2015年11月02日

25話 元凶

運営ギルド ジェス施設内

   昨夜の異常事態から一日が経ったが施設内は慌しい
   運営チームのプレイヤー達は先日の異常事態の収拾に追われていた
   ゲーム内各地で正体不明のモンスターに襲われる異常事態
   今の所プレイヤーに被害が出ていると言う報告は相馬に来てない

相馬「彼等がどんな報告をしてくれるか・・・・」

   会議室の椅子に座り天井を仰いでいる

けい「4人が来ました」

相馬「通してくれ」

けい「わかりました。ああ、それとこうですが・・・・」

相馬「意識戻ったかい?」

けい「はい。ですが・・・」

   その続きは耳元で伝える

相馬「・・・・そうか。解決策を探すしかないかな」

けい「では4人を呼んできます」

   けいは施設入り口で待たしている客人を迎えに行った
   相馬は椅子に座った状態で腕を組み目を閉じる
   数分後4人が会議室を訪れる

ソラ「想像以上に深刻のようだな」

相馬「そうなんだ。まあ4人共座ってくれ」

   ひろと・さくら・ソラ・あやの4人は適当に椅子に座る

ソラ「一人か?」

相馬「会議室に来るまでに見たとおり皆情報収集で忙しいんだ」

   4人は会議室に来るまでの間施設内が慌しいのを確認している

相馬「とりあえず現状より君達が見た者の報告を聞こうか」

ソラ「わかった」

   ソラの視線がひろとに向く

ひろと「昨日俺達が退治した正体不明の敵はモンスターとは言える容姿ではなかった」

さくら「うん。人型だったわ」

相馬「他に気付いたことはあるかい?」

あや「それぞれ黒い痣の様な物がありました」

相馬「黒い痣・・・」

ひろと「最初に攻撃したのは俺なんだが手加減はしなかった」

相馬「だけど倒せなかった」

ひろと「ああ」

あや「倒せないだけならいいですが」

さくら「あやの張ったバリアに触れた瞬間自爆したのよ」

相馬「そうか・・・無事でよかった。黒い痣に関して詳しくわかったことあるかい?」

あや「それぞれ違う部位に痣がありました」

相馬「ふむ・・・・」

ソラ「私達からは以上だ」

相馬「うん、ありがとう。助かるよ」

ひろと「それで何かわかったのか?」

相馬「その前にひろと君・・・・君が攻撃に使用した武器をみたいんだが」

   相馬の頼まれ甲拳をテーブルの上に置く

相馬「ふむ・・・何も異常は無さそうだね」

ソラ「どういうことだ?」

相馬「そうだね・・・・口で言うより見てもらおうか」

   相馬は特殊な入れ物に入れた武器をテーブルの上に置く

さくら「これ・・・」

あや「ひどいです」

相馬「この武器はドゥ・ジェイスの子が持ってきてくれたんだ」

さくら「え・・・・」

相馬「ひびきは大丈夫だそうだよ」

   その言葉に安堵するさくら

相馬「この武器は君達が戦った相手と同じ様な敵を撃退する時に使った武器なんだ」

   武器は原型を止めてはいるがほとんど真っ黒に近い状態になっている

あや「この色は・・・」

ひろと「ああ。痣の色と同じだ」

ソラ「なるほど。それでひろとの武器を確認したのか」

相馬「そう言う事。でもひろと君のは大丈夫そうだね」

ひろと「何故だろうな」

相馬「確認したいんだが攻撃する時気をつけた事あるかい?」

ひろと「・・・・そうか。俺は痣の部分を攻撃してない」

さくら「どう言う事?」

   ソラとあやはもう気付いた様子である

相馬「つまり正体不明の敵の痣の部分に接触すると影響を受けると言うことだ」

   ようやく理解したさくら

ソラ「それで影響の詳細はわかったのか?」

相馬「この武器の他に2つあるんだが3つともここに持ち込まれた時はここまで痣は進行してなかったんだ」

ひろと「毒みたいなものか」

相馬「毒が可愛く思えるけどね」

さくら「どう言う事?」

あや「これは・・・・」

相馬「さすが開発チームのメンバー。見ただけで解るとはね」

あや「これはデータ破壊の類ではないでしょうか」

   4人に緊張が走る

相馬「ああ。研究チームもそういう結果を出してきたよ。実際武器データが徐々に破壊されていっている」

さくら「これがプレイヤーだったら・・・」

相馬「うん。そこなんだけどプレイヤーデータの破壊は無いことがわかってる」

ソラ「わかってる?どう言う事だ」

相馬「こうが対峙して黒い痣の影響を受けたんだ」

   今度は衝撃が走る

ひろと「大丈夫なのか?」

相馬「今の所大丈夫だよ。唯一つの問題を除けばね」

さくら「問題?」

相馬「うん。こうは今ログアウト出来ない状態になってる」

さくら「んっと・・・」

ひろと「つまりなんだ?」

相馬「現実世界に戻れなくなってる」

ソラ「プレイヤーにはデータ破壊ではなくゲーム内に縛る症状がでると?」

相馬「今の所こうだけだからね。はっきりとは解らないよ」

あや「武器はデータ破壊でプレイヤーにはログアウトできないシステムですか・・・」

相馬「今解っているのはそんなところだね」

ひろと「解決策は?」

相馬「首謀者に聞かないと解らないよ」

あや「もしかして・・・・」

   続きを遮るように爆音が響く

ひろと「なんだ?」

相馬「すぐそこの噴水だね」

   5人は音のした噴水広場に移動する
   噴水は破壊され水しぶきを上げている
   その噴水の前に大きいモンスターオークとその肩に人が座っていた

???「久しぶりだな。相馬」

相馬「君・・・だったのか」

ソラ「誰だ?」

あや「元運営チームトップ兼開発チームトップの方です」

ひろと「なんでそんな奴が?」

さくら「本人に聞くのがいいんじゃないかしら」

   4人は戦闘体制になっている

相馬「一連の騒ぎの首謀者・・・・椿、君の仕業なのか?」

椿「そうだ。僕はこの世界の神になる」

さくら「神って・・・」

   失笑するさくらにオークの右拳が伸びる
   ガキンと鈍い音が響く
   ひろとが刀で受け止めたのだ

ひろと「くっ・・・・(重い)」

   オークが右拳をおさめる

椿「あまり僕を怒らせないほうがいい。それと君は噂通り中々の強さのようだね」

   不適な笑みを浮かべる椿

相馬「君はまだこのゲームに執着してるのか?」

椿「執着?違うよ。このゲームは僕が企画し立ち上げ作り上げた物だ。それを取り上げたのはお前達だろう」

あや「いえ。このゲームは多くのプレイヤーに遊んでもらうための物です。誰の物でもありません」

椿「その声はあやか・・・。僕の部下だった君も逆らうのか・・・」

あや「逆らう?逆らったのはあなたの方でしょう。会社の意向に従わずゲームを私物化しようとしたんです」

椿「僕が作ったゲームだ。どうしようと僕の勝手だろう」

相馬「説得は無理みたいだね」

椿「説得も何も僕は正気だからね。このゲームを取り戻す」

ひろと「あんたバカだろ?」

   割って入るひろと

ひろと「自分のだと言うならこのゲームを会社で企画提案せずに自分の懐に置いておけばよかっただろ」

椿「凡人にはわからないよ。多くの人に公開しその中で神となる。それが全てだ」

ソラ「これは何言っても無駄だな」

相馬「ひとつ良いかい?こうがログアウト出来なくなっている。対処法はあるんだろうね?」

椿「こう?そんな奴も居たな。ログアウト出来なくなる程弱いのか。まあいい。ワクチンさえ打てば元に戻るさ」

相馬「譲ってもらえるかい?」

椿「欲しいなら奪いに来い。今日は挨拶しに来ただけだ」

さくら「奪いにってあんたどこに居るのよ」

椿「そんなのは自分達で調べるんだな。ではこれで失礼するよ」

   その言葉を最後に椿とオークの姿が消滅していった
   沈黙が訪れる

相馬「彼が元凶だったとはね・・・」

あや「仕方ないです」

相馬「彼の足取りを研究チームに解析させよう」

ひろと「その後はどうするんだ?」

相馬「お願いしても良いかい?」

ひろと「・・・・当然だ。このゲームの根源に関わるからな」

さくら「ちょ・・・ちょっとひろと、相談も無しに?」

ひろと「ソラとあやは怒りで言葉も出ない顔になってるぞ?」

   ソラとあやの表情は今までになく険しくなっている
   それだけ頭にきたようだ

ひろと「さくらは・・・・待っててもいいぞ」

さくら「行くわよ!」

相馬「はは。君達は本当に頼もしいね。彼の追跡には時間が掛かる。解り次第こちらから連絡するよ」

ソラ「じゃあ今日はもう帰ろう」

ひろと「そうだな」

相馬「本当にすまない」

ひろと「気にするな。このままじゃゲームどころじゃなくなるからな」

さくら「そうね」

あや「私は少しここに残ります」

ソラ「足取りわかるまではレベル上げだな」

ひろと「ああ」

   あやを残し3人は施設をあとにする

相馬「良いチームだな」

あや「ええ。引き合わせて頂いて有難う御座います」

相馬「お礼を言うのはこっちだよ。さあ取り掛かろう」

あや「はい」

   2人は研究チームの元へ向かう
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おはこんばんにちわ

ラストの構想を練ってます

今話は首謀者の襲撃と言うか挨拶?(笑

今回のゲーム乗っ取り編でお話を終わらせます

後数話宜しくお願いします  ではまた次回
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2015年11月09日

26話 ひと時

リ・セボン

   多くのプレイヤーがゲーム内の拠点としている街だ
   拠点にする理由はこの街を中心にクエストが存在している
   多くのプレイヤーはレベル50程までこの街を拠点とする
   それほどクエストレベルの幅が広いのである
   だからと言って街が発展していると言う訳でもない
   最低限の施設と街の大きさ以外は平凡な街である

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酒場

   街が大きくなると一つ一つの施設も大きくなる
   デブルの酒場と比べ5倍程の広さがあり多くのプレイヤーで賑わっている
   数あるテーブルの一つにひろと達4人が座っている

ひろと「どうするか」

さくら「どうといってもねー」

ひろと「遊んでる場合じゃないよな」

ソラ「気持ちはわかるが私達にはどうしようもない」

あや「はい。相馬から連絡が来るまで待つしかないです」

ひろと「待ってるだけじゃな」

さくら「じゃあクエスト行きましょ」

ソラ「それがいいだろう」

あや「そうしましょう」

ひろと「結構気楽なんだな」

   安易な言葉で空気が重くなる

ひろと「悪かった。そうだよな。俺だけが落ち着かないわけじゃないよな」

さくら「そうよ」

ソラ「考えてても始まらない。クエストやるぞ」

ひろと「ちなみに何するんだ?」

あや「これです」

   あやはクエスト詳細を表示し3人に見せた

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リ・セボン 北東の洞窟

さくら「うわぁ・・・湿っぽい・・・」

あや「ですね・・・・」

   洞窟の中は水が滴っている

ひろと「それに暗いな」

ソラ「灯かり・・・か」

   そう言ってソラは詠唱し火球を頭上へ召喚させた

ひろと「便利だな」

ソラ「10分程で消える」

さくら「消えたらまた点けてね」

あや「そうしてください」

   女子2人はひろととソラの後ろをついて行く形で歩いている
   入り口から5分ほど歩き火球の灯かりで前方にモンスターらしき影が現す

ひろと「さくっと・・・・」

さくら「気をつけて」

ソラ「気をつけろ」

   ひろとが行動に移す前に注意を促す

ひろと「どうした?」

あや「ここの敵・・・オークは雑魚とは言え固いので反撃を貰います」

ひろと「なるほど」

   そう言って姿を消す
   姿は消えたがこの狭い通路である
   オークの視界に入ればすぐ攻撃される

さくら「あれはわかってないだろうなー」

ソラ「だろうな」

あや「お二人はオークの怖さを知ってますからね」

   前方の方で剣筋が走る
   次の瞬間ひろとが3人の元に戻りその後をオークの群が着いてきた

さくら「だから言ったのにー」

   さくらが前に出て構える

ひろと「いやあ、硬すぎだろ」

ソラ「さくら、後ろのは私が押し返す」

ひろと「俺もやらないとだな」

   そう言って弓を構えるひろと

あや「回復と補助はお任せを」

さくら「頼もしいわねー。ひろとは責任とって前に来なさいよ」

ひろと「すげー・・・痛そうじゃん」

さくら「冗談よ」

   さくらは迫ってくる先頭のオークと対峙する
   その後続をソラとひろとが押し返す

あや「攻撃もしましょう」

   あやの詠唱で雷が先頭のオークに落ちる
   一気に畳み掛けるさくら
   そんな調子でオークの群を撃退していく
   計5体のオークを倒し一息つく4人

さくら「もーこんな通路で戦わせないでよ」

ひろと「俺に言われてもな」

さくら「大剣なんだから振り回せないわよ」

ソラ「大分振り回したみたいだが」

   さくらが戦っていた周辺の壁には大剣で抉られた後が残っている

さくら「気のせいよ」

あや「そう言うのは黙っておくのが普通です」

さくら「あや・・・なんかフォローが痛い・・・」

ひろと「次行こうぜ」

さくら「ひろとのせいでしょー。勝手に進むなー」

   4人は洞窟の奥へ進む
   しばらく進むと開けた場所へでる
   次の道の前には巨体が立っている

あや「トロールですね」

ひろと「強いのか?」

あや「そこまでは。ですが周りにオークも居ますので」

   見渡すとオークの影が6体居る

さくら「どうしましょうかね」

ソラ「ここは1体ずつ釣れたか?」

あや「可能ですね」

   3人はひろとへ視線を送る

ひろと「なるほど」

   持っている弓でオーク1体を射抜く
   オークはこちらに気付き向かってくる

ひろと「1体ずつでいいのか?」

さくら「怒るわよ?」

ひろと「冗談だ」

   そしてオークとの戦闘が始まる
   他のオーク、そしてトロールに気付かれないように倒していく
   1体ずつ倒して行き残りはトロールだけとなった

ひろと「さて本丸だな」

さくら「中ボスよ」

ひろと「そうなのか?」

ソラ「ああ」

あや「はい」

さくら「ボスも大して変わらないけどね」

   そう言ってトロールの正面から突撃していくさくら

ひろと「俺は・・・」

ソラ「好きに動いていいぞ」

ひろと「いいのか?」

ソラ「図体だけだからな。あれは」

ひろと「そうなのか」

   ひろとは武器を双剣に変え姿を消した

あや「私達は援護ですね」

ソラ「そうなるな」

   ソラが言った通りトロールは図体だけ大きく動きは早くは無い
   だが棍棒を携え振り回す

さくら(さすがにこの武器は重いわね)

   トロールの攻撃を大剣で受けるさくら
   だが次のトロールの攻撃は無かった
   ソラの魔銃が棍棒を押し返したのだ
   そしてトロールの頭部付近ではひろとによる高速攻撃が叩き込まれていた
   堪らずトロールは棍棒をめちゃくちゃに振り回す

さくら「ひろと!」

   掛け声と共に引くさくら

ひろと(これはもらうとマズイな)

   攻撃の隙がなくなりさくらの横に姿を現す

ひろと「どうする?」

さくら「と言われてもね・・・さすがにあれは無理よ」

   トロールは棍棒を振り回しながら二人に向かってきている

ソラ「後退しろ」

   二人が振り返るとレーザー砲が用意されていた
   二人が後退すると同時にレーザーが発射されトロールを貫く
   がトロールは消滅しない

ソラ「削りきれなかったか」

さくら「冷静に感想言ってる場合でもないでしょ」

あや「はい。こちらに来てますね」

   なおも棍棒を振り回しながら迫ってくるトロール

さくら「あれ、ひろとは?」

   ソラが指を指す
   指した方向はトロールの背後

ひろと「終わりだ」

   一閃を発動しトロールをぶった切る
   トロールは消滅していき一閃の剣筋が3人を襲う
   慌ててかがむ3人

あや「危ないです」

さくら「危ないわね」

ソラ「私達事か」

ひろと「悪い悪い。加減したら倒せそうに無かったから」

さくら「やるならやるって言ってよー」

ひろと「ははは」

あや「笑い事じゃないです」

ソラ「ボスはひろと一人だな」

さくら「それいいかもねー」

ひろと「まじか・・・」

   一行は塞がれていた道を進み最奥へ向かう
   最奥の空間はトロールが居た空間と同じ広さだが待っていたのはトロールより一回り大きかった

ひろと「でかけりゃいいってもんでもないだろうに」

あや「サイクロプスと言う種族です。動きはトロールと同じで鈍重ですが一撃もらったらひろとは即死です」

ひろと「まじか!?」

さくら「そうよ。だからひろとは攻撃もらえないわよ」

ソラ「私の心配もして欲しいな」

さくら「ソラは近接しないでしょ」

ソラ「いや・・・・あいつは」

あや「棍棒による地面への叩きつけ時の衝撃がフロア全体に及びます」

さくら「そこはほら・・・ね?」

ソラ「案が無いわけだな」

あや「空中へ退避すれば大丈夫です」

ひろと「俺は何とかなりそうだな」

さくら「そう言う事じゃないでしょ」

あや「ソラは私が。浮遊術覚えましたので」

さくら「さっすがー」

ソラ「助かる」

あや「ですが振りかぶった際よろめかせればキャンセルは出来ますので可能であれば」

さくら「余裕があれば・・・ね」

ソラ「そうだな」

さくら「で・・・ひろとは?」

   あやが指を指す
   指した先には既にサイクロプスと交戦をしているひろとの姿があった

さくら「解ってないわね」

ソラ「解ってないな」

あや「さくらも大変ですね」

さくら「急に茶化されても・・・・」

   少し頬を赤くする

ソラ「いいのか?あいつほっといて」

さくら「そーでした。じゃあ援護よろしく」

   サイクロプスへ突撃していくさくら

あや「茶化しましたかね?」

ソラ「さあな」

   さくらが参戦しひろとはサイクロプスのターゲットをさくらに託し姿を消す
   さくらは正面から対峙し攻撃を受け流しながら戦う
   基本さくらの戦闘は正面切っての肉弾戦である
   ひろとから体術も教わりモンスター相手なら1対1は難なくこなせる様になった
   そのひろとは高速からの連撃を加えていく

ソラ「今の所大丈夫だな」

あや「二人で相手できるのがおかしいんですよ」

   サイクロプスのHPは徐々に減っていき残り2割程度になった時に棍棒を振りかぶる

さくら「ソラ!あや!」

   さくらは叫びながら大剣を叩きつけ衝撃波をぶつける
   ソラはレーザー砲を放つ
   あやはメテオを降らせた

ひろと「俺も居るんだが・・・」

   3人の攻撃がサイクロプスの攻撃を中断させよろめかせる

ソラ「さっきのお返しだ」

あや「そうですね」

ひろと「根に持ってたのか」

   さくらを抱きながら二人のもとへ現れる

さくら「ありがとう」

ひろと「んじゃ終わらしてくる」

ソラ「ああ」

あや「はい」

   3人の元からひろとの姿が消えサイクロプスの前に現れる
   サイクロプスは体制を整え迫ってきている
   ひろとは武器を刀に変え抜刀の姿勢を取る

ひろと「一閃」

   サイクロプスをぶった切り消滅させた
   消滅したのを確認し3人の元へ戻るひろと

ひろと「お疲れ。大丈夫か?」

   さくらに歩み寄る

さくら「さすがに連戦でへばったー」

   疲れきってはいるが笑顔のさくら

ソラ「戻ろう」

ひろと「そうだな。歩けるか?」

さくら「歩くだけならね」

あや「無理しなくてもひろとが運んでくれますよ」

さくら「また茶化す・・・」

あや「冗談ですよ」

   一行は街に戻る
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リ・セボン 広場

   酒場に向かう途中で無線が鳴り響く

あや「相馬ですね」

   そう言って無線を繋げる

   ’揃ってるかな?’

あや「はい。何か進展はありましたか」

   ’うん。もう少しで椿がアクセスしている住所がわかるんだけど’

さくら「だけど?」

   ’ワクチンはゲーム内で使用しないと意味が無いんだ’

ソラ「つまりゲーム内で捕まえてワクチンを回収しないといけないのか」

   ’そうなんだ。それで場所が解ったら君達に向かってもらいたいんだ’

ひろと「いいぞ」

さくら「ちょっ、勝手に決めないの」

ソラ「私も構わないぞ」

あや「そうですね。どちらかと言えば私も行く気満々です」

さくら「いいの?」

ソラ「ゲームの根幹だからな」

あや「元身内の事ですし」

さくら「ひろとは?」

ひろと「許せないだけだ」

さくら「わかったわよ・・・」

ひろと「無理しなくていいぞ」

さくら「無理してないわよ」

あや「さくらを心配してるんですよ」

さくら「そうなの?」

   視線を送るがそっぽ向かれる

あや「珍しく照れてますね」

さくら「そうみたい」

   ’どうやら向かってくれるみたいだね’

あや「はい」

   ’ありがとう。そこでその際には君達のレベルを100に設定するつもりなんだ’

ソラ「そんなことして大丈夫なのか?」

   ’今回だけの特別だよ。終われば元に戻すさ’

ひろと「それならありがたく受けよう」

さくら「そうね」

   ’じゃあ100時のステータスはあやにゲーム内メールで伝えておいてくれ。その時に自動で更新されるようにしておくよ’

ソラ「わかった」

   ’悪いねこんな事を頼んで。ではその時が来たらまた連絡するよ’

   無線機が切れる

あや「ではステータス決まりましたらメールを下さい」

ひろと・ソラ「ああ」

さくら「うん」

ひろと「じゃあ今日はこれで落ちるか」

さくら「そうしましょ」

ソラ「じゃあな」

あや「また」

   4人はそれぞれログアウトしていった
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ひろと Lv21 力21 知識21 技術51 素早さ71 運46  

さくら Lv21 力71 知識21 技術21 素早さ46 運51

ソラ  Lv21 力21 知識71 技術51 素早さ46 運21

あや  Lv21 力21 知識71 技術51 素早さ21 運46
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おはこんばんにちわ

あと数話です

まだ最終話考えてる最中です   では次回
posted by なたり at 17:31| Comment(0) | TrackBack(0) | モンドパラレルー平行世界ー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年11月16日

27話 ひと時2

キメラの洞窟  最深部

   頭部はライオン、尻尾が蛇と言う奇形な獣系のモンスターの咆哮が響く

ひろと「これは耳に来るな」

   Lv30 力30 知識30 技術70 素早さ115 運55

さくら「ええ。スピードだけじゃ倒せないわよ」

   Lv30 力115 知識30 技術30 素早さ55 運70

ソラ「しかも素早い。遠距離も厳しいぞ」

   Lv30 力30 知識115 技術70 素早さ55 運30

あや「補助は任せてください」

   Lv30 力30 知識115 技術70 素早さ30 運55

   椿の一件から一週間程が過ぎ目立った動きも無く時間が過ぎていた
   4人は急ぐわけでもなくゲームを楽しみながらレベルを上げていた

ひろと「正面よろしく」

さくら「言われなくても」

   さくらはキメラと正面から対峙し前足の攻撃を受け流しながらターゲットを取る
   ひろとの姿は無くなっていた
   いやステータスが上昇しスピードが増し姿が捉えられなくなっていたのだ
   高速移動から新しく取ったスキル「剣気」で無数の斬撃を放ちキメラに浴びせる

さくら「そんな飛ばして大丈夫なの?」

ひろと「30%程度だ。心配するな」

さくら「ゲームとは言え恐ろしいわね」

   その会話は後方で援護しているソラとあやにも聞こえていた

ソラ「どう思う?」

あや「何がです?」

ソラ「今のひろとをだ」

あや「最初の衝撃に比べればそれほど・・・・ですね」

ソラ「それもそうだ」

あや「それにひろとだから納得してしまいます」

   2人は笑みを浮かべながらさくらへ視線を送る
   いくらタンク役とは言えキメラの猛攻が凄まじく攻撃を受け流しきれなくなっている
   ソラは武器を狙撃魔銃に変え狙いを四肢に絞り打ち抜く
   キメラは一瞬怯みさくらから距離を取る
   がその背後にひろとの姿が現れる
   尻尾の蛇が反応し毒を吐こうとする

ひろと「遅い」

   ひろとの武器が剣へと変わり抜刀による「一閃」が蛇を切り離し消滅させる

さくら「これで終わりー」

   その声と共にキメラの頭上に大きく飛翔し力一杯大剣を振りかぶり着地に合わせて振り下ろす
   大剣はキメラを両断し消滅させた

さくら「結構手間取ったわね」

ひろと「そうか?まだ余裕あるぞ」

さくら「私は正面から相手してるのよ」

ひろと「助かってるよ」

あや「はい、助かってます」

ソラ「さくらが居なかったらひろとは即死かもな」

さくら「2人も同じようなものでしょ」

あや「そうですよ、ソラ」

ソラ「私ならすぐ逃げる」

あや「戦わないんですか?」

ソラ「ボス級はソロでやるものじゃないからな」

あや「さくらが言ってるのはそう言う事じゃないと思います」

さくら「まあ・・・・あやの言う通りなんだけど(なんか違う)」

ひろと「なあ、もう戻ろうぜ」

さくら「そんな急いで何かあるのかしら?」

ひろと「いや・・・もう用が無いだろ」

さくら「・・・・・そうね」

あや「戻りましょう」

   4人は洞窟をあとにしリ・セボンへ向かう
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フィールド

   洞窟の攻略を終えた4人はリ・セボンに向かっている
   雑談をしながら
   そんな中ひろととソラは視線を感じていた
   洞窟を出てからずっと感じる視線を
   視線が4人を見ているのか狙いを一人に定めているのかわからずにいた

ひろと「見られてるな」

ソラ「ああ」

   その言葉にさくらとあやは表情を変えずに反応する

さくら「いつから?」

あや「洞窟に入る時はどうでした?」

ひろと「洞窟入る前はわからないが・・・」

ソラ「洞窟出てからは確実に見られてる。しかも囲まれた状態でだ」

さくら「囲まれてるの?」

ひろと「そうみたいだ」

あや「どうするんです?」

ソラ「何もしてこないなら何もしない。ひろと次第だが」

ひろと「まだあの件が終わってないんだ。面倒事はなるべく避けるべきだ」

さくら「じゃあこのまま無視ね」

ソラ「ああ」

ひろと「何もしてこなければな」

   その後雑談に戻し4人はリ・セボンに向かう
   がリ・セボンが視界に入ると同時に進行方向に道を塞いでいるプレイヤーの影が現れる
   4人は気にせず進むがプレイヤーの顔が認識出来た瞬間空気が張り詰める
   4人が塞いでいるプレイヤー3人の前で足を止める

さくら「・・・ひ・・・び・・き」

   ひびき、そして脇に比奈とリリィも居る

ひびき「元気そうね、さくら」

さくら「見ての通りよ」

ひびき「レベルもいい感じじゃない」

さくら「洞窟からずっと見張ってたわけ?」

ひびき「部下・・・がね」

    そう言ってひびきは左腕を上げる
    ひびきの後ろに業、リント、古哲が姿を現す

ひびき「あら・・・他の連中は?」

ひろと「様子見に行ったら仕掛けてきたから気絶してもらったよ。あんたの後ろの3人は利口みたいだが」

ソラ「ひろと手が早すぎるぞ」

ひろと「言ったろ?仕掛けたわけじゃない。様子を見に行って寝てもらっただけだ」

ひびき「あらあら」

リント「焦るなとは言ったのですが」

ひびき「まあいいわ。主力のあんた達が居れば十分よ」

さくら「じゃあ・・・・やっぱり・・・」

ひびき「ええ。ケリをつけに来たわ」

ひろと「今じゃなきゃ駄目なのか?」

ひびき「ごたごたに巻き込まれてるのは知ってるわよ。でもそれとこれは別よね」

さくら「・・・・」

    さくらは悲しい表情をしてうつむく

ひろと「落ち着いてからじゃ駄目なのか?」

ひびき「何度も言わせないで。それとこれとは別よ」

ひろと「・・・大丈夫か?」

さくら「・・・うん。覚悟はしてたもの」

あや「急なことです。逃げても良いんですよ」

ソラ「それは無理だろう。ひろとが手を出してる」

ひびき「そうね。こっちは被害が出てるわね」

    空気が重く冷たくなっていく
    6対4・・・
    数だけで言えばさくら達が不利ではあるがPvにおいてひろと達4人の強さは尋常ではない
    じりじりと間合いが詰まっていく
    そして・・・さくらとひびきがダッシュし衝突
    鈍い金属音が辺りに響くがその音はさくらとひびきの衝突による物ではなく間に入った一人のプレイヤーが受け止めた音であった

ソラ「お前が来たということは」

あや「次の段階に入ったということですね」

ひろと「もう少し早く来てくれれば良いものを」

さくら「ホントよ」

相馬「ははは。悪いね。遅くなって」

ひびき「何しに来たの。相馬」

    ひびきとさくらの間に入ったのは相馬であった
    ひびきとさくらは距離を取り警戒を解く

相馬「ふむ。僕が来た意味を理解出来てるみたいだね」

ひびき「私達も被害者だからね。あんたが来たって事は重大な事なのよね」

相馬「そうだよ」

ソラ「じゃあ早速聞こうか」

相馬「話は運営チーム施設でするよ」

ひびき「じゃあ何しに来たんだい?」

相馬「こうして出張らないと君達が大人しく退かないと思ってね」

    そう言って闘志をひびき達へ向ける
    ひびき達はその圧力に後退する

相馬「わかってくれるね?」

ひびき「ふん。仕方ない。行くよ」

相馬「待った。君達の力も借りたい」

ひびき「何で私達が?」

相馬「やられっぱなしでいいのかい?」

    ひびきから相馬に向けて殺気が飛ぶ

相馬「うん。いいね。でも向ける相手が違う」

ひびき「わかったわよ」

相馬「ソラ達はわかってるね?」

ソラ「わかってるさ」

ひろと「待ちくたびれたよ」

相馬「はは。遅れてすまない。今日はもう遅い。明日は土曜だがここにいる皆はお休みかな?」

    その言葉にその場に居る物が頷く

相馬「では明日正午運営チーム施設に来てくれ。詳しい事はその時に。じゃあね」

    そう言って相馬は姿を消した
    辺りの空気は戻っており静けさを取り戻していた

ひびき「勝負は面倒ごとが終わってからね」

さくら「ホントに・・・戦わなきゃ駄目なの?」

ひびき「そうよ。ただ単純にどっちが強いか。それが知りたいだけよ」

さくら「ホントに?」

ひびき「ええ」

    そう言い残しひびき達は姿を消していった

ひろと「恨んでるとかじゃなくて良かったな」

さくら「うん・・・でもやっぱり戦うのはね」

ソラ「ただ白黒つけたいだけだな」

あや「ケンカ・・・したいだけかも知れませんね」

さくら「そうなの・・・かな」

ひろと「そうだといいな」

さくら「うん」

ひろと「じゃあ明日の為に落ちよう」

    4人は街に戻りログアウトした
----------------------------------------------------
追記
おはこんばんにちわ

まだ最終話考えてません(ぁ

じっくり練るつもりです  それではまた次回
posted by なたり at 18:14| Comment(0) | TrackBack(0) | モンドパラレルー平行世界ー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年11月18日

141回目 ノア杯結果

20151118184126315.jpg

使ったptはキルアだったと思います
posted by なたり at 18:42| Comment(0) | TrackBack(0) | パズドラ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年11月23日

28話 目指すは・・・

ギルドジェス  施設内

運営メンバー「よくおいでくださいました。会議室でお待ちです」

   そう声を掛けられ通されるひろと達4人
   施設内は襲撃から多少時間が経った事もあり落ち着きを取り戻していた
   がプレイヤー達は忙しく動き回っている

ソラ「進展があったのは本当らしいな」

ひろと「そうだな」

さくら「なんでわかるのよ?」

ひろと「これだけ慌しく動いていればな」

さくら「ああ」

あや「さあ着きましたよ」

   4人は会議室の前で足を止める

相馬「君達で最後だ。入ってくれ」

ひろと(最後・・?)

   4人は会議室に入る
   会議室の中には相馬に声を掛けられたプレイヤー達が大勢集まっていた
   その中にはひびき率いるドゥ・ジェイス、志貴率いるデッセのプレイヤーも居た

甲斐「元気にしてたか?」

ひろと「あんたも呼ばれてたのか」

ソラ「いや甲斐は運営側のプレイヤーだろう」

ひろと「そうなのか?」

甲斐「ああ。基本はゲームを楽しむ側だけどね。今回の件は俺も調査してたんだ」

ひろと「そうだったのか」

相馬「さて、そろそろいいかな」

   相馬の一言で4人は適当なスペースに移動した

相馬「では始めようか。皆も見ての通り多くのプレイヤーに集まってもらったわけだがその理由から」

   相馬に声を掛けられたプレイヤーは軽く100人を超えている

相馬「現在ゲーム内で確認されているバグモンスター。それの首謀者のゲーム内の場所を突き止めた」

   少しざわつく

相馬「そこで君達にはその場所へ出向いてもらい首謀者を捕まえて欲しい」

志貴「捕まえる?めんどくさいな」

相馬「ふむ。倒してもらっても構わないがそれだと逃げられる可能性があるのでね」

ひびき「あぁなるほどね」

相馬「首謀者の現実世界の居場所がもう少しで特定できるんだ。ゲーム内で倒しても現実で逃げられたら意味が無いからね」

ソラ「それもそうだ」

相馬「なのでゲーム内で確保してもらい時間を稼いで欲しい。まあ彼が大人しく捕まるとは思えないがね」

あや「そうですね」

相馬「抵抗もするだろう。もしバグモンスターの影響を受けた場合は離脱してもらって構わない」

ひろと「ワクチンは本人から聞くのか?」

相馬「そうだね」

ひびき「素直に話すとは思えないねぇ」

相馬「それでも構わない。現実での彼の居場所を突き止められれば現実でワクチンの製法が聞けるからね」

志貴「つまり俺達は時間稼ぎなわけだ」

相馬「そうなるね。もし無理だと感じたなら辞退してもらって構わない」

   相馬はプレイヤーを見渡し表情を確認する

相馬「ありがとう。さて彼のゲーム内の居場所だが・・・・」

   そう言うと中央のテーブルにマップが表示される

相馬「この崖の上の洋館に彼が居ることがわかっている」

志貴「よし、じゃあ行くか」

   デッセの面々が志貴を追い現場に向かう

ひびき「せっかちだねぇ」

相馬「まあいいさ。彼は強いからね」

ひろと「それで?」

相馬「話は終わりだよ。僕たちは現実世界の彼の居場所を突き止める・・・とその前に」

   相馬は会議室の奥に歩を進め奥の部屋への通路の入り口で止まる

相馬「レベルの低いプレイヤーはここから限定でレベルの底上げをする。設定は前もって説明した通り100だよ」

   集まったプレイヤーが奥の部屋を目指す

ひろと「レベルの問題なのか?」

ソラ「と言うよりステータスの底上げだろう」

あや「謎の敵が相手ですから」

さくら「ステータスどうしよう」

相馬「君たち4人、それと甲斐とひびきのギルドの方達もこっちへ」

   呼ばれたプレイヤー達は表情を曇らせ相馬についていく

相馬「君達が恐らく主力になる。先に行った志貴たちもだが」

ひびき「だから?」

相馬「君達は彼を見つけ時間をなるべく稼いでくれ。早く見つけても現実に逃げられたら後を追えないからね」

ひろと「何故俺達なんだ?」

相馬「君達が可能性あるからだよ」

ひびき「つまり他の連中は捨石ね」

相馬「そうじゃない。彼らは恐らく・・・」

ソラ「バグモンスターで苦戦するだろうな」

   言い切るソラ

相馬「うん。ここまで乗り込んできた彼だ。こっちの動きも把握してるはずだ」

甲斐「尋常じゃないバグモンスターで待ち構えてると?」

相馬「そう考えた方がいいね。常に最悪を考えて行動して欲しい」

ソラ「当然だな」

相馬「さて君達のレベルの設定は僕がやろう」

ひろと「優しいな」

Lv100 力50 知識50 技術250 素早さ250 運150

ソラ「ただの世話好きだな」

Lv100 力50 知識250 技術250 素早さ150 運50

さくら「そう言う事言っちゃだめよ」

Lv100 力250 知識50 技術50 素早さ150 運250

あや「そうですよ」

Lv100 力50 知識250 技術250 素早さ50 運150

相馬「じゃあよろしく頼んだよ」

ひろと「出来る限りな」

さくら「絶対捕まえるのよ」

ソラ「あまり気にしすぎても疲れるだけだ」

あや「ソラは気にしなすぎです」

   ひろと達4人は施設をあとにする

ひびき「ホントに仲いいわね」

相馬「嫉妬かい?」

ひびき「さあねぇ」

甲斐「相馬さん。俺達も」

相馬「うん。そうだね」

   相馬はひびき達と甲斐のレベル設定を100に引き上げる

相馬「レベルは事が済み次第勝手に戻るから。彼らにも伝えておいて」

ひびき「会えばね」

甲斐「俺が伝える」

   甲斐とひびき達が施設を後にする

相馬「頼んだよ・・・」

   他のプレイヤー達も続々と施設を後にし首謀者の椿が居る洋館を目指す

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荒野   洋館まで約1km

志貴「キリがねえな」

時雨「ですね」

   洋館は視界に入っているがバグモンスターが大量に徘徊している

志貴「ここまでいるとなるとあの洋館に居るのは確実だな」

時雨「そうだといいですが」

   志貴率いるデッセの面々はどうしたものかと立ち往生していた
   ただ倒すだけならどうとでもなるが’痣’の影響を受けるわけにもいかない
   志貴が倒して行ってもいいが洋館に着くころにはばててしまう

ひろと「追いついた」

   志貴の横にひろとの姿が現れる

志貴「お前一人か?」

ひろと「そのうち連れが来るさ。それより足止めか?」

志貴「見ての通りだ」

   洋館までの道のりを大量に徘徊するバグモンスターを確認するひろと

ひろと「ふむ・・・・確かに邪魔だ」

   そう言いながら抜刀の構えを取るひろと

ひろと「一閃」

   放たれた剣気はバグモンスターを両断しながら洋館の少し手前で消えた

志貴「お前・・・」

ひろと「足りなかったか。まあこれで進めるだろ」

さくら「もう速過ぎ・・・」

   そこへ息を切らしながらさくら、ソラ、あやの3人が到着する

ソラ「大分片付けたようだな」

あや「いえ・・・」

志貴「倒してねえよ。分裂しただけだ」

   両断されたバグモンスターはそのまま一つの物体として再生し始めていた

ひろと「じゃあ今のうちに行くか」

さくら「そうね」

ソラ「あまり先に行くなよ」

ひろと「あまり飛ばしてないんだがな」

あや「ひろとは速いんですから加減してください」

ひろと「あんた達は?」

志貴「俺達はここでいい」

ひろと「・・・・そうか。無事を祈るよ」

   ひろと達は洋館へ進む

時雨「良かったんですか?」

志貴「ああ。楽しみが増えた。今は奴等がメインで良い」

時雨「嬉しそうですね」

   志貴は笑みを浮かべていた
   そして舞台は洋館の中へ・・・・・
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追記
おはこんばんにちわ

恐らく次で最終話になるかと思います

と言うのもこの話を上げた後話しを練るからで・・・(ぁ

とにかく次で終わらせる為に頑張ります では次回
posted by なたり at 13:55| Comment(0) | TrackBack(0) | モンドパラレルー平行世界ー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年11月27日

142回目 タケミナカタ杯 結果

20151127211020937.jpg

ptはこちら

20151127211124459.jpg

この点数取った時は5%以内でしたが終了までに大分落ちました

まあ10%入ればokだったので様子だけは見てました
posted by なたり at 21:15| Comment(0) | TrackBack(0) | パズドラ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年11月30日

最終話 並行世界

   荒れ果てた荒野の崖に怪しく建つ洋館
   周辺には無数のバグモンスターが徘徊している
   多くのプレイヤーが洋館を目指しているがバグモンスターがそれを阻む
   一瞬洋館までの道筋のバグモンスターが切り裂かれ6人の影が洋館へ侵入する

椿「来たか」

   今回の首謀者・椿は侵入者を確認しその時を待つ

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洋館 入り口

ひろと「一本道か」

ソラ「そのようだ」

   通路にはバグモンスターが徘徊している
   2人に続いて息を切らしさくらとあや

さくら「だから速すぎるって・・・」

あや「あまり急ぎすぎても仕方ないですよ」

ひろと「いや時間は関係ないだろ」

ソラ「だろうな」

   そこに甲斐とひびきが追いつく

ひびき「相馬は時間稼ぎって言ってたけど言葉遊びだろうからねぇ」

甲斐「言葉遊びって・・・。恐らく椿には私達の行動は筒抜けです」

ひろと「時間稼ぎもバレてて当然だろうな」

さくら「じゃあなんで・・・・」

あや「現実の居場所を突き止めるのに時間が必要なのは事実です」

ソラ「問題は現実の方で居場所を突き止め拘束する為の時間が必要な訳だ」

さくら「時間稼ぎじゃない?」

ひびき「相馬はゲーム内の時間を稼いで欲しいなんて言ってないわよ」

さくら「あっ・・・」

ひろと「そう言う事。俺達の目的は椿をゲーム内に居させる為の囮だ」

ひびき「でも囮なんて言える訳無いわよね。信頼してるあなた達に」

甲斐「だからここからは急ぐ必要ないからな?」

さくら「わかったけど・・・・もう遅いわよ」

   ひろとの姿が無くなっている

甲斐「全部理解した上で急ぐのか・・・」

あや「いえ・・・たぶん・・・」

さくら「ええ。あれが今のひろとの普通よ」

   ひろとは壁走りでバグモンスターを無視して進んでいく

ひびき「まだまだ子供ね」

ソラ「私たちはゆっくり進むぞ」

甲斐「これだけ徘徊しているんだ。影響は受けるなよ」

ソラ「心配するな」

あや「そうですね」

   あやは詠唱し幾重にも張ったバリアで5人を覆う

甲斐「すごいな」

あや「5枚程重ね掛けしたフィールドバリアです。これで進みましょう」

ひびき「優秀な子が豊富ねソラ」

ソラ「・・・・」

   ソラはひびきの問いかけに沈黙で返す

さくら「じゃあ行こう」

   5人はあやのバリアに守られながら通路を進む
   バリアに触れたバグモンスターが幾度と無く爆発していく
   だがその都度あやは詠唱しバリアを重ね掛けしていく

ソラ「もつのか?」

あや「今の私の魔力量はソラより上ですよ」

   ソラの問いかけに余裕を見せるがあやの額には汗がにじんでいる
   バリアを維持するのにも魔力を消費しているのだ

甲斐「少し急ごう」

さくら「そうね」

   一行の足が少し速くなる
   10分程歩くが通路の先が見えない

ひびき「こんなに歩く程広かったかしら」

あや「洋館の中は異空間になってます。椿の所までは一本道ですが・・・」

さくら「どうしたの?」

あや「ひろとが足止めされてますね」

ソラ「素通り出来ないのが居るんだな」

あや「はい・・・・着きます」

   5人は広間に出た
   広間ではサイクロプスが雄たけびを上げひろとが応戦している
   ひろとは5人が来たことに気付き一旦退く

ひろと「遅かったな」

さくら「ひろとが速いのよ」

ソラ「それで何遊んでるんだ?」

ひろと「遊んでるように見えたのか」

甲斐「話が進まない。何故苦戦している」

ひろと「始めは素通りするつもりだったんだがな。通路が塞がれてて通れない」

   サイクロプスの足元を指差す

ソラ「お前がてこずる相手じゃないだろ」

ひろと「わかった。見てろ」

   そう言ってひろとが姿を消す
   次の瞬間サイクロプスの両腕がもげて消滅する
   そしてひろとが戻ってくる

ひびき「今のうちに通ればいいじゃない」

ひろと「まあ見てろ」

   その言葉と同時にサイクロプスの両腕が再表示されていく

さくら「そう言う事」

ひろと「ああ。それとな・・・」

   ひろとはサイクロプスの頭部の横を指差す

あや「・・・椿っ」

   椿は不適な笑みを浮かべ6人を見下ろしている
   そして振り返りそのまま通路を歩き姿を消した

ソラ「やはり筒抜けだったな」

甲斐「あの先に居るのか」

ひろと「いやあの道は俺が戦ってる時に創られた道だ」

   椿が姿を消した通路が無くなっていく

ひびき「つまりこいつをどうにかしないといけないようね」

甲斐「そうなるな」

   ひびきと甲斐が鎌を振り回しながらサイクロプスに近づいていく
   何かを察したひろとはさくらを、ソラはあやを抱き上げる

あや「えっ・・・」

さくら「急に何・・・!」

   その言葉の返答は無い

ひびき「決着は椿の後でしっかりつけるわよ」

甲斐「俺も一度手合わせ願いたいな」

   2人はそう叫びながらひびきは左腕、甲斐は右腕を切り落とす
   サイクロプスは怯む
   その一瞬を逃さずひろととソラは通路へ進入する
   ある程度通路を進み2人はさくらとあやを下ろす

さくら「ひびき・・・」

あや「大丈夫ですよ」

ソラ「お前はモテモテだな」

ひろと「男にモテてもな」

   そう言いながらも口元は笑っている

さくら「無駄に出来ない。行こう」

あや「そうですね。もうすぐそこです」

   4人は通路を進む
   5分ほど進み大広間に出る
   中央で椿は椅子に座っている

椿「よく来たね。もう2人は見放したのかな」

さくら「ひびきは強いわよ」

ひろと「甲斐もな」

椿「ふん。あや・・・君はもう一度僕の元に来る気はないか?」

あや「ありえませんね」

ソラ「お前の元だと苦労も多そうだな」

椿「そうか・・・まあいい」

   椿が立ち上がる
   それと同時にバグモンスターが床からあふれ出てくる

椿「君達もこのゲームに囚われるといい。そうすれば僕が神だと理解するはずだ」

   椿がバグモンスターの影に隠れていく

ひろと「雑魚は任せていいか?」

ソラ「ああ、行って来い」

あや「存分に懲らしめて下さい」

   さくらがひろとの腕を掴む

ひろと「もしもの時は・・・・さくらが俺を引き戻してくれ」

さくら「やっぱり・・・なるのね・・・」

ひろと「恐らくな」

さくら「気をつけて・・・・」

   さくらの手からひろとが離れ姿を消す
   そしてバグモンスターが3人に襲い掛かる
   椿はバグモンスターの群集から後方に後退しなお隠れようとしていた

ひろと「行かせるかよ」

   椿の喉下に刀が突きつけられる

椿「やはり君はずば抜けてるようだ。だが君の刃は僕には届かない」

ひろと「ふん。やってみなきゃわからないだろ」

   ひろとの姿が消える
   そして無数の斬撃が椿を襲う
   が椿には傷一つつかない
   全ての攻撃が椿にあたる直前に弾かれているのだ

ひろと「技術者だからな・・・・これくらいの事は予想できたよ」

椿「予想してて攻撃してきたのか。では理解しただろう君の攻撃は・・・いや誰の攻撃も僕には届かない」

   椿は笑みを浮かべる

椿「そして僕の攻撃は必中だ」

   次の瞬間ひろとの背後からビームが発射される
   ひろとは感知スキルで感知し反射的に避けた

椿「ほう。すばらしい反応速度だね」

ひろと「なるほどね。360度全方位から攻撃可能か」

椿「故に僕に勝てる者など居ない」

ひろと「そうだな。物理攻撃だけならな」

椿「何を言っている」

ひろと「いや・・・違うな目に見えない攻撃なら防げないだろうな」

椿「はっ!目に見えない攻撃方法が存在するのかね」

ひろと「ああ。武術の世界にはな(悪いなさくら・・・)」

椿「そんな物があるなら教えて欲しいね」

ひろと「今から見せてやるよ・・・いや感じさせてやるよ」

椿(感じさせる?何を言って・・・・)

   ひろとは目を閉じ神経を研ぎ澄ませ集中させる
   そして闘志ではなく殺意をその身に纏わせていく・・・

-------------------------------------------------------------

ソラ「大丈夫か?」

さくら「ええ」

あや「何か心配事でも?」

さくら「ひろとの事がね・・・」

ソラ「あいつなら大丈夫だ」

あや「ええひろとさんなら・・・」

さくら「ううん。そうじゃないの。そう言う事じゃなくて・・・」

   その言葉にソラとあやは怪訝な顔をする
   次の瞬間椿とひろとが戦っているであろう方向から途轍もなく冷たい空気が流れてくる

ソラ「これは・・・ひろとなのか?」

   さくらがその場にへたれ込む

あや「さくら!大丈夫ですか?」

さくら「うん。ひろとの所に行かなくちゃ」

ソラ「何が起きる?」

さくら「何も起こさせない。ひろとも引き戻す。だから行かなくちゃ」

   そう言って冷たい空気を発している場所へ向かうさくら

あや「引き戻すって・・・?」

ソラ「まさか・・・・」

-------------------------------------------------------------
少し遡りひろと達4人が洋館へ向かう道中

ひろと「なあさくら」

さくら「どうしたの?」

ひろと「前に鬼神の話をしたよな?」

さくら「あーうん。ただただ人を殺す為に活動する古武術家でひろとも一時そう言われてたって奴?」

ひろと「ああ。俺の場合当時は幼馴染が’歯止め’になってくれたわけだが・・・」

さくら「それで?」

ひろと「もし俺が・・・・自ら鬼神になったら・・・止めてくれるか?」

さくら「なる前提なの!?」

ひろと「相手は技術者だ。しかも発案者。ゲーム内の攻撃が通用するかすら疑問だ」

さくら「確かに・・・・」

ひろと「そうなる状況にならないとは言えないからな。さくらにだけは伝えておこうと思ってな」

さくら「なんで私にだけ話すのよ?」

ひろと「俺にとって大事な存在だからだよ」

   そう言うひろとの眼は覚悟を決めていた

---------------------------------------------------------------

   空気が冷たくどんどん重くなっていく
   その異様な空気を発しているのはひろとであった
   ひろとはまだ眼を閉じ神経を集中している

ひろと(この感じは懐かしいな。俺は孤独で回りは皆敵だったあの頃に戻るよう・・・)

   ひろとは心の暗闇に身を預け深くもぐっていく
   さらに広間の空気は重く冷たくなっていく
   バグモンスターでさえ違和感を感じ動きがぎごちなくなっていく

椿(なんなんだこいつは・・・この感覚は何なんだ!)

   椿は異様な空気の重さと冷たさから恐怖を感じ始めていた
   そしてひろとの眼が開く
   開くと同時に殺気が放たれ広間に充満する
   ひろとの視線は一番近くに居る椿に向く
   同時にひろとから発せられる殺意が椿に突き刺さる

椿「っぐ・・・なんだ・・・・これは・・・なんだ・・・おまえは・・・」

ひろと「・・・・・・・」

   鬼神と化したひろとは言葉を発しない
   発するのは殺気のみ
   ひろとは標的を椿に定め次の瞬間椿の腹部にただのパンチを叩き込む

椿「っおえ・・・」

   絶対防御は発動している
   が絶対防御事椿はぶん殴られ壁まで吹き飛ばされる

椿「絶対防御が利かない・・・だと・・・なんだこれは!」

   ひろとの周囲から無数のレーザーが放たれる
   しかしひろとの姿は消え椿の眼前に現れる

椿「・・・・く・・・・そ・・・」

   ひろとは椿を殴り飛ばし吹き飛んだ先に先回りし殴り飛ばす
   これをただただ繰り返し椿を追い込んだ

椿「おまえは・・・一体・・・」

   横たわる椿に静かに近寄るひろと

ひろと「・・・ワ・・レハ・・・キ・・・・シ・・ン・・・・」

   椿とひろとの視線が重なる
   その瞬間椿は殺意で死をイメージし意識を失いぐったりとした
   しかしひろとの拳は止まらなかった

さくら「はぁ・・・・はぁ・・・・そこまでよ。ひろと」

   ガキンと鈍い音をたてひろとの拳を大剣で受け止めるさくら

さくら(椿は・・・もう戦意なんて無いでしょうね。これを・・・正面から何発ももらったわけだし)

   チラッと椿を見てひろとへ視線を移すさくら

さくら「ねぇ・・・・聞こえてるでしょひろと・・・・」

   声を掛けるが返って来るのは拳のみ
   そこへソラとさくらがやってくる
   椿が意識を失いバグモンスターが消えたのだ

ソラ「・・・これは」

あや「大丈夫ですか?」

   さくらはひろとの拳を受け流している

あや「ひろとさん・・・」

ソラ「ああ。正気じゃないな」

さくら「うん。だから私に任せて。椿をお願い」

あや「大丈夫なんですか!?」

さくら「ええ」

ソラ「いや・・・」

さくら「いいから任せて・・・ひろとに前もって任されたのよ」

ソラ「そう・・・なのか」

あや「では・・・・後ろで見守ってます」

さくら「照れるわね」

ソラ「余裕あるな」

さくら「そんな訳無いでしょ」

   実際会話出来る余裕すらない
   それほど凄まじい量の拳を叩き込まれ大剣で防いでいるのだ

さくら(ジリ貧ね・・・こっちが保たないっ・・・)

   意を決し大剣を捨てひろとに抱きつくさくら
   さくらの腹部に重い一撃が入る

あや「さくらさん!」

   駆け寄ろうとしたあやを制止するソラ

さくら「・・・ぅっ・・・・ねぇ・・・わかる?私だよひろと」

   だがひろとの拳は止まらずさくらに叩き込まれ続ける
   さくらは抱きついたままうめき声をあげ続ける

さくら「・・・ひ・・ろと・・・もう・・・終わった・・・よ・・・」

   さくらの体力が尽き掛けた頃ひろとの動きが止まる

ひろと「・・・・・・さ・・・く・・・・・ら」

さくら「・・・はぁ・・・はぁ・・・やっと気付いた・・・?」

   さくらは力尽き倒れこむ
   ひろとはハッとしさくらを抱きしめる

ひろと「悪い・・・やっちまったな・・・」

さくら「ホントよ・・・痛かったんだから・・・・・」

ひろと「椿は?」

   辺りを見回しソラとあやが椿を見張ってるのを確認する
   あやがこちらへやってくる

あや「大丈夫ですか?さくら」

さくら「ちょっと・・・・大丈夫じゃないかも・・・・」

あや「回復します。ひろとは反省してください」

ひろと「・・・ああ、すまない」

   とは言うもののひろともかなり疲弊していた
   鬼神になると常に全力となるからだ

ソラ「まさか秘策があるとはな」

ひろと「秘策でもなんでもないさ・・・ただ懲らしめるのにはこれが一番だと思ってただけだ・・・」

あや「私達を頼ってください」

ひろと「だから一番可能性のあるさくらにお願いしてあったんだ」

さくら「・・・こんな苦労するとは思わなかったわよ」

ひろと「ほんとにすまない・・・」

   ひろとがこれほど深く謝るのは初めてだ
   それ程どうなるかわからなかったのだろう

さくら「埋め合わせしてね・・・」

ひろと「そうする」

あや「まずは現実で影響があるかどうか確認してください」

さくら「ははっ・・・そうね」

あや「相馬には連絡しました。椿の現実世界での居場所も突き止めたみたいなので作戦完了です」

ソラ「なら相馬が来るのを待つか」

ひびき「あらあらおアツイ事で」

甲斐「まさかとは思ったが終わったんだな」

   サイクロプスの動きが止まり消滅したため奥まで来たひびきと甲斐

ひびき「それにしてもすごい殺気だったわね」

さくら「ひろとね」

ソラ「ああ」

あや「そうですね」

甲斐「へーひろとの殺気だったのか」

ひろと「俺であって俺じゃない。その話は無しだ・・・」

ひびき「どういうことよ?」

さくら「そうね。あんなのひろとじゃないわね」

甲斐「どう言う事だ?」

ひろと「そう言う事だ」

ひびき「それでそっちでのびてるのが椿かい?」

あや「はい」

甲斐「強そうには見えないが?」

さくら「色々あったのよ」

ひびき「色々ねぇ」

   雑談を始めた6人の元に相馬が到着する

相馬「やあ、待たせたね」

さくら「回復してたから待ってないかな?」

ひびき「そうね。久しぶりに話も出来たし」

さくら「決着はまた今度ね」

   その言葉にひびきは頷き姿を消す

甲斐「僕もそろそろ」

   そう言って甲斐も姿を消す

相馬「さて椿の身柄を本部に・・・・って気絶してるのかい?」

ひろと「色々あってな」

ソラ「そうだな」

さくら「そうね」

あや「色々ですね」

   相馬は困惑したが椿を拘束し部下に引き渡した

相馬「では戻ろうか」

-----------------------------------------------------------
運営ギルドージェス  会議室

   この一件に参加していたプレイヤー達が集まっている
   ひろと達4人も含まれている
   PKギルドである志貴・ひびきらは事がおさまった為報告を聞かずに解散したらしい

相馬「みんなご苦労だったね。無事首謀者も捕まり一段落したよ」

   ざわつく会議室内

相馬「特にお礼等は考えてなかったんだが参加してくれたプレイヤーそれぞれの要望を聞いて出来る限り答えたいと思ってるからそのつもりでいてくれ。後日参加プレイヤーにこちらからメールさせて貰うよ」

はるか「本日はありがとうございました。以上で解散となります」

   そしてプレイヤー達は施設を後にしていった

相馬「あっと君達はまだいてくれ」

   そう言ってひろと・さくら・ソラ・あや・甲斐に声を掛ける
   他のプレイヤーが居なくなったのを確認し続ける

相馬「本当にありがとう。幸か不幸か彼がゲーム内で意識を失ったお陰で現実の方でも抵抗されずに拘束出来たそうだよ」

ひろと「・・・・」

相馬「どうかしたのかい?」

さくら「何でもないですよ」

相馬「・・・・・ふむ、あの殺気は・・・鬼神・・・になったのかな?」

ソラ「知ってたのか!?」

相馬「伝承としてね。古武術を伝える家系では数百年に一人現れるって聞いたことがあるんだ」

あや「鬼神ってなんですか?」

さくら「その話やめない?」

ひろと「いやいいんだ。話すよ」

   一息つくひろと

ひろと「家の古武術は人を壊す術を身につける。その上でどうしても会得してしまう物が’殺気’だ」

さくら「ひろとは幼い時’殺気’を抑える事が出来ずに殺意に溺れてしまったんだって」

相馬「溺れるとどうなるんだい?」

ひろと「視界に入るものをただただ壊す殺戮者になる。その状態を鬼神と伝えられてる」

あや「敵・味方関係なく・・・ですか?」

ひろと「ああ。ソラとあや・・・そしてさくらはもう・・・」

さくら「うん・・・」

あや「あの状態のことですか」

ソラ「なぜさくらだけに話した?」

相馬「なるほどね。その状態を解ける可能性があったのがさくらって事だね」

ひろと「ああ。本来鬼神となった場合その肉体が壊れるまで破壊を続けるらしい」

相馬「らしい?」

ひろと「ここ数百年は現れて無くってな。その伝承すら信じる者がいなかった」

さくら「だけどひろとは体現してしまった」

ひろと「幼い時の俺は当時の許嫁が必死になって引き戻してくれたらしい」

ソラ「曖昧だな」

ひろと「ああ。鬼神の状態ってのは理性がぶっ飛んで本能だけで動いてるから記憶が無いんだよ」

あや「じゃあ椿の時も・・・」

ひろと「覚えてない。だが暗闇を突き進む俺に暖かい光が差してさくらの声が聞こえたんだ」

さくら「痛い思いしたからねー」

ひろと「ホント悪かったよ。引き戻してくれてありがとう」

   ひろとに面と向かって謝られあたふたするさくら

さくら「ううん。もういいよ。済んだことだし」

相馬「つまり君にとって大事に思う存在が鬼神から引き戻す鍵だったと言うことかな」

ひろと「ああ」

相馬「まあそれで椿の様子に合点がいったよ」

あや「椿がどうしたんですか?」

相馬「すっかり怯えててね。声を掛けてもブツブツと何か言ってるだけで何かをする気配はもう無いよ」

さくら「あの状態のひろとの拳を数十発もらってたからね・・・・」

あや「自業自得です」

ソラ「ワクチンの方は?」

相馬「椿の懐に幾つかあったのを見つけたよ。これから解析して精製の作業に入る予定だよ」

ひろと「さて・・・話は終わりだな」

相馬「本当にありがとう。ひろと君だからこそこの結果になったんだ」

ひろと「いや・・・やりすぎたと反省してる。それにまだまだ未熟なのを思い知ったよ」

相馬「もしゲーム内で鬼神になりかけたら今度は僕が相手しよう」

ひろと「もうなりたくないな。大切な物を無くしたくないからな」

   そう言ってひろとは歩き出す

さくら「相馬さん変な事言わないで下さい。あのひろとはホントやばいんですから・・・」

   ひろとを追って歩き出すさくら

あや「そうですよ」

ソラ「そうだな」

   ソラとあやも後を追う

相馬「そうだ。君達はこれからこのゲームで何をするんだい?」

   その問いにひろとは振り向き

ひろと「このゲームを楽しむだけだ」

   そう言って4人は施設を後にした

相馬「君はどうする?」

   相馬の視線の先には成り行きを見守っていた甲斐がいた

甲斐「そうですね・・・・」

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   椿の件から数週間後 リ・セボン

さくら「ほらいくよー」

ひろと「ああ。製作終わったらな」

甲斐「君も好きだねー」

ソラ「そう言ってお前もずっと見てるじゃないか」

甲斐「観察だよ」

ひろと「製作を観察って何だ?」

ひびき「呆れた。先行くわよ」

比奈・リリィ「あっ、お嬢待ってー」

ソラ「なんだかんだ仲良くなったな」

ひろと「ぶつかるだけぶつかって気が晴れたんだろ。さくらもひびきも」

甲斐「まあPK目的でドゥ・ジェイスに入ったのはほとんど下っ端だったらしいしな」

ひろと「そうなのか?」

甲斐「ああ。ひびきを慕ってる主要メンバーはPKを辞めると言われすんなり受け入れたらしいぞ」

ソラ「ほー。ひびき次第だったのか」

甲斐「みたいだな」

ひろと「まあドゥ・ジェイスとの同盟を組む以上に甲斐がギルドに加入したいって言って来た事の方が驚いたがな」

ソラ「それもそうだ」

甲斐「何故だ?」

ひろと「あくまで運営側のプレイヤーだと思ってたからな」

甲斐「それを言うならあやはどうなんだ?」

あや「私は私ですよ」

甲斐「うわっ・・・・」

   飛び退ける甲斐

ひろと「さくら達と先に行ったんじゃないのか」

あや「相馬にひろとの脳波データを渡してきていたので今来たんですよ」

ひろと「そうか」

甲斐「あやは運営側のプレイヤーだよね?」

あや「違いますよ?脳波データ機器の観察は当然ですが大前提としてこのゲームを楽しんでます」

ソラ「相馬の言いなりでは無いものな」

あや「はい」

   そう言ってソラに寄り添うあや

甲斐「あ・・・あれ・・・そういう関係?」

ひろと「さあな。いつも通りじゃないか?」

ソラ「ふむ」

あや「じゃあ先に行きましょうか」

   ソラとあやが歩いていく

甲斐「うーん、みんな進展してるんだねぇ」

ひろと「それが目的だったわけじゃないけどな」

甲斐「どういうこと?」

ひろと「あの2人は元々話が合って趣味も近かったからな。付き合ってても不思議じゃないぞ」

甲斐「そうなのか・・・・」

   落胆する甲斐

ひろと「あや狙いだったのか?」

甲斐「い・・・いや・・・そういう意味じゃなくてな?」

ひろと「よし。終わった行くぞ」

甲斐「あ、ちょっと・・・まって」

   2人は待っている仲間の元に駆けていく

さくら「もー遅い!」

ひろと「悪い悪い。甲斐が色々とな」

甲斐「俺のせいじゃないでしょ」

ひびき「2人共よ」

リリィ・比奈「そーよ、そーよ」

甲斐(この二人とは・・・・無いな・・・・)

リリィ・比奈「何よ?」

甲斐「何でも無い」

ひろと「で・・・何する?」

ソラ「そうだな」

さくら「えっとねー・・・」

   ひろと・さくら・ソラ・あや・甲斐・ひびき・比奈・リリィ
   8人は広大なフィールドに姿を消した
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追記
おはこんばんにちわ

最終話となります

対椿戦はひろとが「鬼神」となる為の布石となりました(ぁ

とは言え技術者である椿だからこそ鬼神となる必要があったわけで

ちなみに椿へのダメージは大半が「殺意」になってます

めちゃくちゃ殴られてる感じになってますが絶対防御があるのでキャラクターのヒットポイントは減っていません

用は精神攻撃です はい

次にひろとの鬼神に関してですが「闇落ち」みたいに受け取ってもらえればいいです

「殺意」と言うキーは1話から使ってたので違和感無く「殺意に溺れて鬼神になる」を出せたんじゃないかと思ってます

そして「鬼神」を解く「鍵」が「大事な存在」と言うありきたりな流れ(ぁ

でもまあさくらはかなり殴られてしまいましたが・・・・

さくらの存在自体当初は考えてなかったので「鬼神」を解く「鍵」はさくらだろうと安直な考えに

そして最後に後日談を入れました

彼らがどういう成り行きで仲間になったか等はご想像にお任せします

さて最後まで読んで頂き有難う御座いました

続きを考える予定はありません

考えるとしたら全く別のお話になると思います

機会があればまたその時に  それでは。
posted by なたり at 15:15| Comment(0) | TrackBack(0) | モンドパラレルー平行世界ー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする