早さ  運   
   20までの上限50     20   20   20    20   20
   割り振り100

   40までの上限125    40   40   40    40   40
   割り振り200 

   60までの上限150    50   50   50    50   50
   割り振り300
   
   80までの上限200    50   50   50    50   50
   割り振り400

   100までの上限250   50   50   50    50   50
   割り振り500

       レベル毎に全ステー1ポイント上昇(50まで)+5ポイント割り振り


   力:物理攻防力、体力(スタミナ)、HPに大きく影響

   知識:魔法攻防力に大きく依存  製作時にも影響を与える

   技術:主に製作に影響  装備切り替えの早さにも影響

   素早さ:移動スピードに大きく影響 体力(スタミナ)攻撃力も多少上昇

   運:クリティカル率、クリティカル回避率に大きく影響  また製作時にも影響

ひろと「ああ。これなら今日ログインする前に目を通したよ。各ステータス50は確実にいくんだよな」

さくら「先を見据えるとそう言えるわね。でも一つ一つ進めなきゃいけないから序盤から特化させる必要もないのよね」

ひろと「そういう割には力一点振りじゃないか」

さくら「私は大剣一筋で前衛で戦うのを前提にしてるからこれでいいの。20までの上限があるからこれ以上振れないけど残りを何に振ろうかなーって」

ひろと「前衛で物理のみとなると後は回避とクリティカル補正か」

さくら「そうとも言えないのよ。魔法防御力が知識で大きく変わってくるから」

ひろと「かと言って均等に・・・じゃ中途半端になるだろ」

さくら「そうなのよねー。めちゃくちゃいい装備を誰かが提供してくれるとかだとありがたいんだけどねー」

   満面の笑みで視線をひろとへ向けるさくら

ひろと「その分金は取るぞ。まあ素材を一緒に取りに行くでもいいが」

さくら「ホント!?嘘じゃないわよね!」

ひろと「フレ登録までしてるのに嘘ついても仕方ないだろう」

   喜ぶさくらとは対照的に呆れるひろと

さくら「じゃー残りのポイントはこうかなー」

   レベル7 力37 知識7 技術7 素早さ7 運12

ひろと「運でいいのか?」

さくら「HPは力に振ってる分多いし多少鈍重でもタンク役は出来るし回復役飲めばオッケー。となると最終的に火力の底上げにクリティカル率上げた方が現実的♪」

ひろと「装備は俺が作るから防御力も期待できる・・・か」

さくら「うんうん♪」

   苦笑いのひろと

ひろと「(プレイスタイル上俺は・・・・)こんな感じか」

   レベル8 力8 知識8 技術18 素早さ38 運8

さくら「ひろとらしいけど火力源はどうするのさ?」

ひろと「その為の製作だよ。HPはステータスとレベルアップ時に最低ラインが底上げされるし。用は攻撃もらわなきゃいいだけだ」

さくら「(攻撃もらわないって・・・・ひろとにしか出来ないね)今の話の流れだとこれから装備の素材集め?」

ひろと「そうだな。エリート装備ってのがあったがあれはダンジョン素材が必要だったから明日にでも行こうかと思ってる」

さくら「いやいやいや。無理だってば」

   呆れるさくら

さくら「ダンジョンは複数の階層で造られてて最後の階層にボスがいるのね。でも私達の今の装備じゃ1階も突破出来ないわよ」

ひろと「詳しいんだな」

さくら「言ってなかったけど私テストサービス時のテスターしてたのよ。その時は適正レベル以上でも装備を整えてないとクリア出来ない難易度だったわ」

ひろと「つまり?」

さくら「ダンジョンレベルは10だから最低でもレベルは10必要。装備も10以上の装備で+5以上の強化が必要になるわね。出来ればオプション付けられると可能性があがるわ」

ひろと「二人でクリアできるのか?」

   心もたない顔でひろと

さくら「ボスまでなら二人でもいけるわ。私がタンク役でひろとが処理役」

ひろと「問題はボスか・・・」

   少し考えるひろとだが

ひろと「(ソラが言ってた意味がわかってきた気がするな。つまりこれが攻略ね)よし。じゃあまずはレベルを10まで上げて、装備も10で揃えられる武器を用意しよう。そして挑戦だ」

   ひろとの顔が笑っている。挑戦者の顔だ

さくら「(この人に声を掛けて良かった。ゲームを楽しんで且つ向上性がある)じゃあ明日以降レベル10まで上げつつ素材収集ね♪」

ひろと「一緒にやるのか?」

さくら「一緒にダンジョン行くって決めたんだからその方がお互い良いでしょー。連携も深めるし一石二鳥よ」

   さくらはもうウキウキだ

ひろと「了解。製作用の素材はお互い調べる形でいいか?」

さくら「ええ。フィールドモンスターなら手こずらない筈よ」

ひろと「よし。俺はそろそろ落とさないと。はまりすぎて現実を忘れるわけにはいかないからな」

   苦笑いしながら席を立つ

ひろと「じゃあ明日な」

さくら「うん。明日ね」

    お互い手を振りひろとは酒場を出た辺りでログアウトした
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さくら レベル7 力37 知識7 技術7 素早さ7 運12

ひろと レベル8 力8 知識8 技術18 素早さ38 運8

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追記
おはこんばんにちは

今回はステータス・そしてダンジョン攻略相談の回になってます
ステータスの上昇に関しては作中の通り50までは上がる設定にしました
と言うのはゲームを攻略する上で最低ラインのステータスが必要になってくると思います
そのラインを50にしました
10までにどれか一つ50に出来ますが51以降は上がりません
過剰していくポイントに関しては上限開放と同時に上乗せという形になります
レベル61以降は個性が出てくる形になります
そして各ステータス要素も乗せた通りです
総合的な強さ=(ステータス数値による各数値上昇+装備数値)×種族補正+αでプレイヤーの資質 とこんな感じでしょうか

そしてダンジョン攻略に向けて装備製作の為の素材集め
発案当初は主人公のひろと一人で攻略する予定でしたがダンジョンって普通パーティを組んで行くものですよね
そう考えた時2話目で登場させた「さくら」がキーマンとなりました
力振りの大剣使いタンク役としての役割も担う「さくら」
多少ネタバレになりますが今後さくらも含めた流れになって行きます
そしてそう遠くないうちにソラも合流させもう一人主要キャラを盛り込んでいく予定です
次回からは素材集めとなります。ここまで拝見して頂きありがとう御座いました。 それではまた次話
posted by なたり at 23:09| Comment(0) | TrackBack(0) | モンドパラレルー平行世界ー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年07月07日

4話 ダンジョン攻略の下準備製作素材集め1

デブル 広場 PM9:00

   青年の姿が成形されていく

ひろと「ゲームにログインするのにも慣れてきたな」

   システム
    メールが1件届いています

ひろと「メールなんて機能あったのか」

   そう言いながらメールを開く


    ----------------------------
    酒場でまってるねー♪   
               さくら
    ----------------------------

ひろと「酒場ね。酔ってなきゃ良いけどな」

   酒場に足を向ける

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酒場

   夜と言う事もあり多くのプレイヤーで賑わっている
   ひろとの視線がカウンター席で飲んでる一人の赤髪の少女で留まり近づいていく

ひろと「遅くなって悪い。飲みすぎて酔ってないだろうな?」

さくら「このゲームにアルコール類は存在しないよ。こんばんわ、ひろと」

   赤髪の少女−さくらはそう言って振り向く

さくら「隣に座って。集める素材に関して話しましょ」

ひろと「ああ、そうだな」

   そう言ってひろとはさくらの隣の席につく

さくら「それで調べてきた?」

ひろと「時間が無かったから大雑把にな。俺が作りたいのは双剣・刀・布製の防具」

さくら「双剣はわかるけど刀って意外ね。布製の防具はプレイスタイルを考えると当然ね。私の方は大剣と軽鎧の2つね」

ひろと「モンスター相手は双剣だと削ることは出来てもでかいダメージは出せないからな。そこで刀を選んだ。さくらの軽鎧は動きを少しでも軽くする為か」

さくら「(刀も扱えるって事かしら)確かにそうね。重鎧系でもいいんだけどださいのよねー」

   笑いながらさくら

ひろと「見た目の問題なのか・・・・・」

さくら「そうよ♪」

   呆れるひろとに微笑むさくら

ひろと「そうなると集めるのは鉱石類・綿花類の2種類か」

さくら「大雑把にはね。まあ繋ぎの材料とかはNPCで売ってるからねー」

ひろと「そうなのか?」

さくら「製作レベル99まで上げた人の台詞とは思えないわ・・・・」

   頭を抱えるさくら

ひろと「あくまで製作出来るってのがわかってるだけで具体的な材料とかまで確認してないんだよ。アイテム系は収集した物で作れたしな」

さくら「NPCで繋ぎの材料買ったり+αの材料でオプションが付いたりするわよ」

ひろと「加工作業関係無しにか?」

さくら「うん」

ひろと「それはいい事聞いたな」

さくら「さて話を戻しましょ。鉱石類は二人合わせて装備4種分必要だから200個くらいかしら」

ひろと「いや倍の400個だ」

   キョトンとするさくら

ひろと「理由は強化用に余分に欲しい。強化の説明のとこに同武器を強化時に加えると成功率が上がるらしい」

さくら「強化値いくつまで上げるつもりなの!?」

ひろと「限界値が10だから10まで上げるつもりだが」

   またまたキョトンとするさくら

ひろと「あくまで【つもり】だ。ステータスの運と技術も製作する上で補正かかってくるから絶対ではないぞ」

さくら「なら製作と強化はレベル10にしてからということね」

ひろと「あくまで強化値10が目標だがいっても5か6くらいだろう」

さくら「それくらいで落ち着くと思うわ」

ひろと「なら鉱石類は400個。10だと鉄製が作れるなこの街周辺で採れるか?」

さくら「鉄だとダンジョン方面か次の街リ・セボン周辺ね」

ひろと「綿花はどうだ?」

さくら「ダンジョン方面の森林地帯に多く生えてるわ」

ひろと「ならダンジョン方面にしよう。レベル上げの合間に採集と言った感じに」

   さくらのテンションが少し下がる

さくら「虫で稼ぐのね・・・・」

ひろと「嫌なら俺一人でもいいぞ?」

さくら「行くに決まってるでしょー;;;;」

   さくらは半べそになっている

ひろと「(毒針も欲しいしな)とりあえず決まったな鉄400に綿花100」

さくら「ええ。行きましょ」

   二人は席を立ち酒場を出る

ひろと「ついでに討伐クエ受けとくか。資金稼ぎにもなる」

さくら「賛成ー♪」

   二人はクエストを受けて街を出る

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フィールド デブル入口付近

   ひろととさくら  二人は森林へ向かっていた

男A「ねーそこのカップルさん」

   そう声を掛けながら二人の前を塞ぐ男

男A「所持金と所持アイテム全部俺に貰えねーか?」

  でかい態度の男

ひろと(なぁこのゲームってこんな奴らばっかなのか?)

さくら(そんなことは無いと思うけど・・・ひろとの運勢が悪いとかじゃない?)

ひろと(悪いの俺か?確かに初日も俺が狙いだったし・・・)

さくら(私行こうか?格上だと思うけど身のこなし見る限りそうでもないし)

ひろと(いや、ただ追い返すだけじゃこういう輩は身に染みない。俺がやるよ)

   こそこそと話す二人
   イラつく男

男A「なーにこそこそ話してんだ。早く所持金と所持アイテムおいt・・・」

  男が言い終わる前にひろとが動く
  スピードを生かしたまま男の腹部に左肘討ちをくらわす
  男はくの字になり顎が引ける

さくら(ステータス振った分速さが増してる)

  引けた顎に右手の掌底を打ち上げそのまま男と飛び上がる
  両足で男の足を拘束しそのまま地面へ落下。ひろとがマウントポジションを取る

男A「ぐっ・・・・」

  低いうめき声をだす男

ひろと「装備−刀」

  そう言って刀を両手で持つひろと

ひろと「あんたの方がレベル高くても首から上切り落とせばHPはなくなるだろ?」

  研ぎ澄ました殺意を込め男の喉下に刃を近づける

男A「ヒイイイイィィィ・・・・」

  奇声をあげひろとを押しのけ男は走り去っていった

さくら「初日の身のこなしといいさすがですなー。スピードも申し分なし。刀を欲しがってた理由も少し理解できたわ」

   ニヤニヤしながらひろとを見つめる

ひろと「それを見てたから俺に声を掛けたんだろ?言っとくが今のスピード全力の50%も出してないぞ」

さくら「マジデスカ!ひろと私と付き合わない?」

   さくらの目が笑ってない

ひろと「(全力を出したらすぐばてるだろうが今のスピードで当分十分だな。スタミナもある程度保つ)冗談言ってないで行くぞ」

さくら「冗談じゃないよー。本気も本気!ひろとの事もっと知りたいな〜♪」

   そう言ってひろとの腕に手を回すさくら

ひろと「くっつくと動きにくいって。俺の事は・・・・そうだな。まあ話すつもりだったから少しずつな」

さくら「わーい♪」

   二人ははしゃぎながら森林へ消えていった
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追記

おはこんばんにちわ 4話目です

今回は製作材料の確認から出発まで

その間さくらがぐいぐいひろとにせまります

最初こんな流れにする予定は無かったんですが・・・予定は予定ですからね(ぁ

ひろとのさくらに対する意識は現状無関心に近いです

さくらはひろとに一目惚れという流れになってます

さてステータス上がった分ひろとの身のこなしが向上してます

主のイメージではひろとは忍?となっています そこから武器は双剣と、刀を選択

状況次第ですがメイン双剣、火力を求める場面で刀と言った具合に考えてます

さくらは・・・・脳筋ですね(ぁ

まだまだ始めたばかりと言う事もあり戦闘が少なめです

文才のない主が増やせるかどうかは・・・・別問題と言うことで(ぁ

前回素材集めと載せたのに出発で終わってるのはすいません。このまま続けると長くなるので切りました

と言うわけで次回こそは素材集めです  ここまで拝見して頂きありがとう御座いました。 それではまた次話
posted by なたり at 17:58| Comment(0) | TrackBack(0) | モンドパラレルー平行世界ー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年07月08日

5話 身に付けてるもの

デブル近くの森林


   ここの森林には綿花がそこら中に生えている
   ダンジョン近辺では鉱石〈鉄〉も採れる
   だが虫系のモンスターがうじゃうじゃと徘徊している


???「なんで夜の時間なのに誰も居ないのよ。虫が群がってくるじゃない;;;;」

    半べそになりながら大剣で虫モンスターを倒していく赤髪の少女−さくら

???「おかげでゆっくり綿花が採れるな」

    その横で綿花を収集する青年−ひろと

さくら「普通逆じゃない?」

ひろと「そう言われてもな。モンスター達がさくらの方へ向かって行く訳で」

さくら「それを守るのが男でしょ!」

ひろと「それだと綿花が採れないだろ?」

   クスッと笑いひろとは綿花の採集を黙々とこなす
   さくらは涙目だ

さくら「もー;;;早く終わらせてー」

ひろと「そうだ。モンスタードロップで毒針が出たら譲ってくれると嬉しいんだが?」

さくら「見返りはー?」

ひろと「装備製作だな」

さくら「それは前提条件でしょ?」

   さくらはモンスターを片付けるのに忙しそうにしてるが会話をする余裕はあるようだ

ひろと「(やれやれ)俺の事を少し話すよ」

さくら「彼女にしてくれるとかは?」

ひろと「彼女は間に合ってるよ」

さくら「(彼女がいてゲームしてるの?)あら残念」

   言葉とは裏腹に笑顔のさくら

ひろと「よし。綿花は必要数集まったし引き上げよう」

さくら「え?引き上げるの?」

ひろと「悪いな。睡眠時間減らすと仕事に響くんだ」

   時刻はPM10:30を回ろうとしていた

さくら「そっかー。じゃあ仕方ないね」

ひろと「クエストも報告できるし街に戻ろう」

   そう言い二人は森林を後にし街へ向かう
   森林を抜け草原を出た所でひろとがさくらと向き合う形を取る

さくら「どうしたの?」

   キョトンとするさくら

ひろと「俺の事少し話すって言ったろ?」

さくら「今?時間は大丈夫?」

ひろと「すぐ済むよ」

   微笑みながらひろとは続ける

ひろと「初対面の時さくらは俺が空手を使えるって思ってたよな?」

さくら「あーうん。確かにそんな事言ったね」

ひろと「厳密に言うと俺が使ってるのは古武術と言われるものだ」

さくら「こぶじゅつ?」

ひろと「簡単に言うと人を殺すための術を見につけてる」

さくら「はい?」

   若干引き気味のさくら

ひろと「(まあ信じられないよな)俺の実家が古武術の流派で幼い頃から習い事で鍛錬してたんだよ。まあ古武術って言っても色々あるが」

さくら「ふーん。それで具体的には?」

   態度が180度変わり興味心身なさくら

ひろと「特別な歩法、体術、剣術etc・・・色々な人を殺す術を見に付けてる。まあ実際に人を殺したら犯罪だが」

さくら「(ふむふむ成程ねー。刀はそういう事)それはそうね」

   クスッとさくら

ひろと「怖くなったか?」

さくら「なんで?私の事殺したいと思ってるの?」

ひろと「いやむしろ好感を持ってるよ」

   呆れるひろと

さくら「じゃあ今まで通りね♪逆に頼もしいもの」

ひろと「そしてもう一つ。これは言葉じゃ表せないことだ」

   ひろとがそう言った瞬間場が張り詰める

さくら(何?急に空気が重くなってひろとから圧迫感を感じる)

ひろと「何か感じれたか?」

さくら「ええ。ひろとから圧迫感・・・と言えばいいのかな。感じたよ」

ひろと「今さくらに〈威嚇〉してる。これがこのゲームのいい所だな。人の五感をそのままオンラインゲームに反映出来てる」

   そう言って気を緩める

さくら「(圧迫感がなくなった)でも悪い感じはしなかったわ」

ひろと「それはさくらに大して敵意を持ってないからだな。ただ威嚇してるだけの状態。そして敵意を込めて威嚇の度合い上げると殺意になる。これはさくらに向けるとやばいからただ殺意を出すだけにするぞ・・・」

   そう言ってひろとは目を閉ざし息を整える

さくら(静か過ぎるわ)

   刹那。二人の周囲の空気が凍りつきモンスター達が逃げ惑う

さくら(な・・・に・・・こ・・れ・・・。空・・気が重く・・・て・・・呼吸・・・が・・・)

   その場にへたり込むさくら

ひろと(やべ!やりすぎた・・・!)

   慌てて殺意を消しさくらに駆け寄るひろと

ひろと「悪い。対象が居ないとただぶちまけるだけになるから押さえが利かないんだ」

さくら「(はあはあ)今の・・・って初日に・・・ひろ・・・とに絡んだ二人組みと・・・・さっき絡んできた奴に使ったのと同じ殺意・・・?」

   息を整えるさくら。寄り添い支えるひろと

ひろと「ああ。対象が居れば加減できるんだがな。俺もまだまだ未熟だな」

さくら「なら私に向けた方が良かったんじゃない?」

ひろと「殺意だって言ったろ。押さえが利くといっても受ける側は自分の死のイメージ浮かべてしまう」

   頭を掻きながらさくらを抱き上げる

さくら「え・・・ちょっと・・・まって」

   慌てるさくら。顔が赤くなっていく

ひろと「あれだけ強い殺意に当たるとあまり身体に良くないんだ。呼吸が整っても何かの拍子で過呼吸になったりするから街まで送るよ」

さくら「あ・・・うん・・・だけどさ・・・ね・・・ほら・・・」

   ひろとはもう街に向けて歩いている

ひろと「ああ、思ったほど重くないから大丈夫だぞ?」

   ひろとの頭を力なく引っぱたくさくら

ひろと「いてて・・・」

さくら「あ!でもまって。先の3人は走って逃げれる余裕あったよね?」

ひろと「対象がいれば加減できるって言ったろ?つまり走って逃げれる程度の殺意を向けただけ。向けられた側は背筋が凍る位の恐怖と走馬灯はあったと思うが」

さくら(ひろとの強さの根源は現実があってこそなのね)

ひろと「よし着いたぞ」
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デブルの街中 出口

さくら「もう歩けるよー」

   息も大分整い顔色も落ち着いたさくら

ひろと「みたいだな。でも気をつけてくれな。現実の方に影響が出たら教えてくれ」

さくら「影響出るの!?」

ひろと「どうだかな。ただ人の五感がそのまま感じられる訳だから出ないと断言できないな」

さくら「ちょっとー」

   慌てるさくら

ひろと「じゃあ万が一の時の為に呼吸法教えとく」

   そう言ってさくらに呼吸法を教える

さくら「あっこれすごく落ち着く!なんかスーッとする」

   さくらの顔色が先程より良くなり街を出る時より元気を取り戻した

ひろと「ふむ。なんというかこのゲームがすごいな。現実とゲームの区別がつかなくなるんじゃないか?」

さくら「一部のプレイヤーは生活の一部になってるわよ。高レベル帯はほとんどそうだもの」

ひろと「どうやって生活してるんだか」

さくら「一応このゲームはプレイ次第で運営から現実のお金が配給されるのよ」

ひろと「なんかめんどくさそうだな」

さくら「だぶんね。クエスト報告はどうするー?」

ひろと「一緒に行こう」

   そう言って二人はクエストを報告し再び討伐クエストを受けた

さくら「二人ともレベル9になったねー。明日からは鉄の採集ね」

ひろと「何事も無ければいいがな」

   不安そうなひろと

さくら「何かあればひろとが何とかするし?」

   人事のようにひろとに視線を送るさくら

ひろと「あまり揉め事は避けたいんだがな」

   肩を落とすひろと

ひろと「じゃあまた明日な。俺はここで落とすよ」

さくら「うん。また明日ねー」

   ひろとの姿は無くなりさくらはいつもいる酒場へ足を向けた

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さくら レベル9 力39 知識9 技術9  素早さ9  運24   

ひろと レベル9 力9  知識9 技術24 素早さ39 運9

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追記

おはこんんばんにちわ

さて装備製作の材料採集が始まりました

話の流れ上ひろとの設定情報も

五感をそのままに・・・・こんなフルダイブ型オンラインがあったら・・・主は絶対はまりますね

二人の仲は徐々に親密になっていきます

とはいえ今回のひろとの行動は反省の意味も込められています

次話も採集回となってます ご覧頂き有難う御座います  それでは次話にて
posted by なたり at 18:48| Comment(0) | TrackBack(0) | モンドパラレルー平行世界ー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年07月15日

6話 試し撃ち

モンドパラレル 酒場  PM8:00

   プレイヤーが成形されていく

さくら「このログイン時の感覚がどうも慣れないわね〜」

   赤髪の少女−さくらはそう呟きながらカウンター席に着く
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システム

   新着メールが1件届いています
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さくら(ん・・・・誰だろ)

   そう思いながらメールを開く

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    街を出た所で待ってる
                  ひろと
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さくら(今日は早いわね)

   そう思いつつ席を立ち待ち人の所へ向かう


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フィールド デブル出入り口周辺

ひろと(こうしてみると俺やさくらの運動神経は良いんだろうか)

   デブルの街の柵を背にし座っているひろと
   ひろとが他プレイヤーの動きを観察するのはこれが初めてだった
   ひろとの目には慣れない武器にプレイヤー達が振り回され四苦八苦してる様子を捉えている
   中には扱えてる様に見えるプレイヤーもいるがひろとからすれば素人同然だ
   このゲームは他のオンラインゲームとは違いプレイヤー自身の感覚が反映されている為決まった攻撃動作がないのである
   決まった動作があるとすれば使用武器ごとの攻撃スキルだけである
   だがひろとにとっては意味を成さない。なぜならスキルに頼らなくても自身の感覚で攻撃スキルの動作が可能なのだ
   ただ一概にも無意味と言う訳でもなくスキルの中には火力の底上げ・プレイヤーの身体能力の底上げ等色々な効果を持つスキルも存在する

さくら「まったー?」

   そこへさくらがやってきた

さくら「どうしたの?そんなところに座って」

   そう言って横へ座るさくら

ひろと「ああ。さくらから見て俺の動きってどう見える?」

さくら「急にどうしたの?」

ひろと「ここで他のプレイヤーの動きを見てると俺って特別なのかなって思えてさ」

   ひろとの表情はただ遠くを眺めている様にしか見えなかった

さくら「プレイヤーとしてと言うよりは現実の方で特別かもねー」

ひろと「だよな」

   そう言って空を見上げる
   プレイしてる時間は夜だがゲーム内では青空が出てる時間帯だ

さくら「だから私は君に惹かれたんだけど?」

ひろと「それは人としてか?」

さくら「当たり前でしょー。彼女さんがいなければもっと良かったんだけどなー」

ひろと「ああ・・・。それなんだが彼女と言うより許嫁だ」

さくら「い・・・いいなずけ!?」

ひろと「そう。古武術の流派って言う家系からか俺が物心つく前から決まってた話」

さくら「そうかー・・・。じゃあ私に希望は無さそうねー(泣)」

ひろと「俺は決まり事に順ずる気は無いけど」

さくら「でも家の事情じゃあ・・・」

ひろと「現社会でそんな決まり事を守る必要もないだろ。それに俺も相手の子もお互いただの幼馴染程度にしか思ってないから」

さくら「じゃあ希望あり!?」

ひろと「さあな?」

   二人でクスッと笑う

ひろと「それで一つ聞いていいか?」

さくら「なに?」

ひろと「さくらは運動神経いいのか?」

   ひろとは目の前に見えるプレイヤー達の挙動を指差しながら聞いた

さくら「ううん。むしろ逆だよ。私ね現実の方は身体が弱いんだ」

   それを聞いてひろとが驚く

ひろと「なのにあの身のこなしなのか?」

さくら「弱いと言っても私生活に支障が出るレベルじゃなくて仕事して疲れがたまるとよく体調崩しちゃうの。だけどこのゲームだと疲れとか気にせず動けて楽しいのよね」

ひろと「それだけで大剣扱えるようになるのか?」

さくら「基本動作はテスターの時に四苦八苦してゲーム感覚として覚えたわよ。フルスイングとか特別な動作は攻撃スキルとして覚えてるの」

ひろと「なるほど。ゲーム内ではしゃいでも現実の方は大丈夫なのか?」

さくら「このゲームのすごい所はそこよね。ゲーム内の疲れは現実に全然反映されないもの」

ひろと「さくらにとってこのゲームは思いっきり身体を動かせる空間って事か」

さくら「そういう事ね。そうそう昨日教えてもらった呼吸法!現実でやったらゲーム内でやった時と同じ様に身体が軽くなった気がしたわ」

ひろと「そうか。あの呼吸法は身体の機能を少しだけ改善させることが出来るとか・・・・・そんな事教えてもらった覚えがあるな」

さくら「曖昧ね(汗)」

ひろと「俺は古武術の一部として使ってるからな。呼吸を整えるのに」

さくら「それでも私にはありがたい呼吸法よ」

   満面の笑みを浮かべるさくら

さくら「そうだ。攻撃スキルで思い出したけどひろとはスキル何取ってるの?」

ひろと「俺は・・・」

   そう言われひろとはスキル一覧をさくらに見せる

さくら「感知に身体能力向上の2つね。プレイスタイルを考えると妥当ね。でもこれだけでも取っておいた方がいいわ」

   そうひろとに指を刺してひろとに教える

ひろと「攻撃範囲の広い攻撃スキル・・・か」

さくら「ええ。使う頻度は大体狩りの方が主体になると思うけどPv(対プレイヤー)でも使う時が無いって事はないわ。特に集団戦ね」

ひろと「基本的にPvはする気ないんだが・・・?」

さくら「多くのプレイヤーはそうよ。だけどクエストだったり大会だったりとPvする機会はレベルが上がるほど増えていくわよ」

ひろと「そうなのか」

さくら「ええ。その分PK(プレイヤーキラー)との遭遇も増えるけどね」

ひろと「昨日までの奴らばっかり・・・って訳にもいかないんだよな?」

さくら「そうよ。現実で習い事してるプレイヤーが君だけとは限らないし高レベルのプレイヤーはプライスタイルを確立してるもの。威嚇や殺気で逃げるプレイヤーだけとは限らないわ」

ひろと「だよなあ」

   頭に手を当てるひろと。表情はわからないが口元は笑っている

さくら(ホント。君は頼もしいわ♪)

ひろと「話が長くなっちまったな。そろそろ行くか」

さくら「そうね。お互い距離は縮まったことですし!」

   そう言ってひろとの腕に手を伸ばそうとする

ひろと「そこまで親密になったつもりもない」

さくら「減るもんじゃないでしょー」

ひろと「採集量が多いんだ。行くぞ。試したいこともあるし」

さくら「試したいことって何よー」

   二人は森林の奥・・・・ダンジョン周辺を目指す

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森林奥 ダンジョン周辺


ひろと「ここが攻略目標のダンジョンか」

さくら「そうよ」

   入り口は石畳で作られており隙間には木の枝が這っている

ひろと「さて数が数だし二人で採集して今日は半分の200集めよう」

さくら「モンスターはどうするの?」

ひろと「俺が片付ける」

   そう言って背負ってた双剣を外し刀を手にし腰脇に納める

さくら「試したい事って剣術?」

ひろと「剣術の感覚だな。双剣は獲物が軽いから扱いもそこまで難しくなかった。だが長物となると少し感覚違うし真剣はここ最近扱ってなかったからな」

さくら(そうか。古武術だから真剣なのね。ゲームと現実の感覚でどこまで違いがあるのかって所かしら)

ひろと「さあやろう」

さくら「ええ」

   二人は手分けして鉄を採取しはじめた
   200という数は1人だと3時間近くかかる。それを二人で1時間半・・・とてつもない作業だ。
   その作業の中ひろとは手当たり次第モンスターを倒していった

さくら(動きに無駄が無いわ。素人目でもそれが解る。そして何より動きが流れるよう・・・)

   時折さくらはひろとの方へ視線を向け動きを観察した
   TVで流れる時代劇に似た風景がさくらの目に映る
   いわゆる殺陣に近い。モンスター達から襲い掛かってくる時はモンスターの攻撃を受け流し後ろからの連撃
   ひろとが向かう先にいるモンスター達には鞘に刀を納め一気に距離を詰めてからの1撃。モンスターがひるんだ所へ連撃と多彩な攻撃を試していた

さくら(やっぱり動きを確認してる感じね。高レベル帯にもこんな動きで攻撃できるプレイヤーは多くない。それ程動きに無駄が無いわ)

   一瞬ひろとの動きに見とれてしまい背後に近づいてるモンスターに気がつかないさくら
   次の瞬間ひろとがさくらの方へ近づいてくる

さくら(え?なになに?)

   ひろとは居合いからの連撃でさくらの背後に近づいて来てたモンスターを倒す

ひろと「手が止まってるぞ?」

さくら「え・・・あ・・うん。ごめん。見とれてた。はははは」

   そう言ってさくらは笑ってごまかした

ひろと「何に見とれてたんだか。もう少しだ。頑張るぞ」

さくら「はーい」

   そう掛け合い作業に戻る

ひろと(このスキル試してみるか)

   ひろとはモンスター処理と採集の合間に自分の武器と会う攻撃スキルを吟味していた
   ひろとにとっては特別必要と思えるものは無かったのだが一つだけ興味を引くスキルがあった

ひろと「さくら、少ししゃがんでてくれ」

さくら「え、何するの?」

ひろと「試し撃ちだ」

さくら「へ?」

   さくらは何が何だかわからないままその場へしゃがむ
   ひろとは刀を鞘に納め深呼吸をし呼吸を整え剣を振るう右腕に神経を研ぎ澄ます
   居合いの必殺の一撃の構えを取る

ひろと「(ふぅ)一閃!」

   スキル名を声にして抜刀する

さくら(振った腕と刀がみえない・・・!)

   剣筋は横一文字にひろとの前方180度20m範囲に及びその範囲内の木が伐採された
   範囲内にいたモンスター達は横にぶった切られ消滅していった

さくら「え・・・ちょっと。今の何??」

ひろと「一閃 って刀のスキルだよ」

さくら「それは知ってるけど・・・・・こんな範囲広くないでしょ(汗)」

ひろと「えーと何々スキル説明だと使用者の前方5m程度みたいだな。ただ備考に使用者の刀の振りによって範囲・威力ともに変わるってよ」

さくら「(確かに見えなかったけど)呆れた・・・。君って人は」

   腰を抜かしたさくら

ひろと「どうかしたのか?立てるか?」

   近づいてくるひろとにさくらは起き上がり抱きついた

ひろと「わっちょっと・・・おま・・・」

   そのまま倒れこむ二人

ひろと「いつつ・・・何なんだ一体」

さくら「惚れ直したのよ♪」

   さくらはそう言ってひろとの口にキスをした
   微笑むさくら

ひろと「なにを・・・・」

さくら「ちょっと強引過ぎた?」

ひろと「いいのか?ゲームとは言っても男女だぞ?」

さくら「私はもちろん良いわよ?惚れてるんだもの」

ひろと「はぁ・・・。とりあえず起きよう」

   そう言って二人は起き上がる
   伐採された木は戻っている

さくら「嫌いになった?」

ひろと「いや。驚いてるだけだよ。強引過ぎてな」

さくら「これからも一緒に居てくれる?」

ひろと「ずっとは約束できないな」

さくら「なら一緒に居たいと思わせないといけないわね」

   ニコッと笑いひろとを見つめる

ひろと「(ホント。女はわからん)とりあず200集まったし今日は街に戻るか」

さくら「そうね♪」

   上機嫌のさくら
   逆に戸惑いを隠せないひろと
   二人は街に戻り明日の採集を約束しログアウトした
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追記
おはこんばんにちわ

少し間が空きましたが6話目で御座います

ストックの方で一段落しまして新しい展開を続けて続行中です

ただアイデアがなくなる可能性もあるのでストックしながらの更新となります

さて今回後半にさくらがぐいぐいとひろとに迫ります

最初はこんな流れにする予定は無かったんですがね・・・ハイ

採集回は次回でラストかな? 今話も見て頂きありがとう御座います それでは次話にて
posted by なたり at 21:16| Comment(0) | TrackBack(0) | モンドパラレルー平行世界ー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年07月16日

7話 見据える先

デブル近く 森林奥 ダンジョン付近  PM9:00

   一帯だけ伐採され開けてる場所にプレイヤーが2人

さくら「ここなら1時間かからないわね♪」

   赤髪の少女さくらは上機嫌な様子で鉄を採集している

ひろと「加減してるとは言えこのスキル結構疲れるんだが?」

   額に汗を浮かべ訴える青年−ひろと

さくら「そこは男の子なんだからガンバロー♪」

   そう無邪気に言う
   2人がいる一帯は鉄の表示が密集し採集後の再表示も1分以内と採集するにはいい場所だった
   ひろとは攻撃スキル【一閃】を加減して使用し10m四方の木を伐採。そして周辺モンスターの処理。木が再表示されたら攻撃スキルを使用と言った作業を繰り返した
   その傍らさくらが鉄の採集を進めると言った具合にモンスター処理と採集の作業分担の形をとった。
   20分程経過した辺りからひろとの息が上がり始めた

さくら「少し休む?」

   ひろとに視線を送り声を掛ける

ひろと「後どれくらいだ?」

さくら「後・・・・50ちょっとね」

   さくらは持ち物を確認した

ひろと「このペースなら後10分くらいか。このままやろう・・・はあはあ。いざと言う時の為にこの状態にも慣れとかないとな・・・・」

   そう言ってひろとは自分の作業を続ける

さくら「(男の子っていいなー。それともひろとが特別なのかな?両方かな?)うん。わかった」

   二人は黙々とこなした
   10分程経過し

さくら「目標数いったよー」

   その声を待ってたかの様にひろとは動きを止め仰向けに倒れこんだ

ひろと「・・・ふぅ。現実でもここまで動いたのは何年前だろう」

   そう呟く
   木が再表示されていたが木漏れ日がひろとの顔を照らす
   そこへリポップされたモンスターが襲い掛かる

さくら「よいしょっと」

   その掛け声と共に大剣でひろとに襲い掛かったモンスターを吹き飛ばすさくら

さくら「ここだと休憩出来ないからダンジョン入り口へ行きましょ。あそこはモンスターの活動範囲外だから」

   そう言って手を差し伸べるさくら

ひろと「・・・ああ。そうだな。ありがとう」

   さくらの手を取り起き上がるひろと
   二人はダンジョン入り口へと向かい階段に腰を掛ける

ひろと「予定よりかなり早く終わったな」

さくら「いい場所見つけたのとひろとの頑張りのおかげね♪」

ひろと「ちょっと横になっていいか?その・・・膝を借りても?」

さくら「えっ・・・」

   急な申し入れにびっくりするさくら

さくら「あー・・・う・・・うん。いい・・よ・・」

   顔を赤くし照れくさそうに返事をした
   ひろとはさくらの膝に頭を置きそのまま目を閉じてスースーと寝息を立て寝てしまった

さくら(もう・・・・急になんなのよ・・・そりゃあ昨日は私からキスしたけど・・・・逆にこういう事されると調子狂っちゃうよ・・・)

   さくらの脳裏に色々な思いが駆け巡るが考えても仕方ないと諦め石壁に身体を預け両手をひろとの胸に当て目を閉じそのまま寝てしまった。
   30分程経ちひろとが目を開ける

ひろと(ああ・・・・そうか、膝枕してもらってたんだな。さくらも疲れてたのか寝てしまったか)

   ひろとは静かに身体を起こした

ひろと(その状態じゃ逆に疲れるだろうに)

   さくらは石壁に身体を預けているとはいえ姿勢が良いわけではない
   ひろとはさくらの身体をゆっくりと自分の側に倒し膝元にさくらの頭を置いた

ひろと(お返し・・・なんて柄じゃないんだがな。コンビ・・・か)

   そう思いながら初日の事を思い出す

ひろと(ソラの申し入れの答えを出さないとな。ここ数日さくらとこのゲームをプレイしてわかったことは仲間と呼べるプレイヤーとなら・・・)

   空を見上げる。ダンジョン入り口は上部が開けているため青空が広がっている。視線を落としダンジョンの中を見つめる。

ひろと(このダンジョン挑戦後ソラに連絡しよう。そこで・・・・)

さくら「ん・・・・。・・・・!!!」

ひろと「よく寝れたか?」

さくら「えっと・・・・・・私が膝枕してたんじゃ・・・・」

   ひろとがさくらの顔を覗き込む形で見ている。さくらの顔が赤くなっていく
   さくらは慌てて飛び起きた

さくら「なんで・・・逆に私が膝枕されてるの・・・?」

   照れくさそうに視線をひろとに向けようとするが恥ずかしくて目を合わせられないさくら

ひろと「んー起きたらさくらが寝てて、姿勢が良くなくて辛そうだったからお礼にと」

   ひろとの顔は真顔である。下心があるとかじゃなく単に良心でとった行動だ

さくら「もう・・・君って人はー」

   まだ照れているさくら

ひろと「強引にキスしてくるくせに何でそんな照れるんだ?」

さくら「それとこれとは別だよー(汗)」

   さくらは深呼吸をし呼吸を整える。真っ赤だった顔は少しずつ戻ってきている

ひろと「さて十分休んで素材も集まった。街に戻ろう」

   そう言ってさくらの手を取り歩き出すひろと

さくら「手を繋ぐのはいいの・・・?」

   再びさくらの顔が赤みをます

ひろと「んー、俺にとってさくらが大事なプレイヤーになった・・・じゃ駄目か?」

さくら「大事ってー?」

ひろと「細かく聞かれてもな。まあ男女の仲を深めるのはこれから次第だな」

さくら「今は友人って感じかー」

   少し落胆するさくら

さくら(希望はあるって事かな・・・?でも・・・・態度が変わりすぎー)

   顔の赤みがとれないさくら

ひろと「街に戻るぞ」

さくら「・・・うん」

   二人は手を繋ぎ街へ向かう

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デブル  製作所  PM10:30


ひろと「ふむ・・・・下地の装備はこんなもんか」

   鉄製の双剣・刀・大剣・軽鎧 綿花製の布防具 各製作品質ランクA

ひろと「それぞれ10個ほど作ったがさすがにSは作れないな」

さくら「それでも現在装備の性能より上よ」

   嬉しそうに言うさくら

ひろと「それでもダンジョンクリアは厳しいわけだ」

さくら「それは私達二人しかいないからよ。普通は6人PTとかで挑むものよ。人数が居ればこれぐらいで十分なんだけどねー」

   難しそうな顔をするさくら

さくら「それでひとつ気になったんだけど・・・・材料費のお金はどうやって貯めたの?」

ひろと「金か?金ならこれで・・・」

   そういってひろとはメニューから取引所開き売上金をさくらに見せた

さくら「え!なんでこんなにあるの?」

   驚くさくらにひろとは淡々と説明する

ひろと「モンスター倒した時に手に入る素材で色々アイテム作った。自分で使う分は所持してるが過剰した分は取引所に格安で出しといただけだ」

さくら「それでこんな金額になるわけ無いじゃない・・・!」

   ひろとの売上金は100万を超えていた

ひろと「まぁ初日から今まで手に入れた素材をアイテム製作に使ったからな。10種200個くらい単価1,000で出してたから直ぐ貯まったぞ」

さくら「どんな初心者よ・・・」

   呆れ果てるさくら

ひろと「オンラインゲーム自体は初めてじゃないからな。金策自体は慣れてるしこのゲームは製作で稼げるのがいいな」

   淡々と話すひろと

さくら「まあお金の方は大丈夫そうね・・・・問題は私にお金が・・・」

   そう言って所持金を確認しヘコムさくら

ひろと「ここまで手伝ってくれてるさくらからお金を取ろうなんて思ってないから安心してくれ」

さくら「えーそれだと私の気が・・・」

ひろと「そのかわり仲良くしてくれればいいさ」

さくら「・・・うん。よろしくね♪」

   顔を上げ笑顔を見せるさくら

ひろと「さて10個ずつ作るだけでもそれなりに時間掛かったし後はまた明日にしよう。いいか?」

さくら「ええ。製作するのはひろとだもの」

ひろと「レベルはクエスト報告で10になったし作るだけだ。じゃあ俺はこれで落ちる」

さくら「また明日ね」

   手を振るさくら

ひろと「ああ。明日な」

   笑顔でログアウトするひろと

さくら(初めて笑顔をみせてくれたね)

   今まで笑みを浮かべる程度のひろとだったが笑顔を見せるのは初めてだった
   さくらは嬉しそうに酒場へ足を向けた
-------------------------------------------------------------------------------

ひろとLv10  力10  知識10 技術30 素早さ40 運10

さくらLv10  力40  知識10 技術10 素早さ10 運30

------------------------------------------------------------------------------
追記

おはこんばんにちわ

ひろとが少しずつさくらに対し心を許し始め、さくらは女の子らしさがでる話となってます

正直ここまで仲良くさせる気は無かった・・・ホントに

素材の方も集まりちょろっと製作の話題に

ちなみに装備は【ノーマル<エリート<ユニーク】の順でランクが上がり品質【E〜S】でE最下Sが最上と言う設定にしました

上に行くほど数値が良くなると言った感じになります

まあこの辺の設定は主がゲーム好きと言う事もあってすぐに思いつきましたね

次話はただ製作するだけの会になってしまってますが良ければ拝見してください  では次回
posted by なたり at 23:53| Comment(0) | TrackBack(0) | モンドパラレルー平行世界ー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年07月21日

8話 製作結果

デブル 酒場  PM9:30

   カウンターで一人くつろいでいるさくら

さくら(ひろとは・・・インしてるみたいね)

   フレンドリストを見てひろとの名前が点灯してるのを確認する

さくら(私が行っても邪魔になるだけだしなー)

   そう考えながら昨日のことを思い出す

さくら(少しは気を許してもらえたかな・・・膝枕までお願いされて気がついたら私がされてたし・・・街に戻るときは手を繋いでくれて・・・)

   顔を赤くしながらああでもないこうでもないと一人バタバタしている

さくら(確かに私から抱きついてキスもしたけど・・・・逆にされるのってやっぱり照れるわよね)

   深呼吸をし少し落ち着かせる

さくら(ひろとは私のことどう思ってるのかなー)

   足をバタつかせジュースを飲む

------------------------------------------------
製作所

ひろと「・・・ふぅ」

   製作台の前で一息つく

ひろと(今日は製作だけで終わりそうだな)

   既にさくらの装備品−大剣と軽鎧に関しては各100個ずつ作り終わっていた

ひろと(後は俺の分と出来れば強化まで済ませたいんだが)

   そう考えながら製作台に集中するひろと
   製作自体はゲージが表示され数十秒後に製作成功の文字が表示される
   製作量が残り300近くもありひたすら製作台とにらめっこしても1時間前後は掛かる

ひろと(にらめっこしてるだけだから製作と言っても暇なんだよな・・・・)

   製作中は他のウインドウも表示できずどちらかと言うと不便だ
   不便と感じるのは製作してる量が量だからな訳だが
   まず2時間近く製作所に篭るプレイヤーはいないだろう

ひろと(さくらは珍しく顔を出してこないな。いつもの様に酒場か)

   ゲームを始めて二日目に出会いそれ以来行動を共にしてきたせいかさくらが酒場でのんびり過ごしてる様子が想像できた

ひろと(早く喜ばせたいんだがな)

   そう思った時伸び切った製作ゲージの色が変わり再び伸び始めた

ひろと(大体1/100か。これは集めた甲斐があったと思うべきだな)

   装備のランクはノーマル<エリート<ユニークとありエリート以上は相応のモンスターを倒して手に入れる必要がある
   ただし製作する際まれにエリートランクの装備に切り変わる時があり名称は変わらないが装備数値が全体的に上がる
   またエリート・ユニーク装備の製作も可能ではあるが素材を手に入れるには対象のエリート・ユニークモンスターを倒す事が必要だ
   ひろとはさくらの分の大剣・軽鎧製作でそれぞれエリート製作が発生し品質もAと良い製作結果を出していた

ひろと(また抱きつかれる可能性もあるな・・・・)

   ひろとは頭に手を当て脳裏にはその様子が浮かんできた
   製作の方も進み終わりかけた頃後ろから声を掛けられた

さくら「調子はどう?」

   少し顔を赤くしながら声を掛けてきた
   どうやら酒場で一人いろいろ考えていたようだ

ひろと「遅かったな。もっと早く来ると思ってたよ」

さくら「(少し意識しちゃうなー)あ・・・うん。酒場でちょっとねー」

   製作も終わった様でさくらの方へ振り向くひろと
   視線が合った途端慌てて視線を逸らすさくら。顔が赤みを増していく

ひろと「今更意識し始めたのか?」

さくら「うるさいなーもう(汗)。ひろとの態度が変わりすぎなんだよ・・・・」

   うつむき耳まで赤くなっていくさくら

ひろと「(根は恥かしがり屋なのかな)これ、さくらのな」

   そう言って大剣と軽鎧を製作台に表示させ性能も見せた

さくら「うーんと・・・・武器のランクエリート?!」

ひろと「ああ。装備に限っては一定確率でランクが一つ上の製作になるみたいだ。名称は変わらないみたいだが性能は全体的に上がってる」

さくら「そうね・・・。品質も両方Aだし・・・いいのホントにこれ貰っても・・・?」

ひろと「そう言う約束だろ?俺もそれぞれエリートで品質Aの物が作れたから気にするなって。さくらが居たからこれだけの物が作れたんだ」

   ひろとは笑顔でそう答える

さくら(男の子に優しくされるの慣れないな〜・・・・)

   さくらは照れながら笑顔を返す

ひろと「問題はこれだな」

   そういって指したのは【オプション:3】と言う表示

さくら「説明してなかったね。装備には加工でオプションを付けられるの。付けられる数はランダムなんだけど製作産で品質Aと言う事もあって全部3つ付けられるわね」

ひろと「基本ランダムなのか?」

さくら「ええ。モンスタードロップの装備品はオプション数ランダムよ。製作するって事はそれだけ利点が多いって事」

ひろと「さすがに考えられてるな。それでどうする?」

さくら「んー私はねー・・・・」

   大剣:武器の軽量化(数値の変動なし)・耐久性増加(%)・クリティカル率アップ(%)
   軽鎧:軽量化(数値の変動なし)・耐久性増加(%)・素早さアップ(%)

さくら「こんな感じかなー?」

   そう言ってメモに記す

ひろと「今持ってる素材で加工出来そうだな。いいか」

さくら「うん♪」

   ひろとは製作台に体を向けメニューの加工からオプションを付けていった

ひろと「軽量化に関しては数値は表示されないんだな」

さくら「ええ。軽量化は武器毎の固定値みたい」

   大剣:軽量化・耐久10%増加・クリティカル率5%増加
   軽鎧:軽量化・耐久10%増加・早さ5%増加

ひろと「加工に使った素材が良い物じゃなかったから数値は低くなったな」

さくら「オプション付けられただけで十分だよ〜」

   さくらはすごく喜んでいる

さくら「ひろとはどうするの?」

ひろと「ああ、そうだ。蜘蛛の毒針譲ってくれるか?」

さくら「採集してる時に言ってた物ね。そこまで多くないわよ?」

   そう言ってひろとに渡す

ひろと「十分。ありがとう」

   毒針を受け取り製作台に体を向けるひろと

ひろと「俺の分はこんなもんかな」

   双剣:力5増加・HP300増加・毒攻撃50
   刀 :軽量化・力5増加・HP300増加
   布製防具:運5増加・力5増加・HP300増加

さくら「双剣に毒攻撃・・・・なるほどね。刀はより扱いやすく、防具の方はパラメータの底上げにしたのね」

ひろと「いくら早く動けるって言ったってダメージを絶対喰らわない保障はないからな」

   少し考えて

ひろと「基本パラメータと数値の底上げ(%)って重複するんだろうか」

さくら「重複するけどほとんどのプレイヤーには利点がないわね」

ひろと「なんでだ?」

さくら「重複した結果の数値をプレイヤーが引き出せないもの(ひろとは別かもしれないわね)」

ひろと「なるほどね。つまりプレイスタイルに合わせて付けるか短所を補うか・・・か」

さくら「あくまでオプションだからねー。ひろとはしっかり考えてると思うよ」

   そう言って手に取ろうとするさくら

ひろと「待った。強化がまだだ」

さくら「あっそうか」

   そう言って三度作業台に向かうひろと
   装備強化は数値が上がる毎に成功確率が変わる
   +1(100%)+2(90%)+3(80%)・・・+10(10%) 最大+10
   強化する装備はまだ序盤の物と言うこともあり+10で基盤の数値×150%のつまり1.5倍になる
   +5まではそれぞれすんなり強化された

ひろと「ここからだな。ここからストックした武器を掛け合わせて・・・」

   そう言って強化を続ける
   ランクは違うが同じ名前の武器の場合強化時に掛け合わせることで成功率を上げることが出来る
   双剣・刀・大剣・軽鎧・布装備 強化装備を除いたそれぞれ99個を使用していく
   +8まではどの装備もすんなりいき+9から壁が出来た 残り69
   +9の成功率20%   掛け合わせ武器1個につき5%上昇掛け合わせ最大数5個 つまり+9での成功率45%である
   若干手間取りそれぞれ+9になったが+10は掛け合わせをいれても成功率35%だ

ひろと「後は運だな」

   さくらは後ろで見守ることしか出来ない

   双剣・刀は+9止まりで上昇率1,45倍
   大剣・軽鎧・布装備は+10になり上昇率1,5倍となった

さくら「お疲れ様」

   ねぎらうさくら

ひろと「双剣と刀は10にならなかったか」

さくら「それでもレベル20のノーマル装備の性能より上よ。これなら二人でもクリアできるかもね」

   そう言いながら強化まで済んだ物を装備していくさくら。そしてひろとも装備を切り替える

ひろと「確かに・・・・等分装備の心配は必要無さそうだな」

   双剣・刀そして布装備をそれぞれその場で確認した
   さくらも大剣・軽鎧の状態を確認している

ひろと「軽量化・・・・なるほどねこれはいい。余分な力を入れない分スタミナが抑えられるな」

   そう言って刀を構え軽く振る。危険なので納刀した状態だ

さくら「うん。私の方もばっちりね。軽量化のおかげでかなり大剣扱いやすくなったわ。軽鎧とは言え鎧じゃないみたい」

   大剣を背負いながらその場でぴょんぴょんと飛び跳ねているさくら
   大剣を構えての歩行も足が軽い

さくら「ホントにありがとうねひろと♪」

ひろと「礼はダンジョンをクリアした時に俺からさせてもらうさ」

さくら「何する気?!」

ひろと「何かしてほしいのか?」

   そう返され顔を赤くするさくら

ひろと(何を考えてたんだか・・・・。さてお礼もだがあいつへの返事もその時に果たすか)

   まだ顔を赤くしているさくら。ひろとと視線を合わそうとしない

ひろと「さてこれからどうする?」

   さくらは視線を逸らしたまま返事をする

さくら「今日はまだ大丈夫なの?」

   そう言われ時間を確認するひろと。時刻はPM23:00

ひろと「明日仕事休みだし、遊ぼうと思えば遊べるな」

さくら「幼馴染さんとは会ったりしないの?」

ひろと「以前も言ったがあくまで家系の問題だからな。俺は流派持ちだが継いだわけじゃないんだ。許嫁と過ごさなきゃいけない義理はないさ」

さくら「ゲームしても平気なの?」

ひろと「休日くらい好きに過ごすさ」

さくら「じゃあダンジョンへ行くのは明日にしましょー。明日は日曜で私も日中から遊べるし」

ひろと「そっちこそ彼氏とか居ないのか?」

さくら「居たらゲームなんてしません・・・(泣)。それに今はひろとに夢中だもの♪」

   そう言ってひろとに抱きつこうとしたがあっさりと避けられてしまった

さくら「避けなくてもいいのにー」

ひろと「順序ってものがある。お互いゲームの中でしか知らないんだから」

さくら「じゃあもっと親しくなって現実で恋人にならなきゃね」

   真剣に考え込むさくら

ひろと(無邪気なさくらだからこうして一緒にゲームをしてるんだろうか。何故だろうな)

   クスッと笑うひろと

さくら「何で笑ったのよー!」

ひろと「いつの間にかさくらのペースになってると思ってな」

   顔を赤くするさくら

ひろと「じゃあ明日実際に動いてみてからダンジョンへ行こう」

さくら「何時にする?」

ひろと「何時でも。さくらの都合でいい」

さくら「じゃあねー・・・・」

ひろと「わかった。その時間に・・・・そうだな酒場で落ち合おう」

さくら「うん♪」

ひろと「じゃあここで落ちるよ。また明日な」

さくら「私もここで落ちる。明日ね」

   そう言葉を交わし二人の姿が消えていく
--------------------------------------------------------------------
追記
おはこんばんにちわ

若干更新ペース落ちてますがリアル状況もあるので許してください

完全に製作回です

さくらが女の子してますね(笑

製作結果の方も序盤と言うこともあり最高に近い結果と言う流れにしてあります

まあひろとの性格上レベル上がっても突き詰めていきそうですが(ぁ

装備オプション数に関しては現状3つですが最高5個にしようかと思ってます。まあ流れ次第でしょうか

下準備は終わりました。いよいよダンジョン攻略です。たぶん。それでは次回まで
posted by なたり at 15:36| Comment(0) | TrackBack(0) | モンドパラレルー平行世界ー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年07月22日

9話 ダンジョン突入

デブル周辺 草原フィールド  正午

  ひろとが黙々とモンスターを倒している
  ログインしたもののさくらがまだログインしていなかった為製作した装備の具合を確認していた

ひろと(さくらが言ってた通り当分装備はこのままでいいな。ステータスも上がって大分スタミナも保つようになった)

  ひろとの動きは同レベルのプレイヤーでは目で追えず何が起きてるか判らない程になっていた
  スピードはこれまで以上に速くスタミナも付き長期戦も可能となった

ひろと(大体40%位なら長時間・・・1時間弱はこのスピードで戦えるな。まあ状況次第だが・・・・全力出すとどうなるか)

  そう考え足先に力を込めて蹴り出す
  ひろとの姿は消え静まり返った

ひろと(・・・はあはあ。かなりスピードでるな。スタミナもほとんど無くなった)

  その場で仰向けで倒れこむひろと
  ひろとの姿は1km先にあり次の街「リ・セボン」がうっすらと見えていた
  ひろとの素早さは40に到達しているが他のプレイヤーだとここまでのスピードは出ないだろう
  その差はプレイヤーの資質・・・そして古武術を身に付けているからこそ出せる早さだ

ひろと(全力のスピードはかなりのものだが実践では使えないな。俺の目がついて来てない)

  倒れこみながら現時点での自分の強さ・出来る事を確認していた

ひろと(問題は攻撃力か・・・・相手に与えるダメージ計算式はわからないが・・・・)

  ひろとがモンスターを倒している時に確認したことは2つ
  双剣と刀でのダメージ差である
  双剣と刀では双剣の方が手数が多い分攻撃力が低く設定してありそれを確認したのだ
  結果1撃のダメージ値はさほど変わらなかったのだ
  双剣は素早い身のこなしからの連撃をする武器
  刀は長物であるためどっしりと身構え振る武器

ひろと(1発のダメージ値が変わらないと言うことは実スピードも上乗せしてると考えられるか。まあどっちを使うかは状況次第だな)

  フレンドリストを表示させる

ひろと(じゃあ戻るか)

  さくらの名前が点灯されてるのを確認し体を起こしデブルへ足を向けた

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デブル  酒場

  カウンターでフレンドリストを開きながらくつろいでるさくら

さくら(名前は点灯してるけど街中にいなかったなー)

  どうやらひろとを探し街中を散策した後のようだ

さくら(フィールド出て行き違いになるのもねー・・・・メールしようかな)

  そう言ってメール作成ウィンドウを出そうとした

ひろと「どうした?浮かない顔して」

さくら「わっ・・・」

  メールを出そうとした相手から声を掛けられ席を立ち驚くさくら

さくら「驚かせないでよー」

ひろと「何故驚く?」

さくら「ログインしてるのに探しても見つからないからメール送ろうとしてたのよ」

ひろと「そうか。悪かったな」

   二人はカウンター席に座る

さくら「なんか・・・・私に対する態度が柔らかくなった?」

ひろと「そう感じるのか?」

さくら「感じます」

   真剣に返すさくら

ひろと「そうだなあ。無邪気で押されると照れるさくらを見れたからじゃないか?」

さくら「なによそれー」

   そう言われ顔を赤くする一方嬉しそうにするさくら

ひろと「待ってたって事はもうダンジョンへ向かうって事でいいのか?」

さくら「そうね。他にやることもないし。それで何してたの?」

ひろと「現時点での限界を確認してた」

さくら(そうか。プレイスタイル上ひろとは自分の事を把握出来て無いと後々辛くなるわね)

ひろと「さくらは確認しなくていいのか?」

さくら「私はどっしりと腰を据えるスタイルだしダンジョンに行く道中で確認できるわよ」

ひろと「そうか」

   そう言って席を立ち手を差し出すひろと

ひろと「行こう」

さくら「手を繋いで・・・?」

ひろと「戦闘になったら離すさ」

さくら「わ・・・わかってるわよ」

   そう言ってさくらも席を立ちひろとの手を取る

さくら(調子狂うよ〜・・・・)

   二人は町を出てダンジョンへ向かう

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初心者用ダンジョン ゴブリンの巣 推奨レベル10 推奨人数6人  全5フロア

入り口

   二人は入り口で立っている

さくら(結局手を繋いでたのは森林に入るまでだったなー・・・)

   と言うのも森林に居るモンスターの中にはプレイヤーから攻撃しなくても攻撃してくるアクティブモンスターがいるのだ
   森林に入り二人は向かってくるモンスターを倒しながらダンジョンへと向かって来た

ひろと「また浮かない顔してるな」

さくら「えっ・・・!そ・・・そんなこと・・・ないよ!」

ひろと「手繋いだままだと戦闘出来ないだろ?」

さくら(バレバレなのね・・・・)

   図星だったさくらは顔を赤くする

ひろと「さ、入るぞ」

   そう言ってさくらの頭に手をポンとあてる

さくら「(もうホント態度変わりすぎ・・・・)まってよー」

   二人はダンジョンへ入っていく

-----------------------------------------
ゴブリンの巣 フロア1 下っ端ゴブリン50体

   フロアを徘徊する下っ端ゴブリン総勢50体

ひろと「へえ。これは多いな」

さくら「昨日までの装備だとこのフロアすら無理だったわね」

   既に戦闘モードの二人

さくら「どうする?今の私達の火力なら強引に突破出来るけど?」

ひろと「んー少し試したいことがあるんだがやってもいいか?」

さくら「ダンジョン挑戦の言い出しっぺはひろとだし試したいことがあるならやってみたら?危なそうなら助ける」

ひろと「ありがとう」

   そう言ってひろとは設置型爆弾(遠隔操作可)を手に持ちだした

さくら「爆弾で突破するの?」

ひろと「と言うよりこれ系のアイテムがどれくらい有用か確認しておきたい。この環境ならこれもか」

   そう言って設置型網縄(吊るし紐無し)をさくらに見せる

さくら「(そういう事)残ったら私が処理するよ」

ひろと「ああ。行って来る」

   そう言ってひろとはフロアへ消えていった

さくら(かなり早くなってるわね。でも全力じゃない・・・30・・40%くらいかな。最後まで保つのかな・・・)

   少々不安そうなさくら
   ひろとはフロアの壁際から中央へ等間隔で爆弾を設置していく
   最後にフロア中央に網縄を設置しさくらの元に戻ってきた。その間1分ほど

さくら「早いって・・・・ばてないでよ?」

ひろと「ばてたら守ってくれるだろ?」

   そう言って手元のスイッチを押す
   壁際に設置した爆弾から爆発していく
   下っ端ゴブリン達は爆風も受けフロア中央へ吹き飛んでいく

さくら(網縄のスイッチは持ってないね。まあこれなら吹き飛んだモンスターで作動するか)

   さくらが思ったとおり下っ端ゴブリン達がフロア中央へ集まり重みで網縄が発動した
   爆弾を複数受けたゴブリンもいた為残りは半数程になり網縄の中で足掻いている

ひろと「行って来る」

さくら「うん。いってらっしゃい」

   ひろとは装備を刀にし納刀したまま網縄へ向かう

さくら(なるほど。効率はいいかも。私も準備しておきますか)

   万が一の時の為さくらも大剣を持ち網縄へ向かう
   網縄の元に着いたひろとは居合いの要領で抜刀する

ひろと「一閃」

   スキルを唱える
   剣筋は横に広がり網縄と足掻くゴブリン達を横に真っ二つにした

ゴブリン「キィィィィィィ」

   が数匹倒しきれなかったゴブリン達がひろとに飛び掛ってきた

さくら「はーい。ちょっとどいてねー」

   その掛け声と共にさくらが残ったゴブリン達を大剣で倒していく

ひろと「このフロアは終わったな」

さくら「倒しきれなくて私がフォローするのも折り込み済みだったの?」

ひろと「まあな。そこまで自分を過信してないさ。それにさくらなら理解すると思ってた」

さくら「そりゃあ下っ端とは言えダンジョンモンスターなんだからあれで倒しきるとは思わないわよ。それに少しは貢献しないとね」

ひろと「次からよろしく頼むよ」

さくら「(んー調子狂う・・・)さ、行きましょ」

   顔が火照って来てるのを感じたさくらはひろとに見られないように先に次のフロアへ向かった

ひろと「ああ」

   さくらの後を着いて行くひろと
   ともかくフロア1突破
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追記
おはこんばんにちわ

いよいよダンジョン突入でございます

ひろとは自信の強さの確認、そしてさくらへの接し方の変化

さくらはその変化する接し方に困惑

青春してますね(ぁ

ダンジョンに関しては全5フロアで今回は前置きが長くなってしまったのでとりあえず1フロアまで

次話は最後まで行きます。節目になりますね。 では次回
posted by なたり at 14:08| Comment(0) | TrackBack(0) | モンドパラレルー平行世界ー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年07月24日

10話 ダンジョン攻略

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初心者用ダンジョン ゴブリンの巣 全5フロア

2フロア 部隊長ゴブリン2体 下っ端20

部隊長はフロア3に続く道の前で陣を取っている
   下っ端はフロアを徘徊している

ひろと「とりあえず下っ端の処理でいいか?」

さくら「いいけどどうやって釣り出すの?」

ひろと「これでな」

   そう言って武器を弓に切り替える

さくら「持ってきてたのね。部隊長に気付かれないように慎重によ」

ひろと「ああ。わかってるさ」

   そう言ってひろとは手前で徘徊している下っ端を弓で1匹ずつ釣り始める

ひろと「さくらだけで倒していけるか?」

さくら「3発くらいで倒せると思うよ」

   さくらは釣られた下っ端を力を込めず3,4発で倒していった

さくら(いい武器作って貰えたお陰で下っ端は楽勝ね。問題は・・・)

   下っ端の処理は終わりさくらの視線が部隊長へ移る

ひろと「HPゲージ2本分か。ダメージがどれくらい通るかか?」

さくら「そうね・・・・。部隊長はそこまで強くないと思うし次フロアの事考えて2体纏めていきましょ。私が注意引き付けるよ」

ひろと「大丈夫なのか?」

さくら「何の為に装備整えたのよ。ここで尻込みしてたら次のフロア突破出来ないわよ。ひろとは隙をついてHP削ってね」

   さくらは部隊長2体に真正面からぶつかっていった
   ゴブリンは右手に棍棒、左手に気の盾を装備
   棍棒を振り回しながらさくらへ向かってくる
   さくらは2体それぞれの攻撃を避けられるものは避け避けきれないものは大剣でガードした。そしてゴブリンの攻撃の隙間をつきながらダメージを与えていく

ひろと(あまり無理はさせたくないな。ひとまず邪魔な盾を破壊するか)

   ひろとは武器を双剣に変えさくらの動きに合わせ片方のゴブリンの盾を狙う
   瞬速からの攻撃を5回。ゴブリンに気付かれずに盾を破壊

ひろと(次はその棍棒が邪魔だな)

   盾破壊と同様に瞬速からの攻撃を5回入れて1体の装備を破壊する

さくら「さすが♪」

ひろと「そんな余裕見せてないで集中しろ」

さくら(余裕あるのはひろとのお陰なんだけどねー)

   さくらは装備を破壊した方の部隊長に攻撃を集中させる
   一方ひろとはもう1体の部隊長と対峙する
   さくらの方に向かわせないため装備を刀にして身構える
   部隊長は棍棒を振り降ろしてくる

ひろと(そこまで早くないな。これなら受ける必要無い)

   ゴブリンの攻撃を見切りながらHPを削りにいく
   武器を強化しているとは言え手数を増やさないと中々減っていかない

ひろと(双剣より手数が劣るせいか火力が無いように感じるな)

   最小限の動きで攻撃をかわしダメージを与えるが力を込めてない分ミリ単位でしか減っていかない

ひろと(爆弾使うか・・・・?)

   そう思った瞬間横からさくらが部隊長めがけて突進してきた

さくら「おまたせー」

   その言葉と同時に部隊長を大剣で一刀両断する。部隊長のHPが3割を切る

ひろと(これならいけるな)

   居合いの構えをとるひろと

さくら(やばい)

   思うより早く寒気がさくらを襲い部隊長から離れる

ひろと「(よし)一閃」

   その言葉と同時にスキルを使用する
   部隊長は横に切られHPが無くなり消えていった

さくら「危ないなー」

ひろと「さくらの攻撃力も危ないな」

   笑うひろと
   さくらはひろとを小突く

ひろと「とにかく・・・」

さくら「突破♪」

   二人は3フロアへ進む
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3フロア 部隊長ゴブリン3体

   フロア中央に陣とる部隊長3体

ひろと「3体いるのはいいがフロア中央って・・・」

   頭に手を添えるひろと

さくら「まとめてやっといて正解だったでしょ?」

ひろと「1体多いが?」

さくら「2体でも余裕あったから3体でもいけるいける♪」

ひろと「ホントに大丈夫か?」

さくら「大丈夫だけどお願いしてもいい?」

ひろと「お願い?」

さくら「3体の装備全部破壊して欲しいかも?」

ひろと「そうした方が良さそうだな」

さくら「あっ、あと1体あげる♪」

ひろと「(あげるって・・・・)わかった。ひとまず装備破壊終わるまで踏ん張ってくれ」

さくら「うん。じゃあ行って来る」

   そう言って部隊長3体へ向かっていく

ひろと(少しスピード上げるか。さくらが居なくなって俺一人になったら火力が足りない。と言うか死なせたくないな)

   ひろとは装備を双剣に変え先程よりスピードをあげて装備破壊へと向かう

さくら(スピードが上がってる。最後までもつの?)

   3体を同時に相手してたさくらだが豊富なHPと鍛えた装備が相まってひろとのスタミナの心配する余裕があった
   ひろとが部隊長達の装備の破壊が終わる

ひろと「(よし)予定通り1体貰ってく。そっちは大丈夫か?」

さくら「うん。まだまだ大丈夫よ」

   返事はひろとに返ってきたが2体の部隊長に集中してるさくら

ひろと(双剣でごり押ししてさっさと終わらせる)

   スピードを維持し攻撃の手数を増やす
   部隊長の全身を切り刻んでいくひろと
   部隊長も反撃はするが武器は破壊され素手による攻撃はひろとを捉える事が出来ない
   休む間も無く部隊長を切り刻み残り部隊長のゲージが3割を切った所で部隊長の目の前で動きを止め武器を刀に変え居合いの構えをとる

ひろと「(・・・はぁ・・・はぁ・・・・ふぅ)よし・・・一閃」

   部隊長は横に切られ消えていく
   ひろとは集中を切らさずにさくらの方へ向かう
   さくらにはまだ余裕があるが対峙してた2体の部隊長のゲージが3割をきっていた為さくらの背後まで行き居合いの構えをとる

ひろと「さくら!」

   さくらは声を掛けられた方へ視線を移しひろとの構えを見て悟ったのかひろとの後方へ後退する

さくら(無茶しちゃって・・・息上がってるじゃない)

ひろと「・・・・一閃」

   一声と共に2体の部隊長は切られ消えていった

さくら「無理しすぎよ」

ひろと「さくらが居なくなると困るからな」

さくら「急にどうしたの?」

ひろと「急にと言うか俺一人じゃこの先火力不足になるって把握しただけだ」

さくら「私の心配じゃないのねー」

ひろと「心配ならしてる。それ以上に頼もしいけどな」

   ひろとは次のフロアへ向かう

さくら「えっちょっとまってー。何て言ったのー。聞こえないー」

   ひろとの後を追って行くさくら
--------------------------------------
4フロア 幹部2体

さくら「大丈夫?」

   さくらの視線の先には息を上げてるひろとの姿が移る

ひろと「・・・・なんとかな」

さくら「無理しすぎだよ」

ひろと「さくらの姿見たら無理したくなったんだ」

さくら「その言葉は嬉しいけどひろとがリタイアしたら私が悲しくなるからね?」

ひろと「・・・ああ、わかった」

   呼吸を整えるひろとだがスタミナは直ぐに回復するわけではない

さくら「うーん・・・・これ食べて」

ひろと「これは?」

さくら「スタミナ回復剤。製作にも色々あってその中の調合で念の為に作っておいたのよ」

   ひろとは受け取り、食べた

ひろと「・・・不味いな」

   ひろとのスタミナが多少戻った

さくら「そりゃあビタミン剤みたいなものだからね。まだもう少しあるけどこのフロアはさっきのフロアより温存しながらクリアできるはずよ」

   さくらがフロアの方を指す

さくら「このフロアは剣士タイプと弓持ちの幹部が1体ずつ。テスター時と変わらなければ防御力は低く設定されてるはずよ」

ひろと「防御力が低いって事は・・・・」

さくら「お察しの通り攻撃力が高いわ。私は大丈夫だけどひろとはダメージ喰らえないわね」

ひろと「喰らったら?」

さくら「まともに喰らったら瀕死よ」

ひろと「どうするんだ?」

さくら「剣士タイプの方は私が。弓持ちはひろとが相手して。遠距離だからスピードがないの」

ひろと「それでも遠距離だろ?」

さくら「ひろとのスピードなら喰らわないわよ。30%くらいのスピードでもね」

ひろと「剣士タイプに行ったらどうなる?」

さくら「やけくその振り回し攻撃を喰らったら死ぬわね。剣士タイプの方はボスより火力あるのよ」

ひろと「なるほど。ありがとうな」

   そう言い残して武器を双剣に変え弓士幹部へ向かうひろと

さくら(認めてくれたのかな・・・・信用されてるのかな。嬉しい)

   さくらは剣士幹部へ向かう
   弓士幹部は向かってくるひろとに対し狙いを定め矢を射る

ひろと(確かに遅いな。攻撃速度もそうだが矢の速度も。これなら・・・)

   ひろとは放たれた矢を避け弓士の懐に潜り込み双剣による連撃を浴びせ距離をとる
   剣士がひろとの方へ向かいかけたところをさくらが大剣を横振りを叩き込む

さくら「あなたの相手は私よ(ひろとに負けてられないわ)」

   剣士はフロア壁まで吹き飛ぶがすぐさま起き上がりさくらに襲い掛かる
   激しいつばぜり合いをするさくらと剣士幹部を見つめるひろと

ひろと(さくらも本気モードかな?良い闘志を感じる。さてこっちはと・・・・)

   ひろとは自分の相手に集中した
   さくらの言った通り弓士幹部の動きは鈍く矢も避けられる
   矢を避け懐に潜り込みダメージを与え距離をとるを繰り返し数分後に弓士は消滅した

ひろと(さくらは・・・・)

   さくらと剣士幹部の戦いは激しさを増していた
   さくらは極力防御に徹し幹部の攻撃を受け流しながら隙を見てダメージを重ねていった

ひろと(へえ。さすがにやるな)

   さくらの動きそのものは決して早くないがひろとの身のこなしを見てきたせいか身のこなしが良くなっていた
   剣士の攻撃の力に逆らわず受け流しながらわずかに出来た隙を活かし攻撃をする
   剣士のHPが残りわずかになった時剣士は獲物を振り回しながらさくらを追い詰めた

ひろと(確かにあれだと俺には攻撃手段が無いな)

   厳密に言えば武器を刀にして【一閃】を使えばいい話だがひろとのスタミナは無駄撃ち出来る程残っていなかった
   獲物を振り回し近づいてくる剣士幹部に対しさくらは3,4歩後退し5m程距離をとり大剣を大きく振りかぶった

さくら「はあああぁぁぁぁぁ」

   その掛け声と共に大剣を力強く地面に叩きつける
   衝撃波が生まれ地面は抉られて行き剣士幹部に命中し剣士幹部は消え去った

さくら「はあはあ・・・・。えへ」

   笑顔をひろとへ向けるさくら

ひろと「今のはスキルか?」

さくら「うん。加減したつもりだけど結構疲れちゃった」

   額に汗を浮かべるさくら

ひろと「少し休むか?」

さくら「次のフロアに行ってからにしましょ。作戦立てながら休もう」

ひろと「そうか。わかった」

   ひろとが手を差し伸べさくらは手を取り二人は次のフロアへ向かう
--------------------------------------
5フロア ボブゴブリン1体

ひろと「これで最後だな」

さくら「そうよ」

   二人は壁に体をあずけながら座っていた

ひろと「で・・・・でかいな。それに腕4本とか」

さくら「ボスだからね」

   笑みを浮かべるさくら
   ボス・・・・ボブゴブリンは人型ではあるが背中から2本腕が生えており4本腕の化け物となってる
   剣・盾・弓矢を背中の2本の腕で扱い攻撃してくる

さくら「背中の2本・・・・弓を持ってる腕と矢を持つ腕は切り落とせるの」

ひろと「ならまずそれからだな」

さくら「ええ。それでHP2割程減るはずよ。その後に剣と盾の破壊になるわね」

ひろと「そこから畳み掛けるのか?」

さくら「そうしたいんだけどあいつは素手での攻撃力もあるから・・・そうねひろとだとまともに喰らえばHP半分減るわね」

ひろと「それはそれは・・・・」

   ひろとは楽しそうにボスを見つめる

さくら「(楽しそうね)あとあいつは足で地面を叩きつけて衝撃波を発生させるわ。近いと吹き飛ばされるよ。空中にいれば問題はないけどね」

ひろと「なら俺がさくらを助けないとな」

さくら「嬉しいけどひろとが死んだら元も子もないんだからね?」

ひろと「死なない上で助けるさ」

    二人は立ち上がる

ひろと「行くか!」

さくら「行きましょー」

ひろと「まず俺は背中の2本を・・・・」

さくら「私は正面から!」

   ボブゴブリンへ向かう二人
   二人がボブゴブリンの射程に入った瞬間矢が放たれる。標的はさくらだ

ひろと「さくらそのまま行け」

さくら「・・・・わかったわ」

   さくらは怯まずにボブゴブリンに向かう
   ひろとは放たれた矢を切り落とし姿を消す

さくら(ひろとありがとう)

   ボブゴブリンと相対するさくら
   その瞬間剣が遅い来る

さくら(っ・・・・重い・・・)

   さくらはとっさに受け止めたが、受け流すことは出来なかった
   その間にひろとがボブゴブリンの背中に張り付き装備を刀に変更する

ひろと「(足場が悪いが・・・・)一閃!」

   背中の腕2本をぶった切るが切り落とせなかった
   ボブゴブリンが盾を持つ腕でひろとを掴む

ひろと(しまっ・・・・)

   そのまま引き剥がされフロアの壁へ投げ飛ばされた

ひろと「いっつ・・・・・」

   ひろとのHPは5割近く減った

さくら「ひろと!」

   さくらが視線をひろとの方へ向けた瞬間ボブゴブリンのパンチがさくらを襲いさくらも壁まで吹き飛ばされた

さくら「いったあ・・・・・」

   さくらでもHP2割程減らされてしまった

ひろと「大丈夫・・・か?」

さくら「ひろとこそ・・・・」

   ひろとがさくらに寄り添ってきた
   2人は回復薬を飲みHPを満タンに戻す

ひろと「連続では喰らえないな」

さくら「私は大丈夫よ」

   さくらの顔は闘志があふれていた

さくら「見て。ゲージが1本近く減ってる」

ひろと「ってことはもう1回で・・・」

さくら「背中のは切り落とせるはずよ。ちなみにさっきのは全開の一閃?」

ひろと「まさか。足場が悪くて2割程度しか力入らなかった」

さくら「なら私があいつに膝をつかせるわ」

   そう言ってボブゴブリンに向かうさくら
   距離を置いて大きく振りかぶる

さくら「はあああぁぁぁぁぁ」

ひろと(なるほどね)

   ひろとは準備をする
   地面を抉りながら衝撃波がボブゴブリンの右足に命中し呻き声を上げながら膝をつく

さくら「今よ」

ひろと「言われなくても!」

   今日一番のスピードでボブゴブリンの背中へ移動し息を整え集中する

ひろと「一閃」

   背中の両腕はぶった切られ消滅していく
   ひろとはすかさずさくらの横へ移動する

ひろと「はあはあ」

さくら「後半分よ」

ひろと「わかってるさ」

   ボブゴブリンのHPは残り2ゲージ半

さくら「息切れてるわよ?」

ひろと「後はごり押しするか」

   相談しようとするがボブゴブリンの剣が襲い掛かる
   二人は散り散りに避ける

さくら・ひろと(さあどうする)

   二人は考えた

さくら(私はあくまで前衛・・・)

ひろと(俺はスピードを活かした攻撃・・・)

   さくらがボブゴブリンの前へ立つ
   それを見てひろとが装備を双剣へと切り替える

ひろと(さくらを助けつつ武器破壊しか・・・ない)

   ボブゴブリンはさくらに標的を定め剣を振り回す
   さくらは徐々に攻撃に慣れ、避けられるようになって来ていた
   さくらへの攻撃が空ぶると同時に武器破壊に行動を移すひろと
   さくらは足へ攻撃を集中させた

さくら(もう少し・・・もう少しのはず・・・)

   ボブゴブリンは足に蓄積したダメージで再び膝をつく

さくら「ひろと!いける!?」

ひろと「やるさ!」

   さくらは武器、ひろとは盾を狙った
   二人とも無我夢中で攻撃し装備を破壊した


ひろと・さくら「・・はあ・・・・はあ・・・」

   
   ボブゴブリンは雄たけびを上げ怒っている
   HPゲージは残り1つ

ひろと「ラストスパートだな」

さくら「(私もきついけど・・・・)一閃どれぐらいで出せる・・・?」

ひろと「全力と言いたい所だが今のラッシュでスタミナがな・・・50%もでるか・・・どうかだな」

さくら「私も同じようなものよ・・・・私は確実に50%は出せるわ」

ひろと「一か八かだな」

さくら「そうね」

   二人はお互い見つめ決意を固める
   さくらは大きく振りかぶりひろとは装備を刀にしその時を待つ

さくら「はあああぁぁぁぁぁ」

   力を振り絞り大剣を叩きつけ地面を抉りながら衝撃波がボブゴブリンを襲う
   HPを7割程削り残り3割となったがボブゴブリンは動ぜずさくらに襲い掛かる
   さくらはその場で座り込んでいた

ひろと「いや・・・・終わりだよ。これで」

   ボブゴブリンの背後で居合いの構えをとる

ひろと「すぅ・・・・・一閃」

   剣筋はボブゴブリンをぶった切り残りのHPを削りきった
   ボブゴブリンの姿が消滅していく・・・・・

さくら「さすが・・・私の惚れた子」

   力尽き仰向けになるひろと

ひろと「それ、褒めてるのか?」

さくら「そうよ?」

ひろと「はは・・・・。クリアしたな」

さくら「ぎりぎりね」

   さくらがひろとに歩み寄る

さくら「立てる?」

ひろと「手を貸してくれるか?」

さくら「もちろん」

   さくらの手を取り起き上がるが足元がふらつく

さくら「ダンジョン出ればプレイヤーの状態はリセットされるから頑張って」

ひろと「わかった」

   ダンジョンの出口へ向かう二人
   ギリギリだがダンジョンクリア成功
   クリア報酬 プレイヤーに合わせたボブゴブリン装備一式+製作素材(弓&盾&防具)
-------------------------------------------------------
追記
おはこんばんにちわ

深夜の更新となりました

と言うのもこの回を上げる直前までストックの方を打ち込んでました

そして節目の10話で最初のダンジョン攻略までいけました

なんかすっごい寄り道した気がする

二人の連携はこのダンジョンで良くなりいい形になって来ました

タンク役のさくら 対してタイマンのスペシャリストひろと

報酬装備に関しては少し間を取りまして次回から話が少し進みます

と言うわけでまた次回
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2015年07月27日

11話 決闘

初心者用ダンジョン 入り口

さくら「わー・・・ドロップした装備強すぎ・・・」

   ダンジョンを出る前にクリア報酬の宝箱が出現しそれを取得したひろととさくら
   内容はひろととさくらに合わせたボブゴブリン装備一式(刀・双剣・大剣・布防具・軽鎧)+製作素材(弓&盾&防具)
   それらの装備はひろと達の強化した装備より数値が上だった

ひろと「だがまだ装備できないな。必要レベルが15だ」

   装備条件がレベル15となっており、二人はダンジョンクリアした成果もあり12になっていたがまだ装備できない

ひろと「報酬装備の詳細は知らなかったのか?」

さくら「テスター時はみんなクリアに必死だったし、実際クリア出来たのは数PTだったのよ」

ひろと「そうなのか。それにしてもホントにスタミナ戻ったな」

さくら「うん。ダンジョンはPT毎に生成されて別空間扱いみたい。じゃあ街に戻りましょうか」

ひろと「いや・・・まだ・・・」

   そう言ってさくらを静止させる
   ひろとの視線の先に背の高い眼鏡を掛けた男が立っていた

ひろと「待ってたのか?・・・ソラ」

   その男は初日ひろとに声を掛けてきたソラだった

ソラ「その様子だとダンジョンの方はクリアしたようだな」

   二人へ近づいていくソラ

ソラ「街で待ってるつもりだったが、返事を聞くだけならここでも問題は無い筈だ」

さくら「返事って・・・?それにその声・・・・あのソラなの?」

ソラ「さくら・・・か。テスターの時以来か」

   困惑気味のさくら

ひろと「知り合いだったのか?」

さくら「テスターの時にね。って言っても行動は一時だけ。返事って?」

   警戒するさくら

ひろと「初日に手を組まないかって誘われたんだ。見てたのにソラだと気づかなかったのか?」

さくら「外見が違うし・・・そもそも種族が人間だったもの。・・・それでどうするの?」

ひろと「まあここで返事を伝えてもいいんだけどその前にやりたいことがあってね」

さくら(やりたいこと?)

ソラ「ここでは出来ないのか?」

ひろと「出来るが・・・もっと見晴らしのいい場所がいいな。決闘するには」

   そう言って微笑む

ソラ「ふっ。なら街付近に移動しよう」

   ソラは街に向かって歩き出した

さくら「なんで決闘なの!?」

ひろと「単純にソラの実力が知りたい。それだけだよ。返事の方だけどさくらも無関係じゃないから付き合ってくれ」

   そう言ってソラに着いて行くひろと

さくら「ちょっとまってよー」

   慌てて追いかけるさくら
   3人は街付近へ向かう
---------------------------------------------
デブル 周辺フィールド 草原

   ひろととソラ、向き合う二人を中心にギャラリーが出来ていた
   流れ上さくらが立会人をすることになっていた

ひろと「装備−双剣」

   武器を双剣にしその場でステップを踏むひろと
   ソラの右手には柄だけの物、左手には銃が握られていた

ソラ「スタートはシステムガイダンスでいいな」

ひろと「ああ」

   二人の準備は整っていた

さくら「(男の子って・・・・)じゃあシステムガイダンスは私が流すわね」

   そう言ってカウントダウンシステムを作動させる

システム「3・・・・・2・・・・・・・1・・・・・・0」

   カウントダウンが終わると同時にひろとの姿が消える

さくら(今日一番の速さね)

ソラ(ほう)

   ギャラリーの中にもひろとの動きを捉えられる者はいなかった
   次の瞬間ソラの背後に姿を現し胴体に切り掛かる
   ソラはそれを見もせず右手に持っていた柄からエネルギーを放出させ剣の形に形成させて受け止める

ひろと(見ないで防がれるか)

   ひろとはすぐさま距離をとり身構える

ひろと「面白いねそれ。それに・・・・感知スキル使ってるのか」

ソラ「自身の魔力を消費して使用できる剣・・・ビームソードのような物だ。何故感知スキルだと?」

ひろと「俺も取ってるからな」

ソラ「なるほど」

   次の瞬間エネルギー弾がひろとを襲う
   ひろとは半身でかわしさらに距離をとる

ひろと「そっちの銃も魔力を消費して使うタイプみたいだな」

ソラ「ああ」

   右手で眼鏡を抑え銃を構えるソラ

ソラ「次は多いぞ」

   無数のエネルギー弾がソラの周囲に現れる

ひろと「銃口の意味無いだろそれ」

ソラ「かもな」

   ソラは’ふっ’と笑いエネルギー弾が放たれる
   最初は最小限の動きで避けていたひろとだが感知スキルを維持しても避けきれない量のエネルギー弾が襲ってきた為10m程大きく移動した
   しかしエネルギー弾が追尾してくる

ひろと(くそっ。ホーミング付きか!)

   ひろとは避けるのを止めエネルギー弾を切り払っていく

ソラ「後ろが空いてるぞ」

   いつの間にか背後に移動していたソラがひろとに銃口を向ける

ひろと「見えてたさ」

   ひろとはジャンプしてエネルギー弾を避ける
   エネルギー弾はソラの銃口に消えていった
   エネルギー弾が消えた瞬間ソラの懐に入るひろと

ソラ(速いな)

   ひろとによる連撃を右手のビームソードで受けていくソラ

ソラ(近接では分が悪いか)

   そう考えひろとから距離を取るソラ

ひろと(さてやってみるか・・・)

   ひろとは特殊な歩法で3人に分身し、ソラに向かっていく

さくら(ひろとが増えた!?)

ソラ「(分身・・・)ただの分身じゃないな。それぞれから闘気を感じる」

ひろと「ああ。3人とも実体だからな」

ソラ「言いそびれたがそこは危ないぞ」

   周囲には無数のエネルギー弾が展開されひろとを襲う
   全段被弾したかに見えたがそこにひろとの姿は無い
   次の瞬間ソラの頭上からひろとが襲い掛かる。装備が双剣から刀に切り替わっている
   ソラは薄皮一枚でかわし後退する

ソラ「そこも危ないぞ」

   ひろとの頭上からエネルギー弾が降り注いできていた

ひろと「知ってるさ・・・だがもう避けない」

   そう言い居合いの構えを取るひろと

ソラ(この距離でどうする気だ?)

   ひろととソラの距離は10m程

ひろと「一閃」

   抜刀し剣気がソラに向け放たれ、エネルギー弾はひろとへと降り注いだ

ひろと「ぐぁ・・・・」

   煙が立ち込める。一方ソラは

ソラ(なんだと・・・!?)

   回避しようとするが剣気のスピードは速くなにより範囲が広かった

ソラ「ぐっ・・・」

   剣気は命中しソラはうめき声を上げ倒れこんだ
   と同時にシステムアナウンスが流れる

システム「勝者−ソラ」

   ギャラリーが沸きあがる
   立会人をしていたさくらがひろとへ駆け寄る

さくら「負けちゃったね」

ひろと「ああ・・・負けたな」

   言葉とは裏腹にすっきりした様子のひろと

さくら「立てる?」

ひろと「ああ」

   ひろとが起き上がりそこへソラが近づく

ソラ「強くなったな」

ひろと「負けたんだからまだまだだ。最後の攻撃よく耐えたな」

ソラ「咄嗟にダメージ受ける部分を減らしただけだ」

  そう言ってビームソードをひろとへ見せる

ひろと「なるほど」

ソラ「さあ、返事を聞かせてもらおうか」

ひろと「手は組む。が条件がある」

ソラ「なんだ?」

ひろと「さくらも一緒だ。そして基本俺の好きなようにこのゲームを遊ばせてもらう。いいか?」

ソラ「ああ。構わない。何かあればお互い協力する。これでいいさ」

ひろと「さくらもいいか?巻き込む形になったが」

さくら「私はひろとと居れればそれでいいわよ?」

   微笑むさくら

ソラ「そんな仲になってるのか?」

さくら「そうよ?」

ひろと「まだだよ」

   さくらの答えを否定するひろと

さくら(まだ・・・かあ)

   少し落胆するさくら

ひろと「手を組むことが決まった訳だしギルドでも作るか」

ソラ「いいのか?」

さくら「そこまでするの?」

ひろと「協力すると決めたのだから作ったほうがいいと思うが?名前は・・・・考えとくか」

   乗り気のひろと

ソラ「なら任せる。用が済んだから私は失礼する」

   そう言って街へ消えていくソラ

さくら「ホントにギルド作るの?」

ひろと「さくらと一緒に居る間ずっと考えてたんだ。共に行動する仲間が増えるならギルドが在った方が都合がいい」

さくら「じゃあ仲間も集めなきゃねー」

ひろと「無駄に増やす気も無いぞ?」

さくら「基準は?」

ひろと「そうだな。俺とソラとさくらに着いて来れるのが最低条件だな」

さくら「つまりある程度の強さは必要ってことね。私はクリアしてるんだ?」

ひろと「ダンジョンでは世話になったからな。頼りにしてるさ」

さくら「ありがと♪」

   ひろとの腕に抱きつくさくら

さくら「嫌がらないの?」

ひろと「もう慣れたよ」

さくら「何よそれー」

ひろと「さて、今日は疲れたしここで落ちるよ」

さくら「そうね。私も落ちようかな」

ひろと「じゃあな」

さくら「またねー」

   二人の姿は消えていった
   いつの間にかギャラリーも無くなり辺りは静かになっていた

--------------------------------------------------------------------
ひろとLv12  力12  知識12 技術42 素早さ42 運12

さくらLv12  力42  知識12 技術12 素早さ12 運42

ソラ Lv15  力15  知識45 技術45 素早さ30 運15
--------------------------------------------------------------------
追記
おはこんばんにちわ

ようやく元ネタに近づいてきました

ひろととソラの決闘は1話の時点で考えてました

で色々寄り道してようやくたどり着きました

そしてギルドですね。これも1話目を作り始める時点で決めてました

そしてソラの加入ということでこれで3人となりました

もう一人増える予定になっております。 ではまた次回
posted by なたり at 22:54| Comment(0) | TrackBack(0) | モンドパラレルー平行世界ー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年07月30日

12話 交錯する思惑

とある街  ギルド−ジェス本部

ソラ(直接用件を伝えようとするのは初めてか)

   長い廊下を歩きながら考え込むソラ
   ここはモンドパラレル運営チームのギルド本部

ソラ(あそこだな)

   目的の部屋に入る
   部屋の中には5人の運営プレイヤーがテーブルを囲んで座っていた

相馬「よく来たな」

   正面の大きい椅子に座っている運営プレイヤー相馬が声をかける

ソラ「ここに呼ばれたのは初めてだ。それに運営チームトップ含め5人もいるとは・・・それだけ重要な話か?」

   そう言いながら椅子に座るソラ

相馬「いやー通信機だと会話してる実感沸かなくてなあ。それにその後の経過も気になる。例の子と決闘したって?」

ソラ「そう言えばこう、けい、はるか、ゆう・・・ここにいる4人は見てたな」

こう・けい・はるか・ゆう「ばれてたの」

   黙っていた4人が声を揃える

ソラ「ああ。感知と探知スキルは常に使用してるからな。なら結果も知ってる筈だ」

相馬「ああ、聞いてるよ。テスター時のトッププレイヤーが新参者相手にギリギリだったとね」

ソラ「レベルが同じなら負けたかもな」

   苦笑いのソラ

相馬「それ程のプレイヤーか。私とやったら・・・・」

はるか「相馬とやるなんてその子が可哀想・・・・」

   相馬の言葉を遮り微笑みながらはるかが口を出す

ソラ「そうとは限らないな。キャラクターとしてのステータスはまだ非凡だがプレイヤーとしての資質を考慮するといい線行くだろう」

   ひろととの対戦を振り返りながら淡々と話すソラ

相馬「ほう・・・・ここまで来れたら手合わせしたいな」

こう「その前に俺とやることになるっしょ」

ソラ「そう・・・だな」

   ここにいる5人の運営プレイヤーはこのゲームの運営はもちろんの事だがそれぞれゲーム上のボスとして存在しているプレイヤーである
   そのトップが相馬であり責任者でもある

相馬「さて本題に入ろうか。その彼・・・ひろと君とは手を組めそうなのか?」

ソラ「手を組むことになった。あくまでゲームを楽しみお互い力を貸し合うと言う事に。それとひろとがギルドを作るといってた」

相馬「それは吉報だ。これで次の頼み事が出来る」

ソラ「ただひろとだけじゃなくあなた方も知ってるさくらも一緒だ」

はるか「へー懐かしー」

ゆう「う・・・うん・・・・」

相馬「あのさくらか。テスターの時はるかとゆうの面倒見てくれた子だな。さくらも一緒と言うことは・・・・」

ソラ「ああ。さくらも強くなってる。ひろとに一目惚れして行動を共にしていたようだ。最初のダンジョンも二人でクリアしたようだ」

はるか・ゆう「一目惚れええええ!!」

   騒ぎ出す女子二人

相馬「はっはっは。彼女らしい。しかも二人でダンジョンクリアか・・・。しかしソラの事も知ってるし怪しまれてないか?」

ソラ「それなんだが、あなた方の存在を話しても良いか確認をしておきたい」

相馬「それは構わないよ。むしろ今まで隠密に動いてたのを謝らなければいけないくらいだからな。それと頼み事なんだが・・・」

   そう言ってテーブルの上に腕輪のような物を置く相馬

ソラ「これは?」

相馬「これは特殊な装備とかではなくプレイヤーの脳波を測定する物でね。簡単に言うとひろと君のプレイデータを直に記録したいんだ」

ソラ「ひろとじゃないと駄目なのか?」

相馬「そう。ひろと君じゃないと意味が無いんだ。彼の資質の高さは目を見張る。それが現実世界に影響を与えないとは言えないからね。これは運営責任者としての頼みだ」

ソラ「高すぎる資質による影響・・・・・か」

相馬「ああ。彼ほどの資質は今の所存在してない。彼にしか出来ないお願いなんだ」

   真面目にお願いをする相馬

ソラ「あなたがそこまで言うと言う事はそう言う事なんでしょう。あなた方の存在を明かしてからじゃないと出来ない頼みと言う事ですか」

相馬「そう言う事」

ソラ「たぶんひろとは受けるでしょう」

相馬「お礼はそれ相応に考えておくから」

ソラ「受け取るかはわかりませんがね」

   そう言って置いてある腕輪をしまうソラ

相馬「あーそれともう一つ。入っておいで」

   その声と共に一人の女性プレイヤーが入ってくる

ソラ「彼女は?」

相馬「彼女のプレイヤーネームはあや。うちの開発チームの一人なんだがその腕輪を考案したのも彼女でね。何か問題があった時の為に君達と行動を共にさせたいんだが」

あや「あやと申します。よろしくお願いします」

   スラッととした長身の体系、黒髪で後ろ髪が腰までのロングストレートの容姿のあや

ソラ「私は構いませんが。腕輪の件もですが二人に話してみないとわからないですね」

相馬「それで構わないよ。用件は以上だ。ご足労嬉しかったよ」

ソラ「大丈夫ですよ。私の行動もこれからでしたから。あやさん私がログインしてる時デブルで。それでは失礼します」

あや「わかりました」

   そう言ってソラは退室し消えていった
   部屋の中の真面目だった空気が消え6人は談話を始めた
-------------------------------------------------------
PKギルド ドゥ・ジェイス施設内

さくら「こんな所に呼び出して何の用よ」

   ひろとの前で見せたことの無い不満な態度で相対する女性プレイヤーに問いかける

ひびき「何の用って、前から誘ってるじゃない。うちのギルドに入ってって」

   ひびきはさくらの態度も気にせず言葉を返す

さくら「何度も言ってるでしょ。PKギルドになんか入らないし」

ひびき「そう言わずにさー」

さくら「嫌に決まってるでしょ!」

ひびき「そんなに彼が気に入ったのかしら?」

さくら「知ってて誘うって性格悪すぎるわよ」

   どんどん不機嫌になって行くさくら

ひびき「妬いちゃうわねー。その彼PKしたくなっちゃう」

さくら「あなたには無理ね」

   言葉を返すと同時に背後から二人さくらに襲い掛かる

さくら(はぁ・・・・)

   一人は大剣、一人は槍。

さくら(遅い)

リリィ「お嬢の悪口は・・・!」

比奈「許さない・・・!」

   リリィの大剣の大振りを身を翻して交わし比奈の槍の突きをジャンプしてさくらはかわす
   が二人は振り向き様に攻撃を仕掛けてくる

さくら「だから遅すぎて・・・隙ありすぎよ」

   リリィが大剣を振りかぶった瞬間懐に入り胴に大剣を横振りし吹き飛ばす。背後から槍の突きが迫って来てるが振り返り大剣で槍を叩き落しそのまま間合いを詰め切り上げ攻撃で比奈を吹き飛ばした
   ひろとの動きを間近で見てきたせいかスピードが無くても身のこなしが鋭くなっていた

ひびき「へえ・・・・やるわねさくら。あの子達のがレベルは上なのに」

さくら「なら死にはしないでしょ。本気で攻撃してないし」

   そう言ってひびきへ視線を移す

リリィ・比奈「う・・・ぐっ・・・」

ひびき「(本気じゃなくてもダメージはそれなりにあるようね)二人とも下がってなさい。あなた達じゃ無理だわ」

リリィ・比奈「は・・・はい・・・」

   そう言って二人は姿を消す

さくら「あなた達じゃ・・・ね。今度はひびき、あなたが相手になるの?」

ひびき「そうしてもいいけどさくらを・・・親友のあなたを傷つけたくないわ」

さくら「そう。私はテスター時代の親友がPKギルドのマスターやってるなんてショックよ」

ひびき「別になりふり構わずプレイヤーを狩ってるわけじゃないわよ?利益にならなきゃやらないわ」

さくら「それでもPKには変わらないでしょ。目当ては悪名ポイント装備って所かしらね」

ひびき「そうよ。それに普通にゲームしてても物足りないじゃない」

さくら「利害の不一致よ。私は私なりに楽しんでるの。そしてたまたま彼に会って一緒に遊んでる。ギルドも彼のところに入るの」

ひびき「あらざ〜んねん。その子狩っちゃおうかしら」

さくら「残念ながら貴女には無理よ。器が違いすぎる」

ひびき「やってみなきゃわからないじゃない」

さくら「やらなくてもわかるのよ。それに・・・・その時が来たら私が全力で貴女を潰すわ」

   さくらのひびきを見る目は本気だった

ひびき「交渉決裂かー」

さくら「そもそも交渉にもなってないわよ。じゃあ私は行くわ」

   施設の出口へ足を向ける

ひびき「また会いましょうねー」

   笑顔でさくらを見送るひびき

さくら(次会うとしたら敵同士ね・・・ひびき。親友だと思ってたのに・・・・)

   さくらは少し寂しげな顔をしながら施設をあとにした
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デブル 酒場

   カウンター席でくつろいでるひろとの姿がある

ひろと(ソラとさくら。二人ともインしてるはずなんだけど見当らないな。メールも返事来ない)

   ログイン後ソラとさくらのログインしてるのを確認して探したが見つから無かった為とりあえず一通り狩りをしたひろと
   狩りに飽き一人でレベルを上げても意味が無いためきりのいい所で切り上げ酒場で時間を持て余していた

ひろと(いつもならこの席でさくらが飲んでるんだがな)

   現実時間は夜のため周りには他のプレイヤーも居る
   酒場は待ち合わせ場所として多くのプレイヤーに使われている

ひろと(ギルド名どうすっかな。それとダンジョンで手に入れた装備の強化もしないとな)

   一人考え事をするひろと

さくら「なーんか難しい顔してるね」

   そこへさくらが顔を出す

ひろと「ギルド名を考えてた。でどこ行ってたんだ?」

さくら「ん?なんでー?」

ひろと「インはしてるのに見当らなかったからな」

さくら「狩りしてれば良かったのにー」

ひろと「狩りしてたが・・・・一緒に遊ぶって決めたしすぐ切り上げた。一人でレベル上げてもな」

   そう言って天井を見上げるひろと

さくら「待っててくれたんだ。ごめんねー」

ソラ「二人とも居るな」

   そこへソラもやってきた

ひろと「ようやく揃ったな」

ソラ「二人で待ってたのか?」

さくら「ううん。ちょっと用があって私も今来た所」

ソラ「そうなのか。私も用があって遅れた。すまない」

ひろと「謝ることじゃないって。お互い利害は一致してるけどそれぞれこのゲームを楽しむって事で話は済んでるだろ?」

さくら「うん♪」

ソラ「そう・・・だな」

ひろと「んでさーギルド名どうする?」

さくら「お互い自由に動きたいんだから・・・フリーダム・・・?」

ソラ「格好つかないな」

さくら「なによー」

   その横で何かを検索し始めるひろと

ひろと「リベティ・・・・」

さくら「ん?なにそれ?」

ひろと「ああ。自由を外国語で変換して良さそうなのを探したんだ」

ソラ「いいんじゃないか」

さくら「そうねー・・・・。着飾ってる訳でもなく纏まってるしいいんじゃないかな?」

ひろと「じゃあギルド名はリベティでいいか?」

さくら「ええ」

ソラ「ひろとが良いならな」

ひろと「よし。ギルド名はリベティ。ただギルド作れるのがレベル15からだからまずレベル上げないとな」

さくら「そうね。明日からにしましょ」

ソラ「ああ。今日はもう遅い。仕事に響くんじゃないか?ひろと」

ひろと「うお。そんな時間か。悪い。ここで落とす」

ソラ「今度ここで話したいことある。覚えておいてくれ」

ひろと「わかった。またな」

   そう言ってひろとの姿は消えていった

さくら「話したいことって?」

ソラ「さくらにも関係あるから一緒に聞いてくれ」

さくら「わかったー」

ソラ「では私も落とす」

さくら「うん。またねー」

   ソラの姿が消えていく

さくら(PKギルド・・・・私も伝えなくちゃいけないかな・・・・)

   その場に残ったさくらは一人飲み物を口にしながら考え事を続けた
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追記
おはこんばんにちわ

新しいキャラクターを追加しました

話を広げるには当然必要になってくる主要キャラ

今回登場した運営チーム5人、そしてPKギルドの3人はこれからも話しに盛り込んでいく予定です

そしてギルド名ですね

ここに関しては元ネタと変わりました

元ネタにはさくら居ないしギルド名はメモしてる間に考えました

次話からレベル上げの流れになります。 ではまた次回
posted by なたり at 16:59| Comment(0) | TrackBack(0) | モンドパラレルー平行世界ー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年08月01日

13話 戦える為に

デブル 酒場

さくら「ねえひろと。体術教えて」

ひろと「なんだ唐突に」

    二人はカウンター席でくつろいでいる

ひろと「レベル上げは?」

さくら「だってソラが来ないじゃん。だから来るまで体術教えてー」

ひろと「理由は?」

さくら「んー自分を守るため?」

ひろと「何から?」

さくら「私に敵意を持つ者から」

   さくらの目は真剣だ

ひろと「大剣があるだろ?」

さくら「これに頼らなくてもある程度戦えるようになりたいのよ。ね!教えて!」

ひろと「素手じゃダメージは与えられないだろ?」

さくら「問題はそこじゃないの。戦えるかどうかよ」

   少し考え込むひろと
   それを真剣な眼差しで見つめるさくら

ひろと「わかった。なら広場へ行こう」

   ひろとは観念し席を立つ

さくら「ありがとう」

   さくらはひろとに聞こえない様に呟いた

ひろと「何か言ったか?」

さくら「ううん。行きましょ」

   二人は酒場を出て広場へ向かう

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デブル 広場

   広場の片隅でひろととさくらが相対している

ひろと「まず言っとくが俺が見につけてるのは体術じゃないからな」

さくら「え・・・どういうこと?」

ひろと「体術ってのは少なからず型がある。俺が使ってるのは古武術の体捌きで型が無い。おまけに俺なりにアレンジもしてる」

さくら「へー。確かに言われてみればひろとの動きはきれいだけど決まった型があるわけじゃないわね」

ひろと「気付いてたか。他に気づいてる所はあるか?」

さくら「んー・・・・相手の攻撃を常に見極めて避ける・・・・受け止めるときは受け流してる・・・・かな?」

ひろと「そう。まずは相手の攻撃が見極める。その上で避ける若しくは受け流す。これが基本だな」

   少し腕を組み考えるひろと

ひろと「それじゃあ・・・とりあず適当に攻撃して来い」

さくら「え・・・いきなり?」

ひろと「基本は言ったとおりだ。後は体に浸み込ませるしかないんだ。俺もそうだったから口ではこれだけしか伝えられない」

さくら「う・・・うん。わかった」

ひろと「本気で来いよ」

   そう言ってひろとは自然体な姿勢になる

さくら(そもそもひろとの姿勢は隙が無くて打ち込むの怖いんだけど・・・・やるしかないよね!)

   意を決してひろとへ向かう
   まず顔へ右ストレート。それをひろとは片足を引き半身にしてよける。そこへ左の回し蹴りをお腹に繰り出すがひろとはバク転で避ける
   その後も左のボディ、右足のローと手数を出すがことごとく避けられる

さくら(当たるとは思ってなかったけど・・・悔しいなー)

ひろと「ふむ・・・大剣扱ってるせいか結構サマになってるじゃないか」

さくら「でも当たらないし・・・・褒められてる気がしなーい」

ひろと「次から反撃するぞ。受身取ってくれよ」

さくら「う・・・うん」

   とりあえず顔へ右ストレートを全力で繰り出すさくら
   ひろとは先程と同じように片足を引き半身にしてよけさくらの右腕を両腕で掴む

ひろと「投げるぞ」

   そう言ってさくらを背負い投げした
   ドスンと音と共にさくらが横たわる

ひろと「受身は取れたな」

さくら「いったた・・・受身取れても痛いよ・・・・」

   そう言って立ち上がる

ひろと「俺は背負っただけだよ。何かわかったか?」

さくら「私のストレートの速さを殺さずにひろとは背負った・・・?」

ひろと「そう。これは武器を使ってても同じだ。相手の攻撃の力の流れを見切り力に逆らわず逆に利用する」

さくら「プラス自身の力を上乗せする・・・と?」

ひろと「そう言う事。口で言うのは簡単だが相手の攻撃を見切れる目がないと出来ないな」

さくら「私でも出来るかな?」

ひろと「俺の動きが見えるなら大抵の奴相手なら出来るんじゃないか?」

さくら「慣れるには?」

ひろと「まあ組み手が一番だな」

   そう言ってから’しまった’の表情をするひろと

さくら「じゃあ時間がある時は稽古つけて♪」

ひろと(やっぱりか・・・・)

   さくらの表情は真剣で目が輝いている

ひろと「わかったよ・・・」

   観念するひろと

さくら「ありがとう♪」

   そう言ってひろとに抱きつくさくら
   ひろとは慣れた仕草でそれを受け止める

ソラ「楽しそうだな」

   そこへようやくソラがやってきた
   それでもさくらはひろとに抱きついたままだ

ひろと「ああ。ソラが中々来ないからな」

ソラ「組み手・・・とは少し違うな。ひろとのは・・・・」

ひろと「俺は古武術だが組み手は組み手だよ」

さくら「時間がある時稽古つけてくれるって♪」

   そう言ってひろとから離れるさくら

ソラ「えらく気に入られてるな」

さくら「気に入ってるんじゃないよー。惚れてるんだよ!」

ひろと「だそうだ」

   さくらははしゃいでいるがひろとは少しうなだれている

ソラ「嫌われるよりはいいだろ。それでレベル上げのことなんだが・・・」

   そう言ってソラは二人にクエスト情報を見せる

ひろと「ゴブリンのアジト・・・への強襲?」

さくら「あーこれね。ダンジョンとは違うけどフィールドクエストね」

ソラ「ああ。このクエスト中に複数のクエストがあってな。ただ狩りをするよりはいいんじゃないか」

さくら「確かに。村人救出だったり、資源庫破壊だったり複数クエが同時に出来るのよね」

ひろと「へー。そう言うのもあるのか。3人でやれるのか?」

ソラ「それぞれ役割分担するぞ。PT組んでれば分担しててもクエストは完了できる」

さくら「そうねー。フィールドモンスター狩るよりはいいかもね。ひろとが普通に狩りしてたらモンスターいなくなっちゃうし」

   そう言って笑うさくら

ひろと「(実際フィールドモンスター狩ってるとリポップ間に合わなくてイライラするしな)じゃあこれで決まりだな」

ソラ「ちなみに推奨レベルは15。ボスはボブゴブリンだがダンジョンのボスよりレベル高いぞ」

さくら「ダンジョンのは10だったものね」

ソラ「このクエのボスは15だ」

ひろと「ボス倒せれば倒す。それくらいが楽しいだろ?」

さくら(そうこなくっちゃ♪)

ソラ「まあな」

ひろと「じゃあ早速行こう」

さくら「あっ!ひろとこのクエストはね・・・」

   さくらが言い切る前にソラがワープゲートを開く

ソラ「ワープゲートで飛ぶんだ。とんだ先にクエストを持ってるNPCがいる」

ひろと「なるほどね」

   そうして3人はPTを組む

ひろと「じゃあ行くか」

さくら「うん」

ソラ「ああ」

   3人はワープゲートの中へ消えていった
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追記
おはこんばんにちわ

ひろととさくらの交流会と言う名の組み手の話となりました

ひろととソラ・・・・この2人と行動を共にする上で必要になってくるのはレベルより身のこなし

HPが多いとは言えタンク役はさくら一人。被弾が増えればそれだけ危険になると言う事ですね

その上でさくらの地力を上げるためのお話にしました

次回はアジト強襲です  それでは次回
posted by なたり at 22:14| Comment(0) | TrackBack(0) | モンドパラレルー平行世界ー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年08月11日

14話 アジト襲撃

ゴブリンのアジト 入り口


ひろと「思った程でかくなんだな。と言うかアジトと言うよりキャンプ場だよな」

   ひろとの視界からはテントの形をした物が幾つか見える

さくら「まあここ入り口だし。マップ表示するとわかるけど結構広いわよ」

   さくらに言われマップを表示させる

ひろと「確かに広いな。それでNPCは・・・・」

ソラ「こっちだ」

   ソラは既にNPCの側で待っている
   ひろととさくらは駆け寄る

ひろと「さてクエストは・・・討伐に救出、施設破壊に畑の焼き払いに・・・・運営プレイヤーへの挑戦権・・・・?」

   最後のクエストで疑問が浮かぶ

さくら「あーそれねー・・・・」

ソラ「運営チームのプレイヤーがボスとして存在してる。それの挑戦権クエストだ」

さくら「そんな簡単な説明でいいの・・・・?(汗)」

ひろと「へー。運営チームがゲームやってるのか」

さくら「やってると言うよりゲーム内で運営管理してるって言った方が良いわね」

ソラ「まあ遊んでるのと変わらないがな」

ひろと「その感じだと知り合いなのか?」

ソラ「それに関しては後で話す。でそれも含め全部受けるのか?」

   さくらは沈黙している

ひろと「そうだな・・・・受けよう」

   3人はそれぞれ同じクエストを受注しアジトの方へ向かう

ひろと「どうしたさくら?」

   運営プレイヤーの話題が出てから何か考え事をしているさくらに声をかける

さくら「・・・あ、ううん。なんでもないよ」

ソラ「見えて来たぞ」

   アジトの入り口が見えていた
   入り口には見張りのゴブリンが2体立っている

ソラ「さて役割だが・・・・ひろとはモンスター処理。私とさくらは破壊等のクエストこなす」

ひろと「モンスター処理ならさくらのがいいんじゃないか?」

ソラ「もたもたしてるとモンスターが集まってくる。火力とスピード・・・両方あるひろとが最適だ」

さくら「そうね。分担と言ってもばらばらに動くんじゃなくて纏まっての行動よ」

ソラ「ひろとがモンスター処理してる間にそこの施設のクエストを実行するんだ。ひろとで手に余るようなら手を貸すさ」

ひろと「そう言う事。じゃあ見張りは・・・」

   そう言い残してひろとが消えた
   次の瞬間には見張りの背後に現れ首から上を切り落としていた
   もう1体の見張りが気付いた時にはひろとの姿は無く同じように首から上を切り落とされ消滅していった

ソラ「やれやれ」

さくら「さすがね」

   二人はひろとのもとへ向かう

ひろと「雑魚ならすぐ終わるな」

   そう言って双剣をしまう

ソラ「見張り程度ならな」

さくら「スタミナ大丈夫?」

ひろと「余裕余裕」

ソラ「最後まで保つのか?」

ひろと「ボスは3人でやるんだろ?」

   その言葉に呆れる二人

ソラ「さてしらみつぶしに行くぞ」

   3人は近くのテントへ向かう
   見張りは一人。特に問題も無くひろとが処理しソラとさくらが中に入る
   一つ目は食料庫。二人は火を放ちテントから出てくる。そして次のテントへ向かう
   入り口付近の5個ほどあったテントは食料庫でそれぞれ順調に破壊していく
   アジト中盤辺りに差し掛かると畑が数箇所現す

ひろと「これだけ密集してるとモンスター集まってこないか?」

ソラ「そうだな」

   冷静に答えるソラ

さくら「じゃあ戦闘は二人に任せるわね。私は焼き払うのに専念する」

ソラ「ひとまず畑周辺にいるゴブリンを一箇所に集めてくれ」

ひろと「集めてどうする?」

ソラ「集めればわかる」

ひろと「わかった」

   そう言ってひろとは姿を消す
   ひろとは一体に一太刀いれ次のゴブリンへ移動し一太刀・・・これを30回ほど繰り返しソラの前方10m程でゴブリンが集まってくるのを待つ

ひろと「これでいいのか?」

ソラ「ああ」

   一方さくらはゴブリンが居なくなった畑を焼き払う作業に取り掛かる
   ひろととソラがいる畑以外が次々燃えていく
   ゴブリン達がひろとに密集し始めた

ソラ「ひろと。こっちへ」

   ひろとはソラの横へ移動する
   ゴブリン達の標的は移動したが引き寄せていたため固まっている

ひろと「どうするんだ?」

ソラ「まあ見てろ。グラビティ」

   ソラは銃を構え言葉と同時に魔弾を放つ
   放たれた魔弾は黒い球体で10m程進み止る。そしてゴブリン達を吸い込みダメージを与え始める

ひろと「なるほど。便利だな」

ソラ「ダメージは期待できないがな。シメはひろとな」

ひろと「おーけー」

   ひろとは武器を刀にし黒い球体の前まで行き居合いの姿勢をとる

ひろと「一閃」

   グラビティごとゴブリン達をなぎ払い黒い球体と共に消滅した

さくら「いやー派手ですなー」

   その様子を見てたさくらが後ろから声を掛ける

ひろと「派手なのはソラの攻撃だ」

さくら「ここで最後だから二人とも畑からでてねー」

   ひろととソラは畑から出てさくらが火を放つ

さくら「さ、次行きましょ」

   3人はアジトの奥へ進む
   少し進むと檻が見えてきた。中には捕らわれているNPCがいる
   だが人質がいるわりには見張りがいない

ひろと「普通見張りいるよな?」

ソラ「見張りを付けなきゃいけないルールなんてないだろ」

さくら「いえ、いるわよ。巡回型みたい」

   さくらの視線の先には巡回ゴブリンが2体歩いている

ひろと「あの先にも人質がいるのか」

   巡回ゴブリンが出てきた所は洞窟になっている

ソラ「倒すか」

さくら「そうね」

   一足先に動いたのはひろと
   武器を双剣に変え背後に回り一太刀ずつ入れる。が倒しきれない

ひろと「少し堅いのか」

   ぼそっと呟き距離をとるひろと
   次の瞬間魔弾が一体を貫き、もう1体はさくらの一振りで消滅していった

さくら「まったくー」

ソラ「詰めが甘いな」

   なんだかんだ連携がとれている3人である

ひろと「じゃあ俺は洞窟の中見てくる」

ソラ「ああ」

   ひろとは洞窟の中へ消えていく

さくら「私達はこっちの解放しましょ」

   ソラとさくらは檻を開け人質のNPCを解放していく
   開放し終わった頃ひろとが戻ってくる

さくら「どうだった?」

ひろと「ああ。人質がいたよ。それも特別な奴」

   そう言ってクエストを表示するひろと

さくら「・・・あ!運営プレイヤーへの挑戦権!」

ひろと「ああ。どうやらそうらしい」

ソラ(クリアしてしまったか。挑戦するかは別だが・・・ひろとなら・・・・)

   少し思案するソラ

ひろと「どうした?」

ソラ「いや・・・なんでもない。さあ後はボスだけだが?」

さくら「もちろん・・・」

ひろと「倒すさ」

   さくらとひろとはノリノリである
   先を行く二人の後に続くソラ
   アジトの最奥にはボブゴブリンが待ち構えていた

ひろと「ダンジョンのと同じで」

さくら「4本腕ね・・・」

ソラ「プラスこっちのが堅いし火力もあるぞ」

さくら「とりあえず正面から行くのは私の仕事だから援護よろしく!」

   そう言ってさくらがボブゴブリンへ突撃していく

ソラ「私達は・・・・」

ひろと「さくらの被害を抑える援護と背中の腕2本の破壊だな」

   すでにさくらはボブゴブリンと相対している
   ボブゴブリンの攻撃を見切り避けきれない攻撃は受け流す
   このアジトに来る前にひろとに教わった体捌きを実践していた

ひろと(いい動きだ)

   ボブゴブリンは有効な攻撃が出来ず背中の背中の二本腕に持ってる弓矢でさくらに的を絞る

ひろと「やらせるわけないだろ」

ソラ「甘い」

   ひろとは弓を持つ腕を双剣による高速移動からの連撃で一気に削り消滅させる
   矢を持つ腕はソラの魔銃による乱射により消滅した

さくら(三人だと・・・楽ね)

ひろと(一人増えただけで・・・こうも変わるか)

ソラ(思っていた形とは違うが・・・悪くない)

   これがこの3人での初めての戦いだったが初めてとは思えない程の連携がとれた
   さくらが正面からボブゴブリンの注意を引き隙を見てダメージを与えていく
   ひろとはさくらに合わせながらダメージを与えていく
   ソラは遠距離から二人への攻撃妨害をする
   ボブゴブリンの5本在ったHPゲージもゴリゴリと削っていき残りラスト1本の半分を切る

ソラ「隙を作る」

   ソラの魔弾がボブゴブリンの頭部を直撃する
   ボブゴブリンはよろめき方膝をつく

ソラ「ひろと!さくら!」

   ソラの掛け声と同時に二人はボブゴブリンを駆け上がり上空へ飛ぶ
   ひろとは攻撃に合わせる為武器を刀へ変更する

ひろと・さくら「はぁぁぁぁ!」

   二人は上空から武器を振り下ろし落ちてくる
   ボブゴブリンを刀と大剣が縦に切り裂き二人は着地する。ボブゴブリンはそのまま消滅していく

さくら「やったね♪」

ひろと「ああ」

   二人はハイタッチしソラのもとへ向かう

ソラ「苦戦しなかったな」

ひろと「この3人だからこそだ」

   ソラは表情を変えなかったがひろととさくらは楽しそうに笑っていた

ソラ「さて報告して街に戻ろう」

ひろと「そうだな」

さくら「そうしましょ」

   3人はアジトをあとにしクエストを受けたNPCに報告し街に戻った
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デブル 広場


ひろと「よしレベルも15になったな」

さくら「無事になれたわね」

ソラ「ギルドの事か。その前に話しておきたいことがあるんだが」

ひろと「なんだ?」

ソラ「そうだな・・・・今日はもうこの辺にしとこう。後日話をしよう」

   そう言われひろとは時計を確認する

ひろと「そうか。もういい時間なんだな。じゃあまた明日にしよう」

ソラ「さくらもそれで良いか?」

さくら「私は急いでないからいつでもいいわよ」

ひろと「じゃあ俺は落とすよ」

ソラ「私もここで」

さくら「うん。またねー」

   ひろととソラの姿が消えていく

さくら「じゃあ少し飲んでから落ちよっと」

   さくらは酒場に向かう

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ひろと Lv15 力15 知識15 技術45 素早さ45 運30  

さくら Lv15 力45 知識15 技術15 素早さ30 運45

ソラ  Lv15 力15 知識45 技術45 素早さ30 運15
----------------------------------------------------------------
追記
おはこんばんにちわ

間が空きました

先週一週間はアイデアがあっても打ち込む気にならず・・・

用はやる気が出なかったわけです(ぁ

週一更新にしようかな・・・

さてアジト襲撃です

そして始めての3人行動

レベルも15になりギルド設立へ

頑張って更新します  では次回
posted by なたり at 15:26| Comment(0) | TrackBack(0) | モンドパラレルー平行世界ー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年08月17日

15話  ギルド設立と新しい仲間

デブル 酒場

ひろと(ギルドは作れたな)

   ログインするなり早速ギルドを作ったひろと
   プレイヤーネームの上にはリベティの文字が出ている

さくら「もう作ったんだ。はやーい」

ひろと「金はあるからな」

   そう言ってギルド加入申請をさくらにだす
   さくらは「はい」の表示を選択しプレイヤーネームの上にギルド名が表示される

さくら「これでうざったい勧誘もなくなるわね」

ひろと「勧誘されてたのか?」

さくら「あー・・・・そっか。話さないとねー・・・・」

ソラ「二人ともいるな」

   そこへソラが女性プレイヤーを引き連れて現れる

ひろと「よう。そっちの女性は?」

ソラ「これから話す。さくらの話はいいのか?」

さくら「・・・うん。私の話はソラの話が終わってからで」

ソラ「そうか。ギルドに加入する前に話しておきたいことがある」

   いつも真面目なソラの表情がいつにも増して真剣だ
   4人はテーブル席へつく。

ソラ「まず・・・最初から話そう。私がひろとと手を組みたいと言った理由を」

ひろと「ゲーム攻略が目的だろ?」

さくら(そうとも言えないのよね。さてどこまで話すのかしら)

   一つ間をおきソラが口をあける

ソラ「私はテスター時代から運営チームと親しくしてる。今もだ」

さくら(そこまでは察してた・・・から警戒してたんだけど)

ひろと「親しく・・・ね。具体的には?」

ソラ「運営チームの頼みごと・・・簡単に言えば仕事を請けもってる」

ひろと「仕事・・・クエストじゃなくてか?」

ソラ「クエストとは違うな。このゲームの世界での不具合・異変等の調査の依頼を受けてる」

ひろと「つまり・・・・」

さくら「運営チームの仕事の手伝いみたいなものよ」

   飲み物を口に含みながらさくらが口を挿む

ひろと「さくらは知ってたのか?」

さくら「知らなかったわよ。でもテスター時に私も依頼を受けてたしそれがテスターの条件でもあったの。用はバグの報告ね。ソラと再会してから動向を観察してたけど一人のプレイヤーがゲームをしてる動きではなかったし」

ソラ「信じてなかったか。当然か」

さくら「そりゃあねー」

ひろと「つまりソラは現在進行形で運営の手伝いをしてるのか。それで出会った日からレベルが上がってないのか」

   ソラのレベルはひろとと会ってから変わらずの15のままである

ソラ「ああ。現在進行形で手伝いをしてる。そして最初の依頼がひろとと手を組むことだった」

さくら「急に怪しさマックスになったわよ?」

ひろと「何で俺なんだ?」

ソラ「厳密に言うとひろとが適任だった。と言うべきか」

さくら「適任?」

ひろと「何でだ?」

ソラ「このゲームは脳波を利用してるのは解ってるな?」

ひろと「ああ」

ソラ「運営チームで記録してるプレイデータはあくまで数値だけだ」

さくら「・・・・あっ!」

ひろと「なんだ?」

   何か感づいたさくらと気になるひろと

ソラ「運営チームが欲しているのは脳波データ。つまり・・・」

さくら「ひろとみたいにレベル以上の強さを持つプレイヤーの脳波をデータとして記録したい・・・・」

ソラ「そう言う事だ」

ひろと「なんで俺なんだ?」

さくら「以前私からも言ったけど今のレベルであれだけの動きが出来るのはゲームシステム上ありえないのよ。今のひろとの動きはレベル50以上の動きに近いわ」

ソラ「そう。いくら人間の五感を再現してるとは言えプレイヤーステータスを存分に引き出せてるのはほんの一握りだ。その中でもひろとは別格だ」

ひろと「ならソラでもいいんじゃないか?心得あるだろ?」

ソラ「空手をかじってるが・・・・私の場合全力でもプレイヤーステータスの80%が出せればいい方だろう」

ひろと「十分じゃないか」

ソラ「ひろと・・・お前は100%だせるだろ?それも継続してな」

   確かにソラの言うとおり100%全力でも5分程度は動けるだろう。がその後しばらくは動けなくなる

ソラ「つまり私は依頼を受けてからそのプレイヤー探しをずっとしてた。そこへひろとが現れレベル0にも関わらずレベル10のプレイヤー2人を圧倒した」

さくら「確かにあれは異様だったねー」

   初日の様子が3人の脳裏に浮かぶ

ひろと「大事なことを答えてないな」

ソラ「そうだな。つまりステータス以上の動きをするプレイヤーの脳波は正常なのか?現実には悪影響はないのか?これが運営チームの知りたいことなんだ」

さくら「そう言う事」

ひろと「ソラの立場はわかった。つまり?」

ソラ「理解した上で一緒にゲームを楽しみたい。こちらは私の本心だ」

ひろと「ふむ・・・。まあさくらもだけど利害は一致してるよな。メインはこのゲームを楽しんで攻略する。おまけでソラの依頼を受ける・・・でいいか?」

さくら「私はかまわないわよ」

ソラ「私といると厄介事に巻き込まれるかも知れんぞ?」

ひろと「それを含めて楽しむよ」

   ひろとは涼しげな顔をしている
   
ソラ「すまない」

ひろと「謝るなよ。もう仲間だろ」

   そう言ってギルド加入申請をソラへ送る
   ソラは承諾しギルド名が表示される

ソラ「まだ続くがいいか?」

ひろと「ああ」

さくら「その子ね」

   さくらの視線が女性プレイヤーに向く

ソラ「この子を紹介する前にまずこれの説明だ」

   そう言って腕輪のような物をテーブルの上へ置く

ソラ「これはプレイヤーの脳波を測定する物らしい」

ひろと・さくら「らしい?」

あや「そこから先は私が話します」

   沈黙を破って女性プレイヤー’あや’が口を開ける

あや「私はあやと申します。運営の開発チームに所属してる研究員です。こちらの腕輪は装着したプレイヤーの脳波データを計測・記録する物です」

さくら「へー、こんな物がねー」

ひろと「さっき言ってた運営が欲しているデータをこれで計測するのか」

ソラ「彼女がこれを開発したそうだ。後は君からでいいのか?」

あや「はい。単刀直入に申し入れます。これをひろとさんに身に着けてほしいのです」

ひろと「それをお願いしにわざわざ来たのか?」

あや「それと私も一緒にプレイさせて頂きたいのです」

さくら「どう言う事?」

   ひろとより先に口に出すさくら

あや「まだ実際に使用していない為正常に動くかわからないのです。異常が起きた際すぐ直せるよう行動を共にしたいのです」

   少し思案して口を開くひろと

ひろと「わかった。どうすればいい?」

さくら「いいの?」

ひろと「ああ。このゲームは脳波で遊ぶゲームだ。実証データがとれるならそれに越したことはないだろ。俺で良いなら着けるさ」

   そう言って腕輪を手に取る

あや「そのままどちらかに手首に近づけてください」

   そう言われ左手首に近づけていくと腕輪が吸い込まれていった

あや「ありがとう御座います。取り外しは装備一覧に特殊装備項目を表示させて頂きますのでそちらから。行動を共にする件は・・・」

   あやにギルド加入申請が送られてくる

あや「いいのですか?」

ひろと「いいよな?二人とも」

さくら「まあ・・・運営の人なら信用できるし。何かあった時困るわね。仲はこれから深めればいいし」

ソラ「最低限の人数は居たほうがいいだろうからな」

あや「最後になりますが私がご一緒することで・・・」

   あやが話そうとすると3人察して黙って頷いていた

あや「ありがとう御座います」

ひろと「よし、とりあえず・・・」

さくら「まってひろと。私の話ー」

ひろと「そうだった」

   席を立ちかけたひろとが座る

さくら「私の友人の事なんだけどね・・・・」

   さくらの表情が暗くなる

ソラ「友人・・・・ひびきの事か?」

さくら「そっか。ソラは面識あったね」

ひろと「その友人がどうしんたんだ?」

さくら「その子がマスターしてるギルドに誘われてたのね」

ひろと「・・・ギルド名決めた日か」

さくら「うーん・・・実はひろとと行動を共にする前から誘われてたのよ」

ひろと「俺達でギルド組んだって事は」

さくら「うん。断ったよ。でも問題はね・・・・」

   また少し表情が暗くなるさくら

さくら「彼女のギルド・・・PKギルドなんだ・・・・」

   うつむくさくら
   3人の表情は変わらない

さくら「断った時もギルドメンバーに襲われて・・・・返り討ちにしたけど・・・だけど彼女・・・ひろとを狩るって・・・」

   さくらの表情は泣きそうになっていた

ひろと「それをずっと抱えてたのか?」

   さくらは無言のまま頷く

さくら「今日ギルドを創立して仲間も出来たけど・・・・この先彼女に狙われるって考えると素直に喜べなくて・・・」

ひろと「標的が俺なら大丈夫だろ」

さくら「彼女のことだから4人が標的になるよ・・・」

ひろと「俺が守るさ。それに強さだったらソラのが上だろ」

ソラ「今のお前に勝てる自信はないぞ」

ひろと「それでも強い事には変わらないだろ」

あや「私も居ますさくらさん。レベルは0ですけど強くなりますから」

   3人は覚悟を決めた眼をしてる
   隣に座っているひろとはさくらを抱き寄せる

さくら「ありがとう・・・それにひろと・・・ホント態度変わったね・・・」

ひろと「ずっと一緒に居て助けてもらったからな」

   さくらの表情は赤みを含んでいた

ソラ「仲間は守るさ」

さくら「ありがとう・・・でも・・・・彼女との・・・ひびきとは私が決着つけるから・・・!」

ひろと「大丈夫なのか?」

さくら「うん。断った時に決めたの」

ひろと「なら俺達は・・・」

ソラ「邪魔者の掃除だな」

あや「頑張ります」

さくら「話は・・・これで終わりよ」

   そう言って顔をあげるさくら

ソラ「じゃあ今日はこの辺にしよう」

あや「そうですね」

   二人は席を立つ

ソラ「次はあやの為にダンジョンいくぞ」

ひろと「わかった」

さくら「うん」

あや「いいんですか?」

ひろと「別に急いでレベル上げてるわけじゃないからな。のんびり楽しんでるだけだ」

あや「ありがとう御座います」

ソラ「じゃあな」

   そう言って二人は酒場を出て行った

さくら「ひろともう大丈夫だよ?」

ひろと「落ち着いたのか?」

   さくらの瞳にはうっすら涙が見えている

さくら「いや・・・ほら・・・あまり迷惑かけたくないし・・・・」

ひろと「迷惑だと思ってないが?そんな簡単に心の整理つかないだろ」

さくら「なんとも思ってない女の子なのに?」

ひろと「言ったろ。助けてもらってきたって。ゲームの中とは言え人格は存在してる。さくらは特別な存在だ」

さくら「もう・・・・ホントに態度変わりすぎだよ・・・もっと好きになっちゃうからね」

   ひろとは照れくさそうに頭を掻く
   さくらは顔を赤くし体を預け少しの間2人の時間を過ごした
---------------------------------------------------------------------
デブル 広場

あや「さくらさん大丈夫でしょうか」

ソラ「ひろとが居る」

あや「ひろとさんの事好きなんですね」

ソラ「そうらしいな」

あや「ひろとさんはどうなんでしょう」

ソラ「2日目以降行動を共にしてたんだ。特別な存在になってる筈だ。だからこその行動だろう」

   ひろとがさくらを抱き寄せたということはそう言う事だ

あや「私達も信用を得ないといけませんね」

ソラ「信用はしてるさ・・・・」

   不思議そうにソラを見つめるあや

ソラ「信用してるからギルドを組めたんだ。問題は行動で示せるか・・・だ」

あや「示します」

ソラ「そうだな。じゃあまた」

あや「ええ」

  二人の姿は消えていく
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追記
おはこんばんにちわ

今話であやがも加入しこれから4人メインでのお話となります

次回はあやのレベル上げになります   それでは次話
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2015年08月24日

16話 4人で

デブル 製作所

さくら「ここにいたんだ」

ひろと「ああ。さくらか」

   ひろとは作業台に向かいながら返事をする

さくら「何してるの?」

ひろと「ダンジョン報酬で貰った装備の強化だよ」

   そう言って強化した装備を表示させさくらに見せる
   ゴブリンの双剣〈ユニーク〉+10 オプション:力5増加・HP300増加・毒攻撃50
   ゴブリンの刀〈ユニーク〉+10  オプション:軽量化・力5増加・HP300増加
   ゴブリンの布地〈ユニーク〉+10 オプション:運5増加・力5増加・HP300増加
   ゴブリンの弓〈ユニーク〉+10  オプション:精密10%増加・クリティカル5%増加

さくら「ひぇー・・・全部10にしたのね。成功率低かいからお金大分消費したんじゃない?」

ひろと「そうでもないぞ?」

   取引所の売り上げ金をさくらに見せた

さくら「一千万超えてる・・・どういう事よ(汗)」

ひろと「毎日売りに出してるからな。小道具は飛ぶように売れるぞ」

さくら「・・・・と言うことは強化補助剤を買い漁った訳ね」

ひろと「+8以降から使ったよ。100万弱使ったか」

   そう言ってひろとはさくらを見つめる

さくら「な・・・なに?」

ひろと「さくらの強化しなくていいのか?」

さくら「いいの・・・・?」

ひろと「金ならある。見せただろ」

さくら「う・・・うん。ありがとう」

   そう言って大剣と軽鎧をひろとに渡す
   ひろとは受け取り作業台とにらめっこを始める

ひろと「少しは落ち着いたのか?」

さくら「・・・うん?」

ひろと「昨日泣きそうだったろ」

さくら「あー・・・うん。ひろとが落ち着くまで居てくれたから」

   照れながらさくらが続ける

さくら「そう言えばホントに良かったの?」

ひろと「何がだ?」

さくら「現実の連絡先教えてもらっちゃって・・・」

ひろと「ゲームの中とは言え仲良くなったんだ。いいよ」

さくら(期待してもいいのかなー・・・)

   昨日ソラとあやの退席後ひろとはさくらが落ち着くまで一緒に付いていた
   そしてゲームを落ちる際ゲーム内メールで連絡先をさくらに伝えたのだ

さくら「じゃあ後で私の連絡先教えるね」

ひろと「ああ」

   返事をしながらひろとが振り向く

ひろと「出来たぞ」

   ゴブリンの大剣〈ユニーク〉+10  オプション:軽量化・耐久10%増加・クリティカル率5%増加
   ゴブリンの軽鎧〈ユニーク〉+10  オプション:耐久10%増加・早さ5%増加

さくら「ありがとう」

   受け取るさくら

さくら「終わるの早かったね。オプションも今のと同じ」

ひろと「補助剤のお陰だな。オプションは同じのがいいと思ってな。素材で作る装備はいいのか?」

さくら「そうね。素材で作る方は今の所平気。私大剣しか扱えないし」

   そう言って苦笑いするさくら

ソラ「ここにいたのか」

   あやを連れてソラがやってきた

ソラ「(さくらは大丈夫そうだな)用事は済んだか?」

ひろと「そうだな。ダンジョンへ行こうか」

さくら「ええ。行きましょ」

あや「よろしくお願いします」

   一行はダンジョンへ向かう
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ダンジョン ゴブリンの巣 1フロア

   ダンジョン入った所で一行が立っている

ひろと「ほいじゃちゃちゃっと行きますか」

さくら「今回もこのフロア一人でやるの?」

ひろと「駄目か?」

さくら「駄目と言うか・・・」

ソラ「倒しきれるのか?」

   下っ端とは言え50体が徘徊している

ひろと「この装備ならいけるだろ。前の装備で少し残っただけだからな」

さくら「それをフォローしたの私よね」

   さくらが冷たい視線をひろとに送る

ひろと「そうなったらフォローしてくれればいいじゃないか」

   そう言い残してひろとは姿を消した

さくら「あやは耳塞いだ方が良いかも知れないね」

あや「どうしてですか?」

さくら「これから爆音がフロアに鳴り響くから・・・」

   呆れてる様子のさくら
   そんな雑談の中ひろとが3人の元へ戻ってくる

あや「ホントに速いですね・・・脳波の方も以上ありません」

ソラ「私とやった時より速くなってるな」

ひろと「これでも30%位だ。脳波ってリアルタイムでわかるのか」

あや「ええ。すごいです」

ひろと「さてと・・・耳塞いだ方がいいかな」

   そう言って耳を塞ぐひろと
   他の3人も真似て耳を塞ぐ
   それを確認しひろとは手元のスイッチを押す
   フロアの端から爆発が起こりフロアに爆音が鳴り響く

あや(これはまた・・・・)

さくら「まさか2回見るとはね」

ソラ「派手だな」

   当の本人は笑っている
   爆発は中央まで行きおさまった頃には半数ほど残った下っ端が中央へ吹き飛ばされていた
   中央には網縄が設置されており下っ端が重なった重みで発動し下っ端達は網の中でもがいている

ひろと「よし・・・・」

   装備を刀にし網縄の元へ向かい居合いの構えを取る

ひろと「・・・一閃」

   剣筋は下っ端達を網縄ごと切り裂き消滅していった

ひろと「今回は残らなかったな」

   満足そうなひろと

さくら「ひろとって派手好き?」

ひろと「効率を求めた結果だ」

ソラ「派手だな」

あや「すごいです。レベル15でここまでの火力は普通出せません」

   3人がひろとに続いてくる

ひろと「なんでだろうな。俺にとっては普通にプレイしてるだけなんだがな。やっぱ古武術が大きいのか」

あや「古武術・・・そうですね。このゲームでは現実で身につけてる物は再現出来るシステムになってますのでそのせいかと」

ひろと「現実じゃこんな動きしたら体がイカレルからな」

あや「そうでしょうね。ゲームだからこそでしょう。そして脳波に異常が出ないのはひろとさんにとって普通だからでしょう」

ひろと「なるほど・・・脳波に異常が出るって事は不測の事態って事か」

あや「ええ。後はどれだけ現実に影響があるかです」

ソラ「長話はその辺にして・・・・」

さくら「次に行きましょ」

ひろと「ああ。悪い」

あや「はい」

  一行は次のフロアへ入る
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2フロア  部隊長ゴブリン2体 下っ端20

ソラ「ここの雑魚は私がやろう」

   魔銃を構える

ソラ「グラビティ」

   黒い球体魔弾がフロア中央へ向かっていく・・・・が

ひろと「この間のよりでかくないか?」

ソラ「あの時より魔力を多めに込めたからな」

   グラビティはフロア中央で大きく膨れ上がり部隊長含め下っ端20体を吸い込む

ソラ「換装・レーザー」

   その言葉でソラの両手にレーザー砲が現れる

ひろと「そんなのもあるのか」

さくら「ソラのが派手だったりしてね・・・・」

   派手好きが二人・・・呆れるさくら

ソラ「二人とも準備忘れるなよ」

   その言葉の意味をひろととさくらはすぐ理解した
   ソラの持つレーザー砲からレーザーが放出されグラビティを貫く
   グラビティは砕け散り下っ端は消滅したが2体の部隊長はわずかなHP残していた

ひろと・さくら「はああぁぁぁ」

   二人はそれぞれ上空からの振り下ろし攻撃で真っ二つに切り裂き部隊長は消滅した

ひろと「ソラのが派手だな」

さくら「どうかなー?」

   にやつくさくら

ソラ「瞬間火力高い攻撃手段が多くないだけだ。再使用に5分掛かるのもネックだな」

あや「いえいえ。さくらさんもソラもレベル15とは思えない強さです」

   まんざらでもない表情を浮かべる3人

あや「お二人にも腕輪着けて欲しいです」

さくら「・・・えっ」

ソラ「私もか・・・・」

あや「と言うのは無理ですが。開発出来たのは一つでそれを検証出来るのが私だけなんです」

   ほっとするソラとさくら

ひろと「とりあえず・・・次行かないか」

ソラ「そうだな」

   ひろとの言葉で次のフロアへ一行は向かう
----------------------------------------------------------
フロア3   部隊長ゴブリン3体

ソラ「さてこのフロアはどうするか」

さくら「レーザー砲はまだ使えないものね」

ひろと「かと言って待つのもな」

あや(良いチームですね。しっかり戦術を練ってから動く)

ソラ「ひろとは一閃で出せるダメージってどんなもんだ?」

ひろと「武器が変わったからなんとも言えないな。全力なら体力ゲージ全部削れると思うが」

ソラ「さくらは?」

さくら「部隊長ならそこまで力入れなくてもゲージ1本分は削れるはずよ」

ソラ「なら俺とソラでゲージ1本分削り、さくらで1本分だ」

さくら「どうするの?」

   ソラの返事は行動で返ってきた
   既に魔銃を構えているソラ

ソラ「グラビティ」

   先程と同程度のグラビティが部隊長3体の中央へ留まり膨れ上がり部隊長を吸い込みダメージを与えていく
   すかさずさくらが近づいていきひろとが後に続く

さくら「はああぁぁぁぁ」

   振り上げた大剣を振り下ろし地面を砕き衝撃波となり地面を抉りながら部隊長3体へ直撃する
   役目が終わったさくらは後方へ飛び、その影からひろとが現れる
   部隊長達に出来るだけ接近し居合いの構えを取る

ひろと「(さくらので一本分以上削れたな)一閃」

   広がる剣筋は部隊長達を切り裂き消滅していく

さくら「3人居ると楽ね」

ひろと「さくらの火力が高いのもいいな」

ソラ「ああ。馬鹿力って奴だな」

さくら「ソラにまで馬鹿力って言われた・・・」

   うなだれるさくら

ひろと「褒め言葉だろ」

   そう言ってさくらの頭を撫でる
   さくらの表情が赤くなる

あや「良いチームですね」

ひろと「あやもそのチームの一員だ」

あや「ええ。強くなります」

ソラ「おい。行くぞ」

   ソラは既に次のフロアへ向かっていた
   後を追う3人。一行は次のフロアへ
-------------------------------------------------
フロア4  幹部2体

ひろと「ここはまあ・・・余裕だろ」

さくら「そうね。私が剣士、ひろとが弓士。バックアップがソラね」

ソラ「そんなとこだろう」

   戦術でもなくただ役割を決めただけだった
   だがうまくはまった
   さくらは教わった体捌きを活かしながらゴリゴリ剣士のHPを削っていく
   ひろとは武器を双剣に変え高速連撃でHP削っていく
   二人が捌き切れない攻撃をソラが射程を活かして妨害しそしてHPも削る

あや(すごい。3人での戦闘はこれで2回目って聞いたけど何年も一緒に戦ってきた仲間みたい)

   実際はただそれぞれ役割を果たしているだけに過ぎない戦闘だったが観てる側からすればそんなことは無かった
   3人は苦戦することなく1分ほどで幹部2体を倒した

あや「お疲れ様です」

ひろと「んー手抜いてるけど」

さくら「そうね。ソラのバックアップのお陰で攻撃に集中できるし」

ソラ「こっちはつついてるだけだから暇だがな」

ひろと「ビームソードで接近戦やる?」

ソラ「疲れるから断る」

さくら「ですよねー」

あや「ックス」

   あやの笑いに釣られ3人も笑う
   一行は最後のフロアへ移動する
------------------------------------------------
フロア5 ボブゴブリン

ひろと「まあ楽勝だろ」

さくら「たぶんね」

ソラ「なら二人でやるか?」

ひろと「ソラを入れて楽勝って意味だ」

さくら「そうよ(汗)」

ひろと「そうそう。あや、装備決めといた方が良いよ」

あや「もう決めてますよ」

   そう言って武器を出す

ひろと「杖・・・ね。防具はまあ見たまま布製か」

さくら「あやが接近戦するイメージは出来ないねー」

ひろと「さて・・・」

さくら「じゃあ・・・」

ソラ「ああ。サポートはする」

あや「気をつけて」

   ボブゴブリンのタゲをとるのはさくら
   ひろとはボブゴブリンの背中の両腕を素早く破壊しに行く
   ソラはボブゴブリンの攻撃妨害

あや(こうして見ると3人で舞ってるみたいですね)

   3人の動きはボブゴブリンに合わせた動きになっており一緒に踊っているかの様な風景となっていた

ソラ「最後は派手にやるか」

   ボブゴブリンのHPバーが残り1となった頃ソラがレーザー砲を両手に装備する

ソラ「ひろと!さくら!」

   その掛け声に二人は振り向きレーザー砲を構えてるソラを見て察しソラのもとまで後退する

ひろと「おいしいとこ取りか」

さくら「いいんじゃない?目立ってないし」

ソラ「・・・・このまま撃たなくてもいいんだな?」

   ボブゴブリンは3人めがけて突進を始めている

ひろと・さくら「どうぞ」

   その言葉と同時にレーザーが発射される
   放たれたレーザーはボブゴブリンを貫き消滅していった

ひろと「案外速かったな」

さくら「レベル15になったし装備も申し分ないもの。それに・・・」

ソラ「3人だからだな」

あや「あの・・・ありがとうございます」

   あやのレベルはモンスター撃破とダンジョンクリア報酬の経験値で10になっていた

ひろと「まだもう1箇所あるよ」

さくら「そうね。15まで上げないとね」

ソラ「そうだな」

あや「と言うことは次はアジトでしょうか?」

ひろと「ああ」

ソラ「行ってる時間は無いからまた後日だ」

ひろと「わかってるよ」

さくら「じゃあ報酬貰って街へ戻りましょ」

あや「はい」

   一行は報酬を貰いダンジョンをあとにし街に戻った
   後日アジトに向かうことにして4人はログアウトした
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ひろと Lv15 力15 知識15 技術45 素早さ45 運30  

さくら Lv15 力45 知識15 技術15 素早さ30 運45

ソラ  Lv15 力15 知識45 技術45 素早さ30 運15

あや  Lv10 力10 知識40 技術30 素早さ10 運10
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追記
おはこんばんにちわ

ひろととさくらの距離が近くなってきました

そしてあやの為のダンジョン攻略

このダンジョン攻略がモンドパラレルの元ネタでした

とは言え元ネタにさくら居ないから元ネタがほぼ0に等しい(ぁ

さあ元ネタ回に来るまで随分と寄り道をした気もしますが頑張って続けていきます

週一を目安に更新します   それでは次回
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2015年08月31日

17話 淡々とレベル上げ

PKギルド  ドゥ・ジェイス施設内

リリィ「おじょぉぉぉぉ・・・・」

   可愛らしい容姿とは裏腹に情けない声をあげながら走ってくる

ひびき「なんだい?」

   派手な椅子に腰掛け不機嫌そうな返事をするひびき

リリィ「厄介な・・・・奴が・・・」

   息を切らしながら必死に言葉にしようとする

ひびき「少し落ち着きな」

   リリィが息を整え口を開けようとした時男の声が響く

   「やー久しぶりだねーひびき。テスト以来だねー」

   妙に明るい口調で声が響く

ひびき「この声と威圧感・・・・なんであんたがこんなPKギルドに来るんだい?相馬」

   陽気な口調で近づいてくる声の主・・・相馬はただ普通に笑顔で響きのもとへ歩いてくる
   だが相馬の放つ威圧感でリリィは息苦しさを感じていた

ひびき「そうプレッシャーを与えてくれるなよ。リリィが辛そうにしてるじゃないのさ」

相馬「んーそう言う訳にもいかないでしょ。仮にもここはPKギルド施設内なんだからさ」

   二人が対峙する

ひびき「せめて闘志を抑えてくれないかい?私も息苦しいんだよ」

相馬「なら周りで殺気立ってる部下を引っ込ませてくれるかい?」

   施設内には10人ほど待機しており相馬の闘志に当たらない位置で待機していた

ひびき「あんたが相手じゃ無理な話ってもんだ」

相馬「ならこのままで聞いてくれるかい?」

ひびき「わかったよ」

   ひびきはより不機嫌そうに椅子に腰掛けている

相馬「先日さくらと話したそうだね」

ひびき「運営チームのトップに関係あるのかい?」

相馬「直接彼女が関係してるわけじゃないよ」

   眼を閉じ少し考え込むひびき

ひびき「ふむ・・・・さくらが惚れた子か」

   そう言い眼を開け刺さる様な視線を相馬へ送る

相馬「そう。つい先日彼の作ったギルドに彼女が入った。そしてソラもね」

ひびき「あいつも一緒なのか。めんどくせーなー」

相馬「その様子だとやっぱり狩るつもりなんだね」

ひびき「ええ。PKシステムがある以上ルールに沿って狩るつもり」

   ひびきの眼光が鋭くなる

相馬「彼から手を引くのは・・・」

ひびき「無理な話だね」

   相馬が言い終わる前に断りの返事をする

相馬「何故彼にこだわる?」

ひびき「それはこっちのセリフよ。何故彼を守ろうとするのかしら」

相馬「彼にはこのゲームにとって大事な被検体なんだよ」

ひびき「あら。可哀想に。運営のおもちゃにされるのね」

相馬「本人の了解はもう得た。このゲームをより良くする為のデータを提供してくれる」

ひびき「それで何故狩っちゃいけないと言う事になるのかしら」

相馬「あくまで通常のプレイデータが欲しいだけだからだよ。それに純粋にゲームを楽しんで欲しいと思ってる」

ひびき「私達が楽しんでないみたいに言うわね」

相馬「Pv・・・特にPKに関しては人の負の感情が多く発生する。それを望んでない人達にキミは強要するのかい?」

ひびき「だったらPKシステムを無くせばいいだけよね」

   相馬は軽くため息をつく

相馬「説得は無理そうだね」

ひびき「PKシステムを無くせばそんなことしなくてすむわよ」

相馬「さくらが彼に着いて行ったのがそんなに悔しいのかい?」

ひびき「ええ。だからソラも含めて2人狩らなきゃねぇ」

相馬「そうかい。なら忠告だけしておこう。君じゃ彼らには勝てない」

ひびき「そう思ってるのなら止める必要無いんじゃなくて?」

相馬「事前に争い事が起きない様に出来るならそうしたかった。それだけだよ」

   相馬はひびきに背を向け施設の出口へ歩き出す

ひびき「私・・・私達はいつでも彼等を狩るわよ」

相馬(私達・・・そう彼・・・ひろとを狙っているPKギルドは他にも・・・)

   相馬は施設を去り施設内はひびきの殺気で重苦しくなっていた
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フィールドダンジョン  ゴブリンのアジト

あや「攻撃強化・防御強化・スピード強化。二人ともどうぞ」

   あやの補助魔法によりステータスが強化されひろととさくらがボブゴブリンと正面から対峙する
   あやは補助魔法を掛けるだけで二人の戦いを見ており横に居るソラも腕組をしながら戦闘を見ている

あや「あの二人すごい・・・ですよね」

ソラ「ひろとは最初見た時からこれくらいは予想してたがさくらがここまで伸びるとは正直思ってなかった」

あや「テスター時もご一緒されていたと聞いてます」

ソラ「一緒・・・と言うのも少し違うな。テスターの最終日のイベントの時にPTを組んだだけだ」

あや「そうですか」

ソラ「ああ。その時の彼女は今と同じ前衛職だったが全く頼りにならなかったからな」

あや「そうは見えませんが・・・・」

   あやの視線の先にはボブゴブリンの攻撃を正面から捌き攻撃の隙を突いている
   ひろとはさくらのサポートをしながらダメージを与えていた

ソラ「これはただの予想だがひろとが彼女を変えさせたんだと思う」

あや「ひろとさんですか?」

ソラ「ああ。さくらはひろとと行動を共にすることで何かきっかけを得たんだろう」

あや「きっかけですか・・・」

ソラ「現にひろとから体捌きを習い始めたみたいだからな。この間組み手をしていたよ」

あや「大剣なのに体捌きですか?」

ソラ「武器の扱いってのは時間が何とかしてくれるが、体捌きは自己流では限界があるんだ」

あや「そうなんですか。お詳しいですね」

ソラ「そうか。あやは研究員だから私の情報は聞いてないのか」

あや「はい。ゲーム自体は今日が3日目です」

ソラ「私も少し武術をかじってる。が武術といっても型のある方だ」

あや「型・・・ですか」

ソラ「型というのは決まった形、流れが存在する」

あや「そうなんですか」

ソラ「ひろとのは型が無く相手に合わせて柔軟に合わせられるんだよ」

あや「柔軟・・・なるほど。だからソラじゃなくひろとに教わってるんですね」

ソラ「あと惚れてるらしいぞ」

あや「これゲームですよね?」

ソラ「ゲームでも人を相手してるんだ。ゲーム内恋愛なんて珍しいことでもない」

あや「そうなんですか・・・・」

ソラ「あの二人はゲーム内だけの話ではないみたいだがな。この間二人にした時ひろとが現実の連絡先を教えたそうだよ」

あや「ひろとさんからですか?」

ソラ「何か感じる物があったんだろうな」

あや「うまくいくといいですね」

   二人の会話とは対照的にひろととさくらは激闘を続けている

さくら「もう少しよ!」

ひろと「ああ。大丈夫か?」

さくら「ええ。にしてもホントに見守るだけとはね・・・・」

ひろと「あやのレベル上げの手伝いだからな。バフも貰ってるんだから愚痴るなよ」

さくら「ソラは手伝ってくれてもいいと思うのよ?」

ひろと「そこは信用してもらってるって事にしとこう」

   その言葉と同時に刀による一閃の剣筋がボブゴブリンを切り裂く

さくら「まったくもー」

   大剣を大きく振りかぶり地面に叩きつける
   衝撃波となり地面を抉りながらボブゴブリンに衝突しボブゴブリンは消滅していった
   消滅したのを確認し二人は見守っていた二人と合流する

あや「お疲れ様です」

ソラ「結構かかったな」

さくら「そう思うなら手伝ってよー」

ひろと「じゃあクエスト報告に戻ろう」

   4人はNPCの元へ向かう

ひろと「そう言えば運営プレイヤーへの挑戦権良かったのか?」

あや「どちらかといえば私は運営サイドですので・・・それに運営プレイヤーの挑戦は1vs1なんですよ」

ひろと「そうなのか!?」

ソラ「そう言えば伝えてなかったな」

さくら「私も知らなかったわ」

あや「そしてその挑戦権は・・・」

ソラ「今週末のイベントで使用できるな」

   頭に?が浮かぶひろととさくら

あや「今週末にデブル防衛というイベントがあります」

ソラ「ボブゴブリンの指揮の下大量のモンスターが街に攻め入って来るイベントだ」

あや「それを仕切る運営プレイヤーが’こう’と言う方です」

ソラ「こうはひろととやりたがってたからな。挑戦権あると知ったら向こうから申し出くるんじゃないか」

ひろと「へーそうなのか」

あや「ただし挑戦するには防衛戦を凌がないといけません」

さくら「運営イベントとなると私達4人だけの問題じゃないわよね」

あや「ええ。ただ私達4人の戦力は絶大だと自覚だけしておいて下さい」

ひろと「あやがそこまで言うって事は」

さくら「私達ってそんなに強いの・・・?」

あや「20レベルまでのプレイヤーで順位つけるなら間違いなくトップ10以内には入りますね」

ソラ「強さだけでどうにかなるイベントではないがな」

あや「はい。連携も必要となってきます」

ひろと「でもまあ俺達4人は固まってた方がいいだろ」

ソラ「状況次第だな」

さくら「ねえ・・・作戦会議はまた後日にして戻らない?」

あや「あ・・・すいません」

ひろと「そうだな。街に戻ろう」

   4人はワープゲートをくぐり街に戻る
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デブル 広場

あや「では私はこの辺で。今日もありがとうございました」

ソラ「私もここで失礼するよ」

   そう言い残し二人の姿が消えていく

ひろと「じゃあ俺らも落ちるか」

さくら「あ・・・まってひろと」

   呼び止めてメールを送る

さくら「これ・・・・わたしの・・・連絡先ね」

ひろと「そう言えば貰ってなかったっけ。じゃあ落ちたら電話するよ」

さくら「え・・・落ちてすぐ?」

ひろと「嫌か?」

さくら「嫌じゃないけど・・・(何話していいかわからない・・・)」

ひろと「俺の声このままだから普通に話せるさ」

さくら「話題は・・・?」

ひろと「んー電話で決めよう」

   そう言ってひろとの姿が消えていった

さくら「もー・・・」

   何を話せばいいのかわからないままさくらの姿も消えていく
-------------------------------------------------------------
ひろと Lv17 力17 知識17 技術47 素早さ47 運42  

さくら Lv17 力47 知識17 技術17 素早さ42 運47

ソラ  Lv18 力18 知識48 技術48 素早さ48 運18

あや  Lv15 力15 知識45 技術45 素早さ15 運30
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追記
おはこんばんにちわ

完全に週一更新となりました

リアル事情もありますが話を練るのも週1ペースになってきてます

色々と話が進んできましたが「襲撃イベント」なるものを考えました

そのお話は近々  ではまた次回
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2015年09月07日

18話 金策

デブル 酒場

さくら「ひろとにも話したんだけどね・・・・お金がちょっと厳しいんだよねー」

   さくらを含めた4人が一角のテーブル席を囲んでいる

あや「私もまだ始めたばかりでレベルだけ上げてもらったので無いです」

   無表情であやも同調する

ひろと「金ならあるっていったんだけどな」

さくら「ひろとのお金はね(汗)」

ひろと「そういやソラは金策どうしてる?」

ソラ「私か・・・・」

   取引所の売り上げ金を表示させる

ソラ「小物を安くさばいて資金にしてるが」

さくら「ソラもなのね・・・・」

   落胆するさくら

ソラ「技術を上げてる分製作出来る物が多いからな」

ひろと「やっぱりそれが手っ取り早いよな」

   ソラの表情は変わらないがひろとは笑みを見せている

ソラ「ステータス上あやも製作でやりくり出来るが・・・・」

あや「私にはそんな時間ありません。プレイするのはこの4人が揃った時だけです」

さくら「そうよ。みんながみんな2人みたいにやりくり出来るとは限らないわよ」

ひろと「そうなると何か手を考えないとな」

ソラ「なら貿易がいいだろう」

さくら「元金がないわよ・・・・」

   貿易とは街から街へ物資を運び利益を求める手段
   だが運ぶ物資は購入する必要がある
   どの道最低限の資金が必要となる
   そして運ぶ物資の金額が多くなると無条件で他プレイヤーから襲われる仕様である

ひろと「なら元金くらいだしてもいいよな」

ソラ「そうだな」

さくら「いくら出す気?」

ひろと「目標額は?」

さくら「んー・・・500万くらいかな」

ひろと「あやはどうする?」

ソラ「同じ金額でいいだろ。どうせ4人で動くんだからな」

あや「助かります」

ひろと「目的地は?」

さくら「次の街・・・リ・セボンよ。レートは2倍」

ひろと「なら300万預ける」

ソラ「あやのは私が出そう」

   さくらとあやはお金を受け取る

ひろと「早速行こうか」

ソラ「高額だからそれぞれ物資を購入して荷台を別にしよう」

さくら「この金額だと襲われるし一緒の方がよくない?」

ソラ「いや襲われた場合・・」

ひろと「片方囮にしてプラマイ0にする」

あや「その方がいいです。多数のプレイヤーに狙われたら荷台がもちませんし」

ソラ「予備の荷台も忘れるなよ」

さくら「ちょっとドキドキするわね」

ひろと「嫌な予感しかしないが」

ソラ「ふむ・・・」

   4人は立ち上がり酒場を出て貿易商人NPCのもとへ向かう
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デブル 出入り口

ソラ「行こうか」

   馬が2頭。それぞれ荷台を引き購入した物資を運搬する
   手綱を引くのはあやとさくらの二人
   ひろととソラは二人の護衛だ

さくら「リ・セボンまでは30分くらいで着く筈よ」

あや「何も無ければいいですが」

   ひろととソラの表情を見てあやが呟く
   二人の表情が険しくなっている

さくら「とりあえず出発しましょ」

   手綱を持つ二人が歩き出す
   デブル周辺のフィールドはダンジョン一角を除いて一帯草原である
   他プレイヤーに狙われてるとしたら視界に見えない位置からの観察しかない
   10分程歩き木々がうっすら視界に入りはじめた時だ

ひろと「やっぱこれ見られてるよな」

ソラ「ああ」

   二人がポツリと呟く

さくら「ずっとってこと?」

ひろと「ずっとが何時からなのかによるがこの視線は俺達が酒場に居る時からだな」

ソラ「ああ。監視・・・・されてるといった方がいいか。あや運営チームが見てる可能性は?」

あや「そのような報告は頂いてません。ひろとさんの事は一任されてますし」

ひろと「そうなると」

ソラ「PK・・・か」

さくら(まさか・・・・ひびき!?)

   さくらの脳裏に親友の名前が浮かぶ
   ひびきはひろとを狩ると宣言している

あや「念のため張っておきます」

   呪文を詠唱しあやが荷台を含めた範囲を手でかざす

さくら「ありがとう」

あや「気休め程度です。1,2撃もらったら消滅してしまいます」

ソラ「無いよりはマシだ」

   一行は警戒を強めながら目的地を目指す

さくら(ひろとの口数が少ないわね)

   その理由は明らかだった
   ひろとがスキルとして取っている探知スキルに集中していた為だ
   リ・セボンが見え始めた時ひろとが口を開ける

ひろと「ちょっと行って来るわ」

さくら「え・・・どこに?」

ひろと「視線がする方にだ」

   そう言って荷台から姿を消したひろと

あや「ひろとさん・・・・全力じゃないですか?」

さくら「ううん。全力で動いたら数分動けなくなるって言ってたしそれはないんじゃないかな」

あや「あれで全力じゃないんですか・・・」

   ソラは黙っている

さくら(ソラも警戒に集中してるわね)
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???A「荷台の男一人消えたぞ」

???B「消えた?馬鹿言うな。レベル10代でそんな動き出来るのはソラぐらいだろ」

   二人のプレイヤーが荷台が見えるギリギリの位置を維持しながら観察していた

ひろと「なんだ。二人居たのか」

   プレイヤー達の背後から声が聞こえた
   2人のプレイヤーは飛び退き声のした方へ身構える

???A「こいつは・・・!」

???B「荷台に居た奴か?」

ひろと「そうだな。あんた達が見てた荷台に居たかもな」

???A「ばかな。こんなスピードありえない」

???B「スピードだけあっても恐れる必要は無いさ」

ひろと「俺のことはどうだっていいんだよ。俺が聞きたいのはあんた達の狙いが荷台なのかどうかだ」

???A「それ以外に何があるんだ?」

ひろと「荷台が狙いなら街と街の中間の位置で襲うはずだ。荷の回収が厳しくなるからな」

???B「何が言いたい」

ひろと「つまりこの地点まで監視を続けたって事は荷が目的じゃない。他にあるって事だ」

???A「意味がわからんな」

ひろと「俺はひろと。荷台の護衛でいるもう一人はソラって名だ」

   その名を聞いて二人が後ずさりをする

ひろと「その様子だと俺かソラが標的みたいだな」

???A「いや・・・」

???B「さくらさ」

   ニヤつくプレイヤー二人

ひろと「さくら?あんたらドゥ・ジェイスのプレイヤーか」

???A「ドゥ・ジェイス?ひびきのとこか」

???B「あいつは末端だからな」

ひろと「(ひびきが末端?ひびきが俺達4人を狙ってるのは私怨ってことか)ドゥ・ジェイスが末端てことは上があるのか」

???A「それを知ってどうする?」

ひろと「さくらが狙われてるなら俺が守らないといけないなって意味だよ」

???B「守る?お前がか?まだレベル10台のくせにか!」

   刹那ひろとを見失うプレイヤー二人

ひろと「あんたらみたいに俺達を狙う奴らが解り易いと助かるんだがな」

   ひろとの姿はプレイヤーの背後に移動している
   その声は冷たく重い・・・二人の戦意を失わせるほどに

ひろと「手は抜かないぜ。付け回れるのは嫌なんでな」

   ひろとから出る殺気がプレイヤー二人に向けられる
   体を硬直させ震わせている

???A(・・・な・・・んだ・・・これ・・は・・・)

???B(おも・・くて・・・・ふり・・・む・・・け・・・)

ひろと「じゃあな」

   その言葉と同時にひろとの刀から剣筋が発生し2人のプレイヤーの首を跳ね消滅していった

ひろと「戻るか」
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ソラ「視線が消えたな」

   ポツリと呟く

ソラ(それと同時に凄まじいほどの殺気も感じたが・・・)

さくら「ひろとは大丈夫かな」

あや「きっと大丈夫ですよ」

   一行はリ・セボンを目前にしていた
   到着寸前でドンという音と共にさくらが引く荷台に姿を現すひろと

ひろと「無事みたいだな」

さくら「こっちのセリフよ。どうだったの?」

ひろと「デブルへの帰路で話そう」

   ソラとあやは視線をあわせた後何かを察したかのように頷く
   一行はリ・セボンへ到着した
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リ・セボン  広場

ひろと「2つ目の街にしては広いな」

さくら「そうね。ここを拠点にしてるプレイヤーも多いわよ」

ソラ「聞きたいこともある。物資の売却と購入を済ませてデブルに戻るぞ」

あや「そうですね。私も気になります」

さくら「気になるって?・・・・えっなに?なんか私だけ気付いてない?」

   困惑するさくらだが3人はせかせかと帰路への準備をする
   考えても仕方ないと察し帰路の貿易準備をする

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リ・セボン 付近フィールド

   2つの荷台がデブルへ向けて進んでいる

ソラ「さあ着くまでに話してくれ」

ひろと「そうだな」

   さくらとあやも気になって仕方が無かった

ひろと「さっき監視してたプレイヤーは2人。目的は荷では無くさくらだった」

   それを聞いてハッとするさくら
   脳裏にはひびきの姿が浮かぶ
   その表情を確認しながらひろとが続ける

ひろと「彼らはドゥ・ジェイス・・・・つまりひびきのギルドとは無関係だった」

さくら「・・・ほんと?」

ひろと「ああ」

あや「良かったですね。さくら」

ひろと「そうとも限らない」

   その言葉でさくらの表情が曇る

ソラ「狙いがさくらと言う事か?」

ひろと「そこだけを見るなら別にたいした問題じゃないだけどな。奴らはドゥ・ジェイスの事を末端と言っていた」

ソラ「そうか・・・」

あや「・・・・」

   ソラとあやの悪い予感が当たってしまった

さくら「末端って・・・ひびきは自分でギルドを設立したはずよ」

ひろと「末端の意味合いにもよるだろうな」

ソラ「PKギルドとしての組織的上下関係は無いが地位的な意味合いでの末端・・・だろうな」

あや「このゲームでのギルドは組織的上下関係を結んでいるのは極少数です。新設ギルドと言う意味での末端ではないでしょうか」

ひろと「それだといいがな」

さくら「どうしたの?」

ひろと「問題は・・・・」

ソラ「高レベル帯でさくらの取り合いが行われてる・・・と言う事だな」

ひろと「ドゥ・ジェイス・・・ひびきは私怨で俺達を狙ってるってはっきりわかってるよな」

さくら「う・・・うん・・」

あや「高レベル帯のギルドで何故さくらさんを狙っているのか?ですね」

ひろと「そこで確認なんだがテスターの中でもさくらとソラって有名なのか?」

さくら「知らないわよ」

ソラ「さあな。私達に聞かれてもわからないな」

   視線があやに集まる

あや「私は研究員でしたからそこまで詳しくありません。が確かにお二人はテスタープレイヤーとして有名です。そして現時点での実力も有名です」

ひろと「その二人はソラの事も知ってたな。それも崇拝するかのように」

さくら「崇拝だって(笑)」

ソラ「気分のいい話ではないな」

ひろと「つまりさくらとソラの力が欲しいって輩はごまんといるわけだ」

   ソラとさくらは嫌そうな表情をする

あや「つまりこれからはそう言うギルドからも勧誘と言う名の襲撃が予想されるんですね」

ひろと「先が重いな」

ソラ「その筆頭がおまえだぞ」

さくら「うんうん」

あや「そうですよ」

ひろと「なんでさ?」

あや「この中で一番強いのひろとさんです」

ひろと「ソラは?」

ソラ「俺の強さは一般人の強さだからな」

   不意にひろとが緊張する
   その表情を見た3人が警戒する
   一行の位置はリ・セボンとデブルの中間地点に来ていた

ひろと「今度は荷が狙いだといいな」

さくら「どっちも嫌よ」

あや「どっちも嫌です」

ソラ「気を抜くなよ」

ひろと(探知スキルで気付いたがまだ距離がある。どうする)

   ひろとが察知したプレイヤー達はこちらを捉えているが向かってくる気配が無い
   ソラに視線を送ると察したように荷の中に隠れる
   ソラは荷の中で装備を狙撃銃のような物を装備した

ひろと「そんなのもあるのか」

ソラ「普段は使わないがな。長距離戦なんて滅多にやらんからな」

ひろと「んじゃ俺はこれかな」

   ソラとは対象に荷台の屋根に上り仁王立ちする

さくら(武器だけでも準備しておきますか)

あや(バリア張った方が良さそうですね)

   各々戦闘準備は整った
   先人を切ったのはひろと
   こちらを狙っている一人に狙いを定め弓を構える

ひろと(全力で射抜くか)

   射抜かれた矢は目標のプレイヤーに命中し消滅した
   次にソラの銃撃音が鳴り響く
   高魔力を凝縮させた高速エネルギー弾が目標のプレイヤーを貫通し消滅させた
   ひろととソラで2人を倒したが緊張が解かれない

さくら(まだ居るわけね)

ひろと(今ので余計来なくなったか。なら・・・)

   装備を双剣に変えひろとが姿を消す
   ソラは依然狙撃体制を保つ
   そして一つの人影が現れる
   ソラは気付いてはいたが視線が残っている為体制を崩さない

???C「もらったああああ」

   あやに向かって斬撃をを繰り出すが見えない壁に阻まれる
   事前に張ってあったバリアが襲撃者の攻撃を防ぐ

さくら「残念でしたー」

   その掛け声と共に襲撃者へ斬撃を浴びせる

さくら「これで終わり♪」

   その声と同時にフルスイングし襲撃者は吹き飛ばされ消滅した
   ソラが狙撃体制を解きリラックスしている
   あやもほっとした表情を浮かべている

さくら「今ので最後かな?」

あや「いえ・・・恐らく」

ソラ「ひろとが片付けてる」

   ソラが言い終わると同時にひろとが荷台へ戻ってきた

ソラ「どうだった?」

ひろと「俺とソラで2人狙撃。他に5人程居たけど気付かれないように背後から一撃ずつ。こっちに来たのは・・・」

さくら「私が吹っ飛ばした奴だけね」

ひろと「みたいだな」

ソラ「もう街に着くな」

   戦闘中も一行は進んでいた
   襲撃者は足止め、あわよくば荷を奪おうとしたのだ

さくら「あやの補助魔法助かるわ」

あや「そんな事無いです」

ソラ「いや十分戦力になる」

ひろと「ああ。頼りになる」

あや「ありがとうございます」

   あやの表情は若干赤みを持っていた
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デブル 広場

さくら「無事に帰って来れたわね」

あや「お金は当分大丈夫そうです」

ソラ「色々と考えることが増えたがな」

ひろと「まあさくらは俺が守るし・・・今までと変わらないだろ」

あや「私は守ってくれないんですか?」

ソラ「だそうだ。ひろと」

   意地悪そうにあやが笑っている
   困惑するひろとが見れて満足そうにあやが続ける

あや「嘘ですよ。ひろとさんにはさくらさんが居ますし。それに私はあくまで研究員です」

さくら「ちょ・・・ちょっと何言ってるのあや!?」

   その言葉で動揺したのはひろとではなくさくらだった

あや「なぜさくらさんが慌てるんです?」

さくら「そ・・・そりゃあ・・・ねぇ・・・ひろと?」

ひろと「と言われてもな」

   一人顔を赤くするさくら

ソラ「明日はイベントだが参加するのか?」

ひろと「ああ」

あや「ではこうに挑戦するのですか?」

ひろと「どうだろうな」

さくら「てっきり挑戦するのかと思ってたわ」

ひろと「だって俺そいつの事知らないし」

   納得の答えだった
   確かに興味はあったが戦う意味が無いのだ
   ソラとは手を組むと言う手前強さの確認も込め決闘をした
   だが基本的にプレイヤーと戦う理由はひろとには無い

ソラ「参加するなら作戦はどうする」

ひろと「4人固まってた方がいいだろ?」

さくら「広範囲だからなー。参加人数次第だと思うわ」

あや「そうですね。東西南北から押し寄せてくる防衛イベントですのでそれなりの人数が居ないと失敗になります」

ひろと「じゃあ明日にならないとわからないな」

ソラ「わかった。なら明日の状況を見てだな」

ひろと「ああ」

ソラ「じゃあ私は落ちる」

あや「私も落ちます」

ひろと「ああ」

さくら「また明日ね」

   ソラとあやの姿か消えていく

ひろと「さてどうするかな」

さくら「何が?」

ひろと「この後」

さくら「何かするの?」

ひろと「ゲーム内での会話か現実で電話か」

さくら「ほんっと態度変わったよね」

ひろと「どうするんだ?」

さくら「電話・・・・かな」

ひろと「わかった。落ちたの確認してから落ちて電話するよ」

さくら「うん」

   さくらの姿が消えたのを確認しひろともログアウトした
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追記
おはこんばんにちわ

先週はお話を考えていません(ぁ

さて今話は金策回

そして次回はイベント回    と言うことでまた次回
posted by なたり at 09:23| Comment(0) | TrackBack(0) | モンドパラレルー平行世界ー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年09月14日

19話 襲撃イベント

PKギルド デッセ施設内

睦「ねえ志貴。ひびきが今日のイベント参加するみたい」

翼「なんで適正外のあいつが?」

桜華「別にいいんじゃない。私達には関係ないんだし」

知雨「そう?一応同系統のギルドじゃん」

愛吹「と言っても末端だけどね」

時雨(ひびきとかどうでもいいだろうに。なんで末端ギルドなんか気にしてんだ)

   5人の会話を聞きながらも表情を変えず施設の外を見ている志貴

睦「いいの?好きにさせといて」

志貴「はぁ。俺等には関係ないだろ。直接関係あるの知雨だけだろ」

   そう言ってめんどくさそうに頭を掻く

知雨「関係と言ってもねぇ。趣味が合わなくて志貴のとこに来たわけだし」

志貴「PKギルドっつってもイベントに参加しちゃいけないルールなんて無いだろ」

桜華「私達も個人的にはイベント出てるし」

睦「ひびきのとこはギルドで参加するみたい」

時雨(だから俺らに関係ないだろ)

志貴「どーっでもいい。俺等の最終的な目的は相馬だ。そして・・・」

   そう言って表示させたのはひろと・ソラ・さくら3人の映像だ

翼「昨日他のPKギルドの2人が尾行してひろとってのに瞬殺されたそうだ」

知雨「へーいいね。この子」

桜華「ソラも変わってないようね」

愛吹「当初の目的はさくらだったけど」

睦「一人増えてるね」

   睦が指したのは黒の長髪の女性プレイヤーだ

翼「一人増えててもおかしくないよ」

志貴「ああ。ソラは相馬・・・運営と関わりが深いからな。もしかしたらそっち関係かもな」

   ’ふっ’と笑い、続ける

志貴「まあ当分派手に動く事はない。こいつらがここまで来たらの話だ。来なければ相馬を討つだけだ」

   その言葉に他の6人が黙って頷いた
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デブル イベント開始1時間前

システムアナウンス
   プレイヤーの皆様ゲームをプレイして頂き有難う御座います
   1時間後からモンスター襲来イベントを開始いたします
   モンスターレベルは20設定となっており、適正レベルプレイヤーのご参加をお待ちしております
   またイベントに伴いデブル周辺東西南北4方向に防衛ラインを設置させていただきます
   防衛ラインは第1ラインから第3ラインまで用意させて頂きます
   プレイヤーの皆様は各4方向の防衛ラインを守って頂き街へのモンスター侵入を防いで頂きます
   防衛状況次第で【名声ポイント】を参加したプレイヤーに配布する予定です
   また個人の働き次第でもポイントを配布させて頂きます
   どうぞお楽しみください

ひろと「4方向か」

ソラ「面倒だな」

   デブルの街は多くのプレイヤーで集まっていた
   その人混みの中広場で4人固まっている

さくら「4方向から同時だときついわよね」

あや「そんなことないです。これだけのプレイヤーが参加すればですが」

   広場だけでも300人程のプレイヤーが行き交っている
   4人は最初酒場で打ち合わせする予定だったが席が空いてなくぎゅうぎゅうだった為広場で立ちつくしている

ひろと「400人いくと楽だな」

さくら「それぞれ100人配置って事ね」

ソラ「弱かったら意味が無いがな」

   ソラの声は回りのプレイヤーに普通に聞こえる大きさだった

さくら「ちょっとソラ。変な事言って敵増やさないでよ?!」

ソラ「事実を言ったまでだ」

ひろと「まあ確かに」

さくら「もーひろとまでー」

   あやはそのやり取りを見て呆れている
   その4人に近づいてくる人影が一つ

ひびき「仲良くやってるのね」

   その声に一番驚いたのはさくらだ

さくら「・・・なんで・・・・ここに?」

リリィ「イベント参加」

比奈「に決まってるでしょ」

   続けて二人がやってきた

ひろと「こいつがひびきか」

ソラ「ああ。そのようだな」

あや「・・・・」

   ひびきはリリィと比奈を手で下がらせる

ひびき「眼鏡してるのはソラね。テスター以来ね。でそっちの爽やかなのが・・・ひろと君ね」

ひろと・ソラ「ああ」

さくら「それでここで何してるの」

ひびき「そう怖い顔しないでよ。今日はイベントに来ただけだから」

さくら「ひびきは30近い筈だけど?」

ひびき「後ろの二人の付き添いよ。それに私達まだ悪名ポイント獲得してないから参加しても大丈夫なのよ」

ひろと「どういうことだ?」

あや「名声と悪名はどちらかしか得られない仕様となってます」

ソラ「既にどちらかを得ている場合もう片方のポイントを得ると所持していたポイントが減少する」

ひびき「そーなのよ。悪名持ってれば参加する気なかったけどね。この子達じゃ頼りないし」

   不適な笑みを浮かべる

さくら「なら今日のとこは敵対心無いってことでいいのね」

ひびき「どうかしらねぇ・・・」

さくら(何考えてるんだか・・・)

   ひびきの言葉と表情からは本心が伝わってこなかった

ひろと「俺達はイベントを楽しむつもりだ」

ソラ「邪魔したら怖いぞ。特にひろとがな」

ひびき「あら。ソラまで彼を買ってるのね。あなたの戦闘の観戦しようかしら」

リリィ「おじょおー・・・」

比奈「そんなー・・・」

   後ろで二人がうなだれている

ひびき「とりあえず挨拶しに来ただけよ。じゃあね」

   リリィと比奈を連れて人ごみに消えてい行く

ひろと「悪い奴じゃ無さそうだな」

さくら「根は・・・ね。だからこそPKギルドを創ったと聞かされた時は驚いた・・・」

ソラ「テスターの時でも結構やんちゃしてたからな。そっち方面の繋がりもあるんだろう」

あや「そろそろ次のアナウンスが流れます」

システムアナウンス
   イベント30分前となりました
   デブル周辺東西南北に100m感覚で防衛ラインを3つ、計12箇所設置させていただきます
   モンスターの襲撃箇所は同時に3箇所までとさせて頂きます
   防衛が進むにつれモンスター量も増加していきます
   最終的にボスモンスターが襲撃してきます
   それではイベントに備えてお待ちください

ひろと「同時に3方向までか」

さくら「なんとかなりそうね」

ソラ「数次第だろう」

あや「そうです。私はどれくらいの量が来るか把握してますが話してしまうと面白みが無くなってしまうので伏せておきます」

ひろと「そうしてくれ」

さくら「じゃあどうする?」

ソラ「同時に3方向までなら1箇所に陣とって余裕があれば左右の援護でいいだろう」

あや「それがいいと思います」

さくら「ばてないでねひろと」

ひろと「数次第じゃないか?」

あや「数もそうですがイベント自体の時間が30分と想定されています。順調に倒せたとしても15分くらいでしょうか」

ひろと「ボスの事も考えると飛ばせないわけだ」

さくら「そうよ」

ソラ「さてどこで陣取る?」

ひろと「街の出入り口・・・・北だ」

   4人は北へ向かう
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デブル周辺 北側

   街を出ると防衛用の高さ5m程の防壁が100m感覚で設置されていた
   多くのプレイヤーは第一防衛ラインの前で待機を始めている

ひろと「100人弱・・・・はいるか」

さくら「結構居るわね」

ソラ「他の3箇所の事わかるか?」

   視線をあやに向ける

あや「そうですね・・・それくらいなら大丈夫でしょう。プレイヤー人数ですがうまくばらけて居ます。一番手薄なのが南側で50人程」

ひろと「大丈夫か?」

あや「大丈夫でしょう。多くて3箇所攻撃ですので襲撃されない箇所のプレイヤーが移動するはずです」

ソラ「だといいがな」

さくら「経験値欲しさの寄生プレイヤーもいるからねー」

あや「大丈夫でしょう。参加者の平均レベル20はありますから」

ひろと「そこまでわかるのか」

あや「イベントに支障が出ない程度ならお伝えします。ちなみに先程話したひびきさんは南側ですね」

さくら「なら南側は大丈夫ね」

ひろと「信用してるんだな」

さくら「うーん。強さに関してだけね」

   さくらの表情が重い
   ソラは黙っている

あや「そろそろアナウンス流れます」

システムアナウンス
   お待たせしております
   5分後イベントを開始いたします
   お楽しみください

ひろと「いよいよか」

さくら「そうね」

   ソラとあやは黙っている
   4人の周りのプレイヤー達はざわついている
   4人からするとそこまでのプレイヤーは多くはない

ひろと(これは)

ソラ(ふむ)

あや(ボスとまともにやれるのは私達くらいですか)

さくら(苦労しそうね)

   落ち着きが無く浮き足立っているプレイヤーが多い

あや「始まります」

システムアナウンス
   緊急事態発生
   デブルへ大量のモンスターの進行が確認されました
   防衛ラインを守ってください
   第一波・・・・北と南から来ます

ひろと「いきなり挟み撃ちか」

さくら「それでも2箇所よ」

ソラ「目の前に集中しろ」

あや「東西のプレイヤーが北と南に移動を始めました。大丈夫でしょう」

   プレイヤー達の視界にモンスターが見えはじめる
   モンスターの量は軽く100体を超えている

ひろと「思ってた以上に」

さくら「多いわね(汗)」

ソラ「どうする?」

ひろと「グラビティは?」

ソラ「数が多すぎて期待する程の効果はないな」

あや「これだけの人数が居るんです。全部を相手する必要は無いでしょう。私達が前線へ行きある程度HP削れば後は倒せるはずです」

ひろと「それがいいな」

   その言葉と同時にひろとが消える

ソラ「最後まで保たせる気ないな」

あや「私達が居るからでしょう」

さくら「まったくもう」

   ゴブリン達が近づいてくる

ひろと「ふぅ」

さくら「何してきたの?」

ひろと「これをね」

   そう言って手に出したのは起爆爆弾のスイッチだ
   4人は耳を塞ぐが周りのプレイヤーに伝える手段など無い
   ひろとがスイッチを押し爆音が鳴り響きゴブリン達がはじけ飛ぶ
   どよめきと歓声がが上がり士気が高まる
   が爆弾だけで倒せるほどゴブリン達は弱くない

さくら「さすがに倒せないわね」

ひろと「倒せるなんて思ってない」

ソラ「無いよりはマシだな」

あや「では・・・・補助を掛けます」

   あやは自分を含め3人にステータス向上魔法をかける
   あやはその場に留まりバリアをはり3人の援護に回る
   ひろととさくらはゴブリンの群れに突っ込む
   ソラは削りきれなかったゴブリンを出来る限り倒していった
   この4人の連携でも倒しきれないゴブリン達は防衛ラインで密集してるプレイヤー達が薙ぎ倒していく

ひろと(この分なら第一波は大丈夫そうだな)

   ゴブリン達の消滅具合が意外と早いのを確認しスタミナを温存し戦いを続ける

こう(へー、やるね。さすがソラが見込んだ奴だ)

   ゴブリン達を指揮するこうが冷静な眼で傍観していた
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デブル 南側

リリィ「お嬢〜ヘルプ・・・・」

   リリィが力なく声を出す
   リリィと比奈はお互い背を預けながら戦っていた
   それを冷ややかな眼で観戦しているひびき
   後方では派手な爆音と共に歓声が上がっている

ひびき「向こうは派手にやってるみたいだねー。それに比べてこっちは・・・」

   当初南側に陣とって居るプレイヤーは50人居るか居ないかであったが今は100人を超している
   だが押されている。単純に個々の火力が足りないのだ
   ゴブリン達の群れによって第一防衛ラインまで押されるプレイヤー達

ひびき「これだけ居るのに情けないねぇ」

   人数が足りてるのに城壁が攻撃されているのを見て呟く

ひびき「仕方ないねぇ」

   ひびきが重い腰を上げようとした時だった

???「皆さん伏せてください!」

   戦闘音を掻き消すほどの大声がプレイヤー達の耳に届く
   何が何だか解らず伏せていくプレイヤー達
   その中にリリィと比奈の姿もあった

ひびき「やれやれ。情けない・・・があの子は一体・・・」

   そのプレイヤーが持っている武器は鎌

ひびき「へー。私と同じ獲物ね」

   持ち出した鎌を流れるように振り回しながら腰を落とし両手で腰の位置で鎌を止め身構える

???「ハッ」

   掛け声と共に体を上手く捻りながら360度振るう
   鎌は衝撃波を生み周囲30m程の空間を切り裂く
   その範囲内に居た50程のゴブリン達が消滅する

???「とりあえずこれで城壁は大丈夫ですね」

ひびき「あんたやるね」

リリィ・比奈「お嬢!」

   ひびきが興味を持ち駆け寄り、リリィと比奈も呼応するかのように鎌を持つプレイヤーに駆け寄る

リリィ「お嬢と同じ・・・」

比奈「鎌っすね」

ひびき「言われなくても見てたわよ」

   リリィと比奈の頭にひびきのチョップが炸裂する

リリィ・比奈「いったぁ・・・・」

   頭を抱える2人

ひびき「あんた名前は?」

甲斐「甲斐だ。あまり話してる余裕無いと思うけど」

   4人の後方では残りのゴブリン達が他のプレイヤー達と戦っている

ひびき「甲斐だっけ。さっきのまだ出来るかい?」

甲斐「当然だ。全力出したら街まで切ってしまう」

ひびき「へぇ。いいねあんた。じゃあ残りのは私も手伝おうか」

   鎌を片手で軽々と回している。まるで死神みたいに

甲斐「なるほど。手分け出来るならその方がいいね」

   甲斐は先程と同じように結界を張るかのように鎌を振り回している
   二人はお互いの攻撃範囲が被らない様距離を取る

甲斐「戦っている皆さん伏せてください」

   またも戦闘音を掻き消す大声

ひびき「一緒に死にたいってんなら別だけどねぇ」

   ひびきはプレイヤー事切っても問題ないという感じで大声を出す

プレイヤーA「・・・やばい!みんな伏せるんだー」

   その言葉でプレイヤー達が伏せていく
   先に動いたのはひびき
   伏せたかどうかなんてどうでもいい。ひびきにとってはプレイヤーも標的だ
   片手で回していた鎌を腰の位置で止め両手で持つ

ひびき「ふんっ」

   甲斐はプレイヤーが伏せた事を確認し身構え鎌を振るう

甲斐「ハッ」

   2人の攻撃範囲は広かった
   振るった鎌の範囲は360度全方位
   レベルの関係上ひびきのが範囲的には広かったが甲斐も負けてるわけではない
   振るわれた鎌によって他のプレイヤー達が苦戦していたゴブリン達はぶった切られ消滅した

甲斐「プレイヤーも切るつもりですか?」

ひびき「私には関係ないことね」

甲斐「恐ろしいですね」

ひびき「うちはPKギルドだからねぇ」

   その言葉で周囲のプレイヤーが凍りつく

ひびき「大丈夫よぉ。私の攻撃範囲に入りさえしなければ今日はPKするつもりないから」

甲斐「PKギルドですか」

   ゴブリン達も消滅し辺りは静けさが漂っていた

システムアナウンス
   第一波のモンスター反応が無くなりました
   続けて第二波が防衛ラインへたどり着きます
   プレイヤーの皆様準備をお願いいたします

ひびき「あんた達が情けなかったら私がモンスターもろとも切るからそのつもりでね」

   ひびきは冷たい眼をしながら城壁へ登り座った

甲斐「やれやれ」

   リリィと比奈は気分を落ち着かせ次に備えた
----------------------------------------------------
デブル 北側

あや「次は3方向となってます」

ひろと「いいのか?ばらしても」

あや「すぐ始まりますし。それに私達4人じゃどうしようもない数ですから」

さくら「そうね・・・」

ソラ「目の前の敵に集中しよう」

   4人はそれぞれ防衛ラインの表示を確認する
   北側は上手く処理したもののの第一ラインの耐久は若干減っていた
   がそれ以上に南側の第一ラインの耐久は減っていた

さくら(ひびきは傍観かもね。実際こう言うのに興味ないし)

ひろと「南はどうなんだろうな」

ソラ「大分減ってるが大丈夫だろう」

あや「そうですね。一波で城壁一つも破壊されてませんので上々かと」

システムアナウンス

   第二波が到着しました
   東・北・西に進行しています
   また幹部がそれぞれ1体ずつ進軍しています
   気をつけてください

ひろと「幹部・・・ね」

さくら「あの数プラス幹部って大分きついわね」

ソラ「俺達でタゲ取った方が良さそうだ」

あや「そうしましょう」

   そう言ったあやが他のプレイヤーに通信を送る

「北側に集まっているプレイヤーの皆さん。私はあやと申します。私のPTが幹部の注意を引き付けますので援護をお願いします」

ひろと「そんなことも出来るのか」

あや「これはスキルですよ」

さくら「念波みたいなものだっけ」

あや「はい」

ソラ「補助に専念してるのか?」

あや「私個人は戦うと言うのは苦手ですので」

ひろと「今ので納得してもらえたかどうかは別だが」

   周囲を見渡すとプレイヤー達が頷いている
   どうやら了解してもらえたようだ

さくら「解ってもらえたみたいね」

ソラ「先程も私達が先導したようなものだからな。信頼を貰えたのだろう」

あや「そのようですね」

   そう言って補助魔法を唱える
   掛けられたのはひろと達4人だけではなく周辺に居るプレイヤーにも掛かった

ひろと「PT関係なく掛けられるのか?」

あや「元々範囲魔法ですので。誰に掛けるかは私次第です。さすがに雑魚にかまけてる余裕は無さそうなので皆さんに踏ん張ってもらわないと」

さくら「確かにそうね」

ソラ「援護と雑魚は私がやろう」

ひろと「ああ。さあ来たぞ」

   プレイヤー達の視線の先にに大量のゴブリンと幹部が写る
   ひろと達は一直線に幹部へ向かい幹部のターゲットを取る

あや「城壁は任せます」

   あやの言葉にプレイヤー達が頷きゴブリン達と戦闘を開始する
   直後アナウンスが流れる

システムアナウンス
   南側第一防衛ラインが破壊されました

   多くのプレイヤーに衝撃が走る

ひろと「南には進軍なかったよな」

さくら「え・・・ええ」

   幹部と相対する二人は確認する

ソラ「確かに進軍は無い筈だ。可能性があるとすれば・・・」

あや「東側の幹部が魔導師のようです」

   その言葉に妙に納得した4人

ひろと「魔導師タイプは初めてだな」

さくら「そうね」

ソラ「魔法による遠距離攻撃。進軍場所とは関係なく攻撃可能とは」

   3人の表情がくもる

あや「なら早く倒しましょう」

ひろと「そして東に移動か?」

あや「ええ」

さくら「北はどうするのよ」

あや「下っ端だけであれば城壁は守れるでしょう。問題は魔導師タイプが次々と城壁を破壊できると言うことです」

   つまり東側に進軍しているがそこから別の防衛ラインの破壊が可能と言うことだ
   放っておけば雑魚を片付る事が出来ても全防衛ラインが破壊される可能性もある

ソラ「そうだな。最優先すべきは幹部3体の撃破。現時点で北と西は問題ない」

さくら(西にはひびきが向かってそうね)

ひろと「ならさっさと倒すぞ」

さくら「そうね!」

   さくらとひろとが飛び込む
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デブル 東側

甲斐(クソっ。数が多すぎる)

   3箇所から進軍と言うこともありプレイヤーの数が分散している
   甲斐は中々前に進めずに居た
   先程一緒に戦ったひびき達は西側へ向かった

甲斐(4回目の詠唱が終わり今ので4発目方向は・・・)

   視線の先には詠唱し終わった魔導師が遠距離魔法を放っている
   放たれた魔法はまた南側だ

甲斐(このままでは南側の防衛ラインがすべて破壊される・・・!)

   しかし下っ端のゴブリンが甲斐の行く手を阻む
   魔導師の所へ向かいたいがプレイヤーの人数が不足しており下っ端の処理だけで手がいっぱいなのだ

甲斐(こいつらは任せてさっさと倒しに行くか?一人で倒せるか?そもそも俺が抜けて大丈夫か?)

   甲斐は頭をフル回転させたがいい案が出てこない
   現状持ち場の防衛ラインを守るだけでギリギリだ
   甲斐が離れたら防衛ラインは破られるだろう

甲斐(どうすれば・・・・)

   その時一つの影が魔導師に向かっていく

甲斐(誰だ!?)

ひろと「おまえが魔導師タイプか」

さくら「少しはスピード抑えてよー」

ソラ「仕方ないだろう。ひろとだけでもいけばタゲは取れる。何より・・・」

あや「詠唱を止められます」

   後から続いて来た3人は防衛ラインに陣取る

甲斐「あんた達は?」

ソラ「北側から来た」

甲斐「北はもう平気なのか?」

さくら「ええ。あの魔導師を倒すために頑張ってきたのよ」

あや「あれを倒さないと防衛ライン上で踏ん張ってても破壊されてしまいますから」

   あやは詠唱し東側のプレイヤー達の回復、そしてステータス向上のバフを掛けた

甲斐「彼一人で大丈夫か?」

さくら「私が行くわ」

   ひろとのもとへ向かうさくら
   その道中ゴブリン達を吹っ飛ばしていく

甲斐「あの子・・・・すごいな」

ソラ「ここは私とあやで援護しよう」

あや「そうですね」

甲斐「あの二人で倒せるのか?」

ソラ「時間掛かるだろうが防衛ラインへの攻撃は止まるだろう。何より魔法を喰らう様な奴らじゃないからな」

あや「はい」

甲斐(心強い・・が俺よりレベル低いな。大丈夫か?)

   甲斐の視線が魔導師と戦っている二人に向く
   さくらの動きは捉えられたがひろとの動きが目で追えない

甲斐(ありえるのか?!あんなスピード・・・)

ソラ「余所見してるとお前がやられるぞ」

甲斐「あんたに心配してもらえるとは光栄だな。ソラ」

   ソラの表情が一瞬強張る

あや「やはり有名人ですね」

ソラ「ふん」

甲斐(これは心強いな)

   4人が来たことで甲斐一人の負担が軽減された
   何より魔導師の対処を考えなくて済む
   3人は他のプレイヤー達と奮戦し徐々にゴブリン達を減らしていく
   ソラ達がヘルプに来たとは言えゴブリンの数は尋常ではない
   相手に出来ないゴブリン達が城壁を破壊してしまう

甲斐(第一防衛ラインは破壊されたが・・・大分減ったな)

   第二防衛ラインへ向かうゴブリン達は居ない
   つまりプレイヤー達が相手をしてることになる

ソラ「そろそろ〆るか」

あや「レーザー砲ですか?」

ソラ「そうだな・・・」

甲斐「いや俺がやるよ。少し伏せててくれ」

   そう言いながら持っている鎌を両手で淀みなく振り回す

ソラ(結界に近いな)

あや(この方も中々ですね)

甲斐「皆さん伏せてください。危ないですよ!」

   戦闘音を掻き消すほどの声を出す甲斐
   プレイヤー達は何かを察しすぐに伏せる

甲斐(この位置なら第二防衛ラインまで届かない・・・全部いける)

   振り回していた鎌を止め腰を落とし両手で構える

甲斐「ハッ」

   360度薙ぎ払う
   残りのゴブリン達はぶった切られ消滅していく

ソラ「中々」

甲斐「あんたに褒められるとはな」

ひろと「終わったみたいだな」

さくら「そうみたいね」

   そこへ二人が戻ってきた

甲斐「ホントにあんた達二人で倒したのか」

ひろと「魔導師タイプだったからHP多くなかったな。」

さくら「そうね。攻撃も詠唱止めれば怖く無かったし」

ひろと「んで・・・あんたは?」

甲斐「そう言えば名乗ってなかった。俺は甲斐。助かったよ・・・えっと・・・」

ひろと「ひろとだ」

さくら「私はさくら。よろしく」

ソラ「私の事は知ってたな」

あや「あやと申します」

甲斐「へー君が噂の。道理で」

ひろと「噂?どんな噂だ?」

甲斐「レベルに見合わない動きをするプレイヤーが居るってね」

さくら(そこまで噂になってるんだー)

ひろと「あんた・・・甲斐こそいい動きするじゃないか」

甲斐「ひろとの動きに比べたらまだまだだよ」

ソラ「長話はその辺にして西はどうなったか気になる」

あや「終わったみたいですよ」

システムアナウンス
   第二波終了しました
   今の襲撃で残りの防衛ラインが北と東が2つ、南と西が1つとなりました
   第三波も確認されています
   襲撃されるのは北と南
   ボブゴブリンがこれまでの倍の数を引き連れて襲撃してきます
   プレイヤーの皆さんは襲撃に備えてください

   プレイヤー達がざわめく

さくら「今までの倍って!?」

ソラ「しかも今のアナウンスだと・・・」

あや「はい。北と南それぞれにボブゴブリン1体ずつ来ます」

さくら「それって・・・」

ひろと「かなり追い込まれるな」

甲斐「だが戦力は均等に出来ないだろ」

   甲斐の言う通りであった
   これまでの経過を見る限り人数は程よくばらけて居るが戦力が均等ではない
   均等にしたところで両側共に抑えられなくなる
   そしてボブゴブリンは4本腕の化け物で弓矢での遠距離攻撃が出来る
   つまり襲撃ポイント以外の城壁の攻撃も可能と考えるべきだ

ひろと「甲斐・・・キミはここのプレイヤー全員引き連れて南に行くんだ」

   その言葉に重みを感じた甲斐

甲斐「わかった。君達は北側だね」

ひろと「ああ。さくら・・・お願いがあるんだが」

さくら「なに?」

ひろと「ひびきと連絡取れるか?」

さくら「う・・・うん」

あや「囁きならひろとさんでも出来ます」

ひろと「そうなのか。なら俺から話をする」

   さくらはほっと胸を撫で下ろす

甲斐「ひろとは」

ソラ「ああ。私達4人と今北側にいるプレイヤー達だけで北側を守るつもりだ」

あや「そのようですね」

さくら「えっ?それきつくない?」

ソラ「きついが恐らく今一番の戦力は私達4人だろうからな」

あや「ひろとさんは私達4人で北側のボブゴブリンを押さえるつもりです」

甲斐「他のプレイヤーで下っ端退治だね。確かに君達なら可能だ」

   甲斐はその場に居るプレイヤー全員に聞こえるよう声を掛け南側に移動し始めた

甲斐「防衛出来るといいな」

ひろと「出来ると・・・じゃなくてするんだよ」

   ひびきと連絡し終わったひろとが返答する

甲斐「また後でな」

ひろと「ああ」

さくら「それで?」

ひろと「ひびき達に今西側に居る連中引き連れて南側に移動するよう伝えた」

ソラ「納得したのか?」

ひろと「参加してるのだから可能性のある方に賭けるだろ」

さくら(ひびき・・・なんであんたが・・・・PKギルドなんて・・・)

ひろと「根はいい奴なんだな」

   そう言いながら曇った表情をしたさくらの頭に手を添える

さくら「うん。ありがとう」

ソラ「では北側に行こう」

あや「そうですね」

   4人は北側へ移動する
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デブル 北側

あや「北側に居るプレイヤーの皆さん聞こえてるでしょうか。私達4人でボブゴブリンをなるべく抑えます。余裕があれば下っ端も退治しますが基本的に皆さんに相手してもらいたいのです」

   あやの魔法で北側のプレイヤー達に声が伝わる
   ひろと・さくら・ソラもあやの横で立っている
   あやの言葉を聴いたプレイヤー達から歓声が上がった
   第一波での戦闘で十分な信用を得られたのだ

ひろと「作戦は伝わったな」

さくら「そうね」

ソラ「後は防衛できるかどうかだ」

あや「はい。下っ端といえど数は尋常ではありません。余裕が出来次第そちらも考えなくてはいけません」

ひろと「そうだな」

   4人率いる北側のプレイヤーは一致団結していた
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デブル 南側

ひびき「数だけいてもねぇ」

甲斐「居ないよりはいいだろ」

リリィ「お嬢にタメ口とは・・・!」

比奈「いけ好かない奴」

ひびき「あんた達よりは断然マシだよ。さっきの戦闘だって私一人で幹部相手してたのに城壁2つも壊されちゃって。あの子達も連れてくるべきだったかしらね」

甲斐「この4人でボブゴブリンをやるんだが?」

ひびき「リリィと比奈は援護に回りな。出来れば背中の弓矢を使う腕を破壊するんだよ」

リリィ・比奈「はい・・・」

ひびき「甲斐と私は」

甲斐「正面からだな。後のプレイヤーは城壁に向かう下っ端処理」

ひびき「そうね。あんたと私なら正面からでも大丈夫よね」

甲斐「ボブゴブリンだけならな」

   甲斐には少し不安なことがあった

システムアナウンス
   最後の襲撃が始まります
   プレイヤーの皆様の検討を祈ります

   アナウンス後襲撃が始まった
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デブル 北側

   ボブゴブリンの正面から対峙するひろととさくら
   その後方で二人の援護をするそらとあや
   ボブゴブリンは弓矢を装備している腕による遠距離攻撃を開始する

さくら(やっぱり)

ひろと(だろうな)

ソラ「問題はどこを狙ってくるかだ」

あや「恐らく・・・」

システムアナウンス
    北と東それぞれ第二防衛ラインが破壊されました
    防衛ラインはそれぞれ残り1つとなります

ひろと「くそっ」

   悪い予感が当たった
   ボブゴブリンは遠距離攻撃を防衛ラインである城壁破壊にのみに向けていたのだ
   だとするならばまず弓矢を持っている背中の腕を破壊しなければならない

ソラ「攻撃は私が何とかする。二人とも行け!」

あや「私は回復に専念します」

   二人の後方支援が命綱でもあった
   さくらは本体をひろとは腕に攻撃を集中させる

ひろと(・・・硬いな)

さくら(これは最悪を考えた方が良さそうね)

   支援のお陰もあり攻撃に集中できているがボブゴブリンのHPは中々削れない
   それもそうだ。イベント用に強化されているのだから
   多くのプレイヤーでダメージを与える事を前提にしているのだからHPが多いのは当然だ

ひろと(これじゃらちがあかない)

   しびれを切らしたひろとがさくらに近づく

ひろと「これから60%の力で腕を破壊しに行く」

さくら「えっちょっと!大丈夫なの?」

ひろと「大丈夫じゃないだろうな。だが最優先にしなきゃいけないのは遠距離攻撃を止めさせることだ」

さくら「そうだけど・・・・」

ひろと「頼りにしてるぞ」

さくら「あーもう。わかったわよ。行ってきなさい」

   その掛け声と共にひろとの姿が消える
   後方で見ていたあやが気付く

あや「さくらさんの慌てよう・・・ひろとさんが勝負に出たようです」

ソラ「ああ。脅威なのはあの遠距離攻撃だ。あれさえ何とか出来ればどうとでもなる。つまりそう言う事だ」

   あやはひろとがばてて戻ってくることを予想して魔力を温存する
   ソラはひろとと入れ替わる体勢をとる

ひろと(破壊できるまではスタミナ保てよ・・・・!)

   ひろとのスピードがこれまでの倍になる
   高速から双剣による連撃
   剣筋だげが3人の眼に映る

さくら(無理しすぎなのよ・・・もう・・・・倒れたら承知しないからね)

あや「すごいです・・・ひろとさん・・・あのスピードで脳波が変わりません」

   それは驚嘆に値することである
   動きが変われば脳波も変わる
   これは人として当たり前である
   なぜなら人の動きは脳からの電波信号で成り立っているのだから

ソラ「ひろとにとっては普通と言うことだな。現実では体が壊れるがな」

   3人の眼にはおびただしい程の剣筋が写る
   時間にして数十秒のことだ
   実に50連撃近くの攻撃をその数十秒で背中の腕に叩き込んだのだ
   ボブゴブリンの背中の腕が消滅したと同時にひろとの姿がさくらの横に現れる

さくら「大丈夫・・・なわけないよね」

ひろと「・・・・あ・・・ああ。さすがにしんどい・・・」

さくら「はいこれ」

   そう言ってスタミナ剤をひろとに放る

さくら「少しはマシになるでしょ」

ひろと「助かる」

ソラ「少し交代だひろと」

   ソラがひろとの背後まで来ていた

ソラ「あやの所で少し休んで来い」

   ひろとの視線があやの方へ向く

ひろと「わかった・・・」

   スタミナ剤を口に含んだが足がふらついている

さくら「ほんっと・・・惚れたのがひろとでよかったよ」

ソラ「ああ。そうだな。私もひろとに会えてよかった」

さくら「近接戦は?」

ソラ「得意ではないな。前に出てきたが出来るのは支援だけだ」

さくら「やっぱり(汗)まあ頼りにしてるわよ」

   正面から突っ込むさくら

ソラ「すまないな・・・」

   一方ひろとはあやの呪文で作られた空間で体力回復に専念していた

システムアナウンス
   東と西の防衛ラインがすべて破壊されました
   残りは北と南それぞれ1ラインです
   プレイヤーの皆さん頑張ってください

   プレイヤー達の耳には入ってこない
   北側は最終局面を迎えていた
-----------------------------------------------------------------
デブル 南側

甲斐「はぁぁぁぁぁぁ」

   甲斐の鎌による連撃が背中の両腕にあたる

甲斐「くそ・・・硬すぎる」

ひびき「弱音言ってる場合じゃないわよ〜」

システムアナウンス
   東と西の防衛ラインがすべて破壊されました
   残りは北と南それぞれ1ラインです
   プレイヤーの皆さん頑張ってください

ひびき「やばいわね」

甲斐「ああ。だが恐らくひろと達は既に背中の腕を壊せてるはずだ」

ひびき「どうしてかしら?」

甲斐「アナウンスの間隔が長く襲撃されてないポイントの破壊は同時にアナウンスされたからな」

ひびき「私達を追い詰めるための演出と考えてるのね」

甲斐「それもあるが俺はひろとの動きを眼にしてるからな」

ひびき(そう言う事)

   だが悠長なことは言ってられない
   こちらのボブゴブリンの遠距離を潰さなければ時間の問題だ

ひびき「リリィ・比奈。二人とも甲斐と一緒に背中の腕に集中しなさい。正面は私だけでいいわ」

   その声と共にリリィと比奈が飛翔する

甲斐「一気に行くぞ」

リリィ「あんたの指図は受けない」

比奈「お嬢の命令よ」

   3人で背中の両腕に集中攻撃を叩き込む
   ボブゴブリンの空いてる腕が3人を攻撃する

ひびき「させるわけないじゃない」

   ひびきは無駄のない動きでボブゴブリンの攻撃を叩き落す

ひびき「こっち見てくれなきゃ嫌よ?でも・・・モンスターに見つめられてもそそられないわね」

   ひびきの眼が冷たく澄み切っていく
   甲斐・リリィ・比奈の3人はその闘志に気付いたがそれどころではない
   が周りに居るプレイヤーは別だ
   激闘を繰り広げてる中前方から冷たい闘気が放たれているのを感じ背筋が凍る

甲斐(PKギルドって言うだけはあるな)

リリィ「余所見」

比奈「するな」

甲斐「わかってるよ。これで終わりだ」

   3人が一気に叩き込み背中の両腕が消滅する
   3人はひびきの背後に回りへたり込む

ひびき「おつかれ〜。もうあなた達はお役御免よ」

甲斐「・・・なに?一人で倒せるってのか?」

リリィ(これは・・・)

比奈(条件が揃ったようですね)

ひびき「そうよ?」

   ひびきは視線をボブゴブリンから外さない

ひびき「それにあんた達じゃ役不足なのよ。防衛ライン守ってらっしゃい」

リリィ・比奈「了解」

   二人は防衛ラインへ向かう

甲斐「ホントにいいのか?」

ひびき「何度も言わせないで。巻き添え喰いたいならそこにいてもいいわよ」

   ひびきは甲斐を一瞥した
   その瞬間甲斐の背筋が凍る

甲斐(なるほど・・・これはレベルじゃない・・・格が違う・・・か)

   甲斐はひびきから離れ防衛ラインへ向かう

ひびき「ふふっ。久しぶりに楽しめたわ。そのご褒美よ」

   ひびきが鎌を振り回し始める
   その鎌が黒い切り筋を残しひびきを覆っていきひびきが包まれる

ひびき「・・・無限・・・斬首・・・」

   ひびきを包んだ球体がボブゴブリンへと進んでいく
   ボブゴブリンは右腕で攻撃を繰り出すが切り刻まれ吹き飛んだ

ひびき「ふふっ。無理よ。あなた程度じゃこれは防げない・・・」

   そのまま球体がボブゴブリンに触れその瞬間切り刻んでいく
   まだかなりのHPがあったボブゴブリンだがすごい勢いで消えていく

ひびき「この技は触れた者を切り刻む・・・敵味方関係なく・・・だって私から見えないもの」

   見えないといってもHPバーは確認できる
   無限斬首はボブゴブリンが消滅するまで切り刻み続けた
   ボブゴブリンは絶叫を上げることもなく消滅し、ひびきの無限斬首は解かれた

ひびき「志貴と戦って以来ね。これを使ったのは」

   そう言ってその場を後にする

ひびき(向こうはどうなっているかしら)

   南側はボブゴブリン消滅。そして防衛ラインは甲斐・リリィ・比奈が加わったこともあり数分経たずに終結した
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デブル 北側

ソラ「大丈夫かさくら」

さくら「私はタンク役だからね。ソラのが辛そうよ」

ソラ「そうだな・・・」

   援護に回っているとは言えボブゴブリンの攻撃全てがさくらに向くわけではない
   ソラはひろとと同クラスのスピードが出せるがスタミナが保つわけではない
   攻撃をかわせても長続きしない

システムアナウンス
   南側のモンスター討伐が完了しました

さくら「恐らくひびきね」

ソラ「ああ。彼女が本気になったら部位破壊とか関係ないだろう」

ひろと「そんなに強いのか?」

   さくらとソラがが声のした方へ顔を向ける

さくら「全く。心配したわよ」

ソラ「回復したなら変わってくれ」

ひろと「ソラが大分弱ってるな」

ソラ「さっきのお前ほどではない」

ひろと「ははっ。確かにな」

さくら「南側は恐らくひびきが・・・無限斬首でも使ったんでしょ」

ソラ「だろうな」

ひろと「無限斬首?」

さくら「鎌のスキルでね。特定条件満たすと使えるのよ」

ソラ「触れた者を切り刻むスキルだ」

ひろと「便利だな」

さくら「そんなことよりこっちも終わらせないと」

   ひろととソラの額には大量の汗が吹き出ている
   ボブゴブリンのHPゲージは残り1本半

ひろと「それぞれ最大火力を出したらいけるんじゃないか?」

ソラ「どうだろうな」

さくら「そうね。かなり硬いわ」

あや「私がブーストさせます」

   3人の後ろにいつの間にかあやが来ていた

あや「防衛ラインの方は大丈夫です。南側のプレイヤーが来ています。私達は目の前に集中しましょう」

   呪文を詠唱し3人のステータスを上げる

ひろと「いけるか?」

さくら「やるだけやりましょう」

ソラ「そう言う事だ」

   ひろとは刀へ、ソラはレーザー砲を出す

さくら「私からね・・・」

   さくらは大きく振りかぶり地面を叩き割る。全力の衝撃波を放ちそのまま倒れこむ
   その衝撃波と共に進むひろと
   衝撃波がボブゴブリンに命中しひろとの姿が現れる

ひろと「一閃」

   全力の抜刀
   付近の木々を100m程ボブゴブリンと共に切り裂く

こう(ウハー。スッゲー)

   ひろとはボブゴブリンの足元に倒れこんだがソラが回収する

ソラ「これで終わりだ」

   ひろとを抱えあやのもとへ戻ると同時にレーザー砲が発射される
   レーザーはボブゴブリンを貫いた・・・・が消滅しない

ソラ「な・・・に・・・」

   ボブゴブリンのHPがわずかに残っている

さくら(もう動けないわよ・・・)

ひろと(くそ・・・)

   ひろとが起き上がろうとするが立ち上がれない
   すると頭上から何かが降ってくる
   それは隕石であった
   その隕石はボブゴブリンに命中し消滅させた
   3人は一体誰が?と不思議に思ったが傍に魔法使いがいるのを思い出した

ひろと「そうだった」

さくら「そうね」

ソラ「もう一人いたな」

あや「はい。私もいます」

   2体のボブゴブリンは消滅した
   残るは下っ端のゴブリン達だけだったが南側からの応援もありすぐに討伐された

システムアナウンス
   プレイヤーの皆様お疲れ様です
   北側、南側共に防衛ライン1つ健在。見事防衛成功となります
   最後に運営プレイヤーよりコメントがありますのでデブル北側にお集まりください

   そのアナウンスの指示に従い参加したプレイヤー達はデブル北側へ集合する
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デブル 北側

   イベントに参加していたプレイヤーが密集している
   総勢400名程のプレイヤー達はざわめきあっている

ひろと「こんなにいたのか」

さくら「まだ無理しないの」

   そう言ってひろとの左腕を自身の肩に回し少し背負う

ひびき「あらお熱いわね。妬いちゃうわ」

   そこへひびき・リリィ・比奈、そして一緒に行動していた甲斐がやってきた

さくら「ひびき・・・」

   うつむきぽつりと呟く

甲斐「すごいなお前ら。4人であの硬いボブゴブリン倒すなんてな」

ひろと「いや・・・防衛ラインをしっかり守ったプレイヤー達が居たから集中できたんだ」

さくら「そうよ」

ソラ「そうだな。とどめがあやってのも驚きだ」

甲斐「マジデ?!」

あい「いえ。私は残ったミリ単位を削りきっただけです」

さくら「とどめはとどめよ。あの時私達3人に攻撃手段はなかったんだから」

   あやが照れ始める

ひびき「4人とは言えあれを倒せるのはさすがね」

甲斐「ひびきは一人だったろ」

ひびき「あら背中の両腕の破壊はしてもらったわよ」

さくら(やっぱり・・・無限斬首使ったのね)

ひろと「強いんだな」

ひびき「さあどうかしら。私以上なんて大勢居るわ」

さくら「次会う時は敵よ」

ひびき「そうなるかしらね」

ひろと「まだ話が始まらないしいいか?」

ソラ「なんだ?」

   ソラ以外の面々も不思議そうな顔をしている

ひろと「ひびきも居るから都合がいい。つい最近だがさくらと交際することになった」

さくら「ちょっとおおおおおお、何言ってるの!!!」

   顔を赤くしながら慌てるさくら。ひろとを投げ捨てそうになる

ひろと「いずれ伝えるって話したろ」

さくら「そうだけどー・・・・」

ソラ(やれやれ)

   甲斐はまだ対面してから時間が経ってないのでキョトンとしている

ひびき「つまり現実で会ったって事よね」

ひろと「そうだ」

   さくらは顔が真っ赤だ。まさかこんな大勢いるなかで公表されるとは思ってもなかった

ひびき「それを踏まえた上でさくらを狙うか考えろって事かしら」

ひろと「そんなところだ」

ひびき「狙うに決まってるじゃない。さくらは親友であり今は敵なのよ。それはあなた達3人もよ」

   ひろと・さくら・ソラ・あやの4人に緊張が走る

ひろと「あくまでゲームの話か?」

ひびき「ええ。いくらさくらと親密になったとしても狙うことに変わらないわ」

ひろと「そうか・・・」

ひびき「ただし狩るのはあなた達が30になってから。レベルが同じになってからじゃないと狩る意味ないから」

さくら(ひびき・・・・)

ひろと「やっぱり根はいい奴だな。やり合えばわかりあえるかもな」

ひびき「さあねぇ。私からはもう無いからじゃあね」

   そう言って人混みに消えていくひびき・リリィ・比奈
   甲斐は話に入れずその場に取り残される

甲斐「まあなんだ。よかったなさくら」

ソラ「そうだな」

あや「そうです。おめでとうございます」

さくら「え・・・あ・・・うん。ありがとう・・・」

   さくらの表情が赤い

ひろと「始まるようだな」

システムアナウンス
   これより運営プレイヤー’こう’よりコメントさせて頂きます

ソラ(まあたぶん・・・)

   少し考え事をするソラ
   そしてこうが姿を現す

こう「集まって頂いたプレイヤーの皆さん防衛成功お疲れ様です・・・・」

ひろと「あいつが・・・」

ソラ「ああ運営チームの中でも一番下のボスプレイヤーだ」

   こうはコメントを続けている

こう「何はともあれ初のイベントが無事終わり何よりです。そして・・・俺への挑戦が可能となりました」

   集まっているプレイヤー達に衝撃が走る
   運営プレイヤーへの挑戦権はフィールドダンジョンクエで獲得は出来る
   が使う場面が不明だったのだ
   つまりこのイベント成功が挑戦への前提だったのだ

ひろと「挑戦ねぇ・・・」

さくら「どうしたの?」

ソラ「やっぱり興味が沸かないか」

ひろと「ああ」

さくら「そう言う事」

   さくらの表情はまだ赤みを含んでいる

あや「そうですね。ひろとさんのプレイスタイルだと挑戦する意味ないですね」

ひろと「そう。別にPvP(プレイヤー同士の対決)がしたいわけじゃないからな」

ソラ「俺と戦ったのは?」

ひろと「手を組む上で実力が知りたかっただけ」

ソラ「なるほど。なら挑戦しないんだな」

ひろと「ああ。そうなるな」

   ひろとの結論が出た所で気になる言葉が響く

こう「んー居ないみたいだねー。なら俺から指名するかっ」

   なんと自由な。集まったプレイヤー達はそう思った
   そして指名されたら強制されそうな勢いである

こう「ひろとくん。いるよね?」

ひろと「俺か・・・」

あや「まあ運営チームですから」

さくら「そうね。研究員の私が同行するくらいですし」

ひろと「はぁ・・・・」

   ため息をつくが名乗り出ない

こう「出てこないかー。参加してるのは確認済みなんだけどなー。仕方ない」

   次の瞬間ひろとの顔の右側に右ストレートが出現する

ソラ(やはりこうなったか・・・・)

   こうの右ストレートはその直線上に居たプレイヤー達を吹き飛ばしていた

こう「これでもダメかな?」

   こうは笑っている

ひろと「ダメも何も俺は今戦える状態じゃないんだよ」

   そう言われひろとの姿を見つめなおす
   さくらに体の左側を預け、立っているのがやっとの状態である

ソラ「こう。お前は強引過ぎる」

こう「やあソラ。苦戦してたね。さくらもね」

さくら「変わってないわね、こう」

甲斐「あれ、ひろと以外知り合いなの?」

ひろと「さくらとソラはテスター時に、あやは運営の研究員だ」

甲斐「俺場違いか?」

   甲斐がそう思うのも仕方なかった
   甲斐の周辺で無事なのは5人
   内3人が運営チームと顔見知りなのだ

ひろと「俺はあんたに興味が沸かないんだよ」

こう「んー・・・そうか・・・そうか・・・」

   少し考え込む

ソラ・さくら・あや(ああ・・・何か嫌な予感がする)

   3人がそう思うのは無理も無かった
   こうは運営チームのトップでもある相馬ですら手を焼く問題児である

こう「じゃあ俺が装備してるこの手甲。俺に勝ったらこのアイテムデータやる」

   やっぱり・・・
   こうを知る3人はなんとなく予想していた

ひろと「それだけか?」

さくら(あーうん。なんとなくそんな反応だと思った)

   肩を貸すさくらはひろとの反応が手に取るようにわかる
   ひろとは人が差し出した物を受け取るような性格ではない
   欲しい物は自ら努力し手に入れるタイプである

こう「じゃあどうすれば俺と戦ってくれるかな?」

ひろと「あんたと戦うメリットがない。それだけだ」

   その言葉で次のこうの攻撃がひろとに向けられる
   何が何でもひろとと戦いたい様だ
   ひろとはさくらの肩を借りていたが咄嗟にさくらから離れる

さくら「あっ・・・ひろとはまだ・・・」

ひろと「そういう訳にはいかないらしい」

   どこか諦めたようにぽつり
   こうの右ストレートがひろとの顔面を捉える。が当たらずに空を切る
   ひろとはわずかな動きで半身になり拳をかわし両手でこうの右腕を掴む

さくら(これって・・・最初の組み手の時の・・・)

   そう。さくらがひろとに体術を教えて欲しいと言った時に行った組み手の状態に似ていた
   次の瞬間こうの体が宙に浮き地面に叩きつけられる
   吹き飛ばされていないプレイヤーがどよめく

こう「そうこなくっちゃ」

   こうにダメージは無い。それに受身も取っている

ひろと「はあ、なら明日にしてくれ。今日はもう疲れた」

   ひろとは右腕を離しこうは立ち上がる

こう「うん。それでいい」

   そう満足気に良い演説していた場所に戻っていった

さくら「やっぱり・・・」

ソラ「ああ・・・」

あや「こうはめちゃくちゃです」

   あやはばっさり言い放った

ひろと「だな」

あや「相馬に伝えます」

   甲斐を含め途方に暮れている4人に対しあやは真顔だった

こう「えー他に挑戦者居なければイベントはこれにて終わりです!」

   ここまでめちゃくちゃにしておいて言うことがそれか!
   参加プレイヤー達が思ったことである

システムアナウンス
   えー・・・・こうさんありがとうございました
   また参加頂いたプレイヤーの皆様ありがとうございました
   名声ポイントの量と配布に関しましては運営チームで話し合いをし後日お知らせさせて頂きます
   これにてイベントは終了になります
   お疲れ様でした

ひろと「終わったな」

さくら「うん」

あや「終わりましたね」

ソラ「ああ」

   4人はどっと疲れたようにその場に座り込んだ
   集まっていたプレイヤー達はそれぞれゲームに戻っていった
   が甲斐だけが4人の傍から離れなかった

ひろと「どうかしたのか?」

甲斐「ん・・・ああ、俺の事か」

ソラ「他の連中はもう去ったからな」

ひろと「ふむ・・・・俺達と一緒に遊ばないか?」

さくら「えっ・・・また急に」

ソラ「相談も無しか?」

あや「・・・・・」

ひろと「強さはあるんだ。それはみんな見たろ」

   確かに・・・と3人は納得した

甲斐「申し入れはありがたいが俺は一人で自由に遊ぶと決めてるんだ」

ソラ「どっかの誰かさんもそんな事言ってたな」

さくら「そして私と一緒に遊んでたら仲間と居るのも悪く無いって言ってギルドを設立して」

あや「結果今は4人になりました」

   ひろとは疲れてて顔を伏せているがが他の3人は笑顔を見せている

甲斐「良い仲間に会えたな」

ひろと「そうだな」

ソラ「さくらに関してはそれ以上の者を見つけたな」

さくら「ちょっ・・・からかわないでよー」

   ソラがからかいさくらが慌てる。そこへあやもからかうのに加わる

甲斐「誘ってくれて嬉しいよ。俺が言いたかったのはひびきには気をつけろ。って事だ」

ひろと「それか。それなら話はついてる」

さくら「ええ。ひびきとの決着は私がつけるの」

   少し驚く甲斐

甲斐「キミで大丈夫なのか?」

さくら「大丈夫かどうかは・・・やってみないとね。それにひびきは親友なの。親友を放ってはおけないよ」

   少し表情を暗くしたように見えたが笑顔で答える

甲斐「そうか。ならひびきの実力も知ってるという事だね」

さくら「そうね。だから油断もしないし、邪魔者はひろと達が掃除してくれるわ」

   その言葉に3人が頷く

甲斐「良いチームだ」

ひろと「ホントに入らないか?」

甲斐「ああ。その気になったら会いに来るさ」

ひろと「そうか」

甲斐「じゃあ、またな」

   そう言って甲斐はその場を去った

さくら「良い人だったね」

あや「少しひろとさんみたいな感じの人でしたね」

ソラ「ひろとはケンカっ早いがな」

ひろと「そんな事無いだろ」

さくら「そうね。こうの挑発にはのらなかったもの」

   少し辺りが静かになり

ひろと「落ちるか」

さくら「そうしましょ」

ソラ「疲れたな」

あや「はい」

   最初にソラの姿が消え次にあやの姿が消える

ひろと「心配だから電話するぞ?」

さくら「・・・うん」

   さくらの姿が消えそしてひろとの姿が消えた
   周辺は30分程の死闘が繰り広げられていたとは考えられないほど静まり返っていた
   イベント時間1時間 戦闘時間30分弱
   防衛成功という結果で幕を下ろした
-----------------------------------------------------
追記
おはこんばんにちわ

まず・・・・長い回となってすいません

2話くらいに分けても良かった気もしますが1話に纏めたかったのです

襲撃イベントの開催、ひびきの参加、新しいキャラ・・・

にしてもひろとが強すぎて・・・もうね(ぁ

ひびきはある程度強い設定にしてあります

同じ鎌使いの甲斐もそれなりに強い設定  ってか当分出番ないけど(ぁ

そして・・・・ひろととさくらがくっつきました

こんな予定じゃなかったんだけど2人の性格上こんな流れに

それではこの辺で  また次回
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2015年09月28日

20話 組み手

中央都市リーシェ

ひろと「広いな」

   都市と言うだけの事もあり広く規模が大きい
   街並みも背の高い建物が多くプレイヤーの数も多いい
   ひろとにソラ、そしてあやはリーシェの出入り口付近にあるワープゲートに立っていた

あや「行きましょう。現実の方で伝えてありますので待ってると思います」

ソラ「またあそこへ行くのか」

ひろと「仕方ないだろ。強引に事を進められたんだから」

ソラ「私が同行する必要が感じられないが」

あや「あの人が会いたいといってますので。直に会って話がしたいんでしょう」

ひろと「案内よろしくな」

   あやを先頭に3人は歩を進める

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運営ギルド−ジェス  施設内

   長い廊下を3人が歩いている

ひろと「この廊下長すぎないか」

ソラ「確かに」

   50m程歩いただろうか
   あやが言うには行き交うプレイヤー達は全員運営の人間だという
   慌しく書類を運んだり、世間話をしていたり傍目から見たら普通にプレイしているプレイヤーにしか見えない

あや「見えました」

ソラ「またあの部屋か」

あや「ええ。会議室でもありますので」

ひろと「さっさと済ませよう」

   3人の歩くスピードが早くなり数行後あやの言う会議室に着く
   扉は無く入り口からは一人の男性プレイヤーの姿が見える

相馬「やあ、待ってたよ。どうぞ入って」

   その言葉で3人は会議室に入る
   中にはこうを含めたけい・はるか・ゆうの4人も椅子に腰掛けていた

相馬「空いてる席に座って」

   言われるがまま3人は空いてる椅子に腰掛ける

相馬「僕は相馬と言います。と言ってもプレイヤーネームだけどね。一応運営チームのトップで責任者です。始めましてですねひろと君」

ひろと「自己紹介は・・・必要無さそうだな」

相馬「そうだね。ソラとは定期的に連絡してるしあやはこっちの人間だし」

   相馬の口調は軽いものの表情は真剣である

ひろと「あんたが相馬で・・・俺の左隣がこう・・・だっけか他の人達は?」

相馬「そうだね、紹介しておこう。こうのとなりがけいでそして僕。で続けてはるかとゆうね」

こう「昨日はお疲れ」

けい「どうも」

はるか・ゆう「どうもー。さくらは?」

   はるかとゆうの一言で相馬も気付く

相馬「そう言えばさくらがいないね」

ひろと「昨日無理したせいか少し体調崩したみたいだ」

相馬「そう・・・なのか。それはすまないね。初めてのイベントだったから加減がわからなかったんだ」

ひろと「いやイベント自体は楽しめたから問題はないよ。さくらの現実の体質の問題だ」

相馬「そうも言ってられなくてね。現実に影響が出るとなるとシステム上改善が必要になってくるんだ」

はるか・ゆう「さくらの状態は大丈夫なの?」

ひろと「ああ。帰宅する前に様子見てきたら私生活自体にはさほど影響出てないらしい。顔色も良かったし。今日は念のため休むって」

相馬「えっとさくらと現実で会ってるのかな?」

ひろと「ん・・・ああ。実は・・・」

ソラ「ひろととさくらは交際してるらしい」

あや「二人は付き合ってるんです」

ひろと「何で二人が言うんだよ」

   ソラとあやが意地悪そうに発言し突っ込むひろと
   会議室は一瞬静まり返る

はるか・ゆう「ええええええぇぇぇぇぇ」

   はるかとゆうの叫び声が響く
   会議室にいる面々が耳を塞ぎ叫び声が収まり再び会話が始まる

相馬「さくらの恋が実ったんだね」

ひろと「と言うより押し切られた・・・・」

相馬「ははは」

   ひろとは顔を手で覆い表情を隠している

あや「相馬さん」

   あやの一言で場の空気が変わる

相馬「ああ。その昨日のイベントはお疲れ様でした。そしてこうが強引なことをしてすまなかったね」

こう「ふん」

ひろと「いや、謝ることでもないけどな。ただ俺にはこうと戦う理由が無いってだけで」

相馬「理由がないと戦えないかい?」

ひろと「なら逆に聞くが戦わなきゃいけない理由が俺とこうにあるのか?」

こう「挑戦権」

   こうが呟く

ひろと「その挑戦権だが行使するかどうかはプレイヤー次第・・・だろ?」

相馬「うん、そうだね。ひろと君の言う通り。挑戦権に強制性は無いからね」

ひろと「だがこうは強引に戦闘へ仕向けようとした。だからあやが怒ってあんたに報告がいったわけだ」

あや「そうです。こうが強引過ぎるんです」

ソラ「いつもの事だがな」

   ソラの表情は呆れている

相馬「だそうだが・・・こうは納得してないんだよねぇ」

こう「ああ」

ひろと「昨日も言ったがこうと戦う理由はない」

相馬「こうの装備してる武器データを上げると言っても?」

ひろと「別に武器が欲しいわけじゃないからな」

相馬「では君がこのゲームで望んでいる物はなんだい?」

ひろと「望むか・・・そんな大それた物じゃない。俺はこのゲームを楽しみたいだけだ。そしてソラやさくら、あやと出合った。これで十分だろ」

相馬「そうか。君はその時々を楽しみたいんだね」

ひろと「そう言う事」

   ソラとあやはにっこりと笑っている

相馬「ソラ。良いプレイヤーに出会ってくれたね」

ソラ「ああ。運営チームとしても純粋にゲームをプレイしてくれてるプレイヤーは重宝すべきだろう」

相馬「耳が痛いな。ただこうが納得しないんだよねー」

こう「納得はしてるさ。ただ強いとわかってるなら戦いたいだろ」

あや「だからやり方が強引なんです」

こう「他にやり方なんてあるのか?」

あや「さあ?そこはひろと次第です」

   ひろとへ視線が集まる

ひろと「さっきも言ったが戦う理由がない・・・が組み手ならしてもいい」

   その場に居る全員に?が浮かぶ

相馬「組み手ってあの組み手かい?」

ひろと「そうその組み手。こうの武器が拳に着けるグローブ系と言うことはそれなりにかじってるんだろ?」

こう「かじってる訳じゃない。我流だ」

相馬「用はこのゲームの中で積み上げた動きなんだけどね」

ひろと「とりあえず組み手でいいなら受けても良い」

相馬「どうするんだい?こう」

   少し考えるこう

こう「わかった。戦える事に変わりは無いしな」

ひろと「じゃあどこでやるかだが・・・」

相馬「そこの噴水前でいいよ」

   そう言って相馬が指した場所は会議室前に広がる噴水広場であった

ひろと「わかった」

こう「ああ」

   二人は立ち上がり噴水前へ向かう

相馬「私達も行こうか」

あや「そうですね」

   他の6名も二人に続き会議室をでて噴水前へ
   ひろととこうは距離を取りながら対峙する

相馬「決着方法はどうしようか」

ソラ「素手でやるわけだからどちらかが参ったするまでか」

あや「それだと終わらないと思います」

ソラ(確かにこうは言わずもがな。ひろとも何気に負けず嫌いだからな)

相馬「ふむ。3本きれいに攻撃が入った方の勝ち・・・はどうかな」

ひろと「それでいい」

こう「さっさと始めようぜ」

   ひろとは落ち着いてるがこうの姿勢が今にも飛びつきそうな感じである
   相馬が二人の間に歩いていき右手を上げる

相馬「はじめ!」

   その掛け声と共に上げた右手が下ろされる
   待ってましたとこうがひろとに飛びつく
   顔へ繰り出した右ストレートは空を切り無防備になるがその勢いのまま姿勢を落とし足払いをする
   ひろとはかわした右腕を掴みに行っていたが足払いが見えたため後転で回避する

ひろと「我流にしては良い動きだな」

こう「そうなのか?」

ひろと「ああ。長引くと面倒だから1発で決めさせてもらおうか」

   その言葉と同時にひろとから凄まじい闘気が発せられる
   こうだけでなくその場に居た6人以外にも感じられた

相馬「これはまた・・・ゲーム内でこんなにも自在に」

ソラ「ああ。だから私の目に止まったんだ」

   発せられた闘気は次第にひろとの体内に収束していく

相馬(これは・・・まずい)

ひろと「行くぞ」

   その言葉と同時にひろとの姿が見ていた者たちの目から消える
   次の瞬間にはこうの背後を取り首筋へ手刀繰り出す
   がその手刀は第三者の手によって止められた

相馬「こちらからお願いしといて悪いんだけどここまでにしようか」

   ひろとの手刀を止めたのは相馬であった

こう「はぁ・・・はぁ・・・くそ」

ひろと「いいのか?」

相馬「こう。文句は無いね?」

こう「はい・・・。俺の完敗です」

相馬「と言うことだよ」

ひろと「わかった」

   ひろとは手刀を引きソラ達のもとへ向かう

ソラ「まさか本気になるとはな」

ひろと「そうじゃないと後々面倒なんでな」

ソラ「確かに」

あや「ふふ」

   ひろととは裏腹にこうは疲れきっていた
   相馬の肩を借り歩いてくる

相馬「いやあこれ程とはね」

ひろと「褒められてる気がしないな。あのスピードに付いて来て攻撃を普通に止められたらな」

相馬「まあ僕はレベル的にはひろと君の7倍程あるからね」

   そのやり取りの後ろでははるかとゆうがキャッキャと騒いでいる

相馬「今のレベルであれだけの動きが出来るとなると敵も多くなるよ」

ひろと「敵?」

相馬「PKギルド」

   その言葉にひろと・ソラ・あやの三人がぴくっと反応する

ひろと「ひびきの事か?」

相馬「なんだ、ひびきの事知ってるの?」

ひろと「昨日のイベントと、さくらからも話聞いてたからな」

相馬「まあ彼女もだけど彼女はまだいい方で・・・・もっと怖い所も君とさくらを狙っているんだ」

ひろと「俺とさくらを?」

相馬「最初の目標はさくらだけだったんだけどね。君の活躍がかなり噂になっててね。君も標的になってるみたい」

あや「運営サイドでどうにかならないですか?」

相馬「僕達で動こうとするとなるとPKの廃止になっちゃうんだよ」

ソラ「都合が悪いのか?」

相馬「悪名ポイントって言うシステムがあるからね。運営チームではどうにもならないね」

あや「開発チームではPvPの活性化の意味も込めて取り入れてるので完全な廃止は出来ません」

ひろと「だったら片っ端から倒せば良い」

相馬「気をつけてね。僕と同じレベル帯のプレイヤーも目を着けてるからね」

ソラ「はあ・・・」

相馬「まあソラも居るからだけどね」

ソラ「嬉しくないな」

   そうこうしてるうちにこうが回復し自力で起き上がる

こう「また・・・勝負してくれるか?」

ひろと「今日みたいな組み手でよければ何時でも。今度はさくらも連れて来るさ」

はるか・ゆう「ホント!?」

   さくらの名前が出て割って入るはるかとゆう

ひろと「ああ」

相馬「この子達はテスター時にさくらに世話してもらっててね。さくらはお姉さんみたいな存在なんだ」

ひろと「そう・・・・なのか。わかった。組み手関係なく連れてこよう。さくらの体調にも良い影響があるかもしれない」

はるか・ゆう「ありがとう」

相馬「そうか・・・・なら君たち4人にここへの立ち入りを無制限に許可しておこう」

ソラ「そこまでするのか?」

相馬「いいさ。そうでなくてもこちらからお願いをしてるわけだし」

ひろと「ありがたいな」

あや「これで脳波データの受け渡しがゲーム内でも出来ますね」

相馬「あっと、最後に一つ。ひろと君これを」

   差し出されたのはこうが使用してる甲拳武器であった

ひろと「いいのか?」

相馬「ええ。お願い受けてもらっていますし。いいですねこう」

こう「構いません」

ひろと「そう言う事なら貰っておくか」

   ひろとは受け取りアイテム所持欄に表示される

ソラ「さてそろそろ戻ろう」

あや「そうですね」

ひろと「戻っても今日は何も出来ないがな」

相馬「今日は足を運んでもらってありがとう。今後ともよろしくね」

ひろと「良い予感はしないな」

相馬「ははは。そんな事言わないでよ」

ひろと「じゃあな」

   ひろと達3人は施設を後にしワープゲートを利用しデブルの街へ戻った
-------------------------------------------------------------
デブル  酒場

ひろと「じゃあまた明日な」

ソラ「明日はさくら次第か?」

ひろと「そうなるな」

ソラ「わかった」

   ソラの姿が消えていく

あや「さくらさんの体調良くなるといいですね」

ひろと「そうだな」

   あやの姿も消えていく

ひろと「俺も落ちよう」

   ひろとの姿も消えていった
------------------------------------------------------------
追記
おはこんばんにちわ

1週空けての投稿です

リアルの方でバタバタしてて(ほぼドラゴンズドグマのせい)先週はお話考えられなくて

10月入るとまたバタバタするので毎週更新出来るかは不明です

そしてお話の方は少し早い気もしますが終わりに向けて進めてます

まあオンラインゲームって事でネタを考えるとキリが無いし続かないという(ぁ

とりあえず終わらせれるよう頑張ります  それではまた次回
posted by なたり at 16:14| Comment(0) | TrackBack(0) | モンドパラレルー平行世界ー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする